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白と黒  作者: 伊崎白杏
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命力

「…命力には、属性がある。陽の属性として、火、水、風、土、加えて光と闇がある。

陽とは、命力を物理的な現象として発現させる術全般を指す。光と闇はそれぞれ単体で属性となるが、火、水、風、土は光か闇を付随させることで属性となりうる。

陽に対しての陰の属性は攻撃性と防御性がある。攻撃性には精神干渉や攻援系の補助術式が当てはまり、防御性には回復系や守援系の補助術式が当てはまる。陰と陽は互いに関係しあい、例えば、光属性の炎弾に精神干渉系の追加効果を付随させることができる。」

命力の基礎として、中学でまず習うのがこれだ。すべての術式はこの基礎からなる。真白は命力を変換することが出来ないだけで、自らの肉体に命力を注ぐことで強化することは可能だが、肉体強化は術式ではないため属性は存在しない。命力実技のテストでは属性のつく術式を課題に設定している。そのため、真白などの命力制御のできないものは得点がない。

また、テストとは別に、校内では命力を用いた、優秀な者を選抜する大会が年に数回開催される。優秀な者は大学や国に見初められ、役職を手に入れることが可能となるため、大会への参加者は多い。この大会では参加資格は「生徒であること」のみなので真白も参加はできるのだが、「晒し者になりたくはない」と言って毎回不参加である。真白は肉体強化をする以外に命力をコントロールできないため、他の生徒たちに比べ圧倒的に不利ではあるが、中学からずっと肉体強化の術式のみを扱ってきたため、命力制御に慣れない者よりは実際は強い。それでもやはり「命力制御ができない=落ちこぼれ」というレッテルを貼られてしまうので彼は大会には乗り気でない。




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