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詩、紡ぐ場所(α)

作者: 蒼井托都

どうしても叶えたい願いが一つあって


愛おしすぎてずっと抱えていたいんだ


「死ぬまで一緒だ」と囁かれた言葉が


いつまでもこの胸の真ん中を射抜いてる



穏やかに流れていく毎日に


危機感をどこかへ置いてきて


いつ何が起こるか分からない世の中だと


忘れかけていたけど



どうかどうか約束が続きますように


祈る言葉を口に出して言えない


するり飛び出す幸福と不安で


泣くことを堪えるのに精一杯



貪欲であれ 我儘であれ


君とのことにおいて


遠慮などしていられない


誰よりも幸せになりたい二人で


無邪気であれ 一途であれ


他のものに目移りしていられない


過ぎゆく一秒が惜しいんだ


それが僕にとってのすべての「君」だ



(C)Aoi Tact


何よりも確実であり、何よりも曖昧な存在。

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