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序章
俺は一年前のとある事件で全てが変わった、いや狂ったと言えるべきだろう。
官房長官の志村に事件の隠蔽として俺に逮捕状が出され、一年間隠居生活だった。
酒や煙草、鎮痛剤を毎日飲む日々だった。
ボクシングをしてた影響であまり太らなかった。
俺は志村を恨んではいなかった。
全て俺がわるかったかもしれないと思っていたから。
そして2013年4月13日。
俺は一年ぶりの外出をしようと思っていた。
外出が出来る理由は逮捕状が取り消しされたからだ。
俺は犯人ではないから逮捕状が取り消しされたのだろう。
この外出が再び俺の人生を変えるとは思わなかった。
これは神宮寺拓弥という男が挑んだとある物語である。