第13話 かるび、初めてのビキニ
再度4人そろったところで、もう表世界でする事はない。
「ちょ、ちょっと待って。ホルモン迎えに行かなきゃ」
次はギアガの大穴から裏世界へ突入。
「だから、ホルモン迎えに行く方が先じゃないの?」
さぁDQⅠの世界が待っている。
「意地でも行かないつもりね」
さて、ギアガの大穴のすぐ横の毒の沼地にラーミアは着地して、その後もずっとここで待ちぼうけしないといけないのは可哀そう。いくら不死鳥と言ってもねぇ。人道的にはラダトームにルーラ場所を登録したらすぐアリアハンに帰ってあげようか。それだけの為に。
ところでギアガの大穴って、世界地図だとアフリカの中央に位置していて、南米のギアナ高地近辺にある訳じゃないんだよね。世界地図とにらめっこしてみたら、バラモス城がビクトリア湖近辺で、ギアガの大穴があるあたりにはルワンダの首都ギガリがあった。ここら辺が語源か?。
あ、さて飛び込む前に装備等持ち替えして、全員のステータスを確認。
・戦士つくね:Lv42、HP467・MP101・力226・すばやさ91・体力232・賢さ71・運のよさ55。
装備、魔神の斧(+105)、刃の鎧(+55)、風神の盾(+35)鉄兜(+16)、疾風のバンダナ(早+30)。
攻撃力331・守備力151。性格:電光石火。
※力は充分上がったから、代りにすばやさのステータスを上げようとしているのだが、なかなか思うように上がらない様な気がする。性格より職業の要素の方が大きいみたいで。
・勇者かるび:Lv45、HP394・MP129・力242・すばやさ112・体力193・賢さ75・運のよさ105。
装備、バスタードソード(+105)、大地の鎧(+50)青銅の盾(+7)オルテガの兜(+30)ルーズソックス(+5)。
攻撃力347・守備力148。性格:おてんば。
・盗賊テール:Lv34、HP302・MP205・力118・すばやさ214・体力148・賢さ118・運のよさ138。装備、アサシンダガー(+25)、忍びの服(+58)青銅の盾(+7)黒頭巾(+18)、インテリ眼鏡(賢+15)。
攻撃力143・守備力143。性格:頭脳明晰。
・賢者もも:Lv39、HP237・MP211・力75・すばやさ230・体力119・賢さ104・運のよさ121。
装備は、草薙の剣(+65)・マジカルスカート(+25)・鱗の盾(+12)・銀の髪飾り(+20)・星降る腕輪(すばやさ×2)。
攻撃力140・守備力172。性格:甘えん坊。
心おきなく飛び込む。
着いた先は一軒家。一応ラダトーム西の家と言われているけど、ここの主人、太っ腹で船を好きに使っていいとの事。落ちてきた人全員にそんな事を言ってたら、いくら船があっても足りないぞと。
まぁ会話の中にはないけど、魔王討伐の為にここに来たとか既に上の世界でバラモス倒して来たとか話して、それだったらと貸してくれたのかもしれないけど。
この世界で船が使えるんだったら、ラダトームから一足飛びにゾーマの城へ行けるのか、などと考えたのはFCで初めてプレイした時の事。出来ないんだよね。船は暗礁に阻まれて、内海には入れないからDQⅠの時と同様、リムルダールから橋をかけていくしか。
でもふと思う。どうせならDQⅠと同様に下の世界はすべて徒歩でもいいんじゃないかと思う。大陸もわざわざバラバラにしないで。どうせ苦労したとしても一回行けばその後はルーラ使えるし、その方がDQⅠを思い出して面白いかもしれない。
あ、リムルダールへの洞窟はようやく開通した!、という事にするか旅の扉を使うかして。
さて、船で外に出て上陸すると、ラダトームが目の前。外から見たら町しか見えないけど、中に入るとちゃんと城はある。
しかし、この城と町との位置関係。なぜⅠⅡⅢで微妙に違うのか。建て替えしているのだろうか。
このラダトームですべき事は、太陽の石を手に入れる事。ついでにメダルとかあったら、ごっそりあさっていきますかね。さてDQⅠの時に太陽の石があった城の端ギリギリの所から地下に入ってみた。老人がいるだけ。さすがに同じ所にはなかったんだっけ?
でもふと、この場所はゲーム上では見つかりにくいところにあるけど、実際の立地条件下ではかなり目立つ位置にあるのでは。城の中からは分かりにくくても、外からは一目瞭然だ。まぁ見つけられても、おそらく城からの秘密の出入り口と思われるでしょうが。
とりあえず別の秘密の場所から太陽の石GETして、2階外にいる神父からこの世界の地図を貰っておく。
☆
次にというと、まずは北の洞窟に行くべきか。
ここはDQⅠでは石版があるだけでモンスターも出てこない遺跡の様なところだった。言ってしまえばダンジョンを歩く為の練習場だったのだ。こういう初心者の為の気配りって、いいなぁと感じたものだった。
さてDQⅠでは初めての人の為のダンジョンであっても、このⅢにおいては終盤である為か結構辛い。何が辛いかって、キングトロルとか大物とボコボコ戦ってHPかなり減ったなと思って回復しようとしたら出来ない。リレミトも出来ない。そうだ、ここは魔法が使えないんだった。こんな時ほど賢者の石が欲しいと思った事はない。 通常プレイだったら、有り余るお金で全員に力の盾を持たせていただろう。
逃げて逃げながら、洞窟撤退。ゾーマの城で賢者の石を入手してから再度来よう。よもやDQⅠで最も簡単だったダンジョンがDQⅢで最も難しいレベルのダンジョンになっていたとは……。
出てから思った。
薬草使えば良かった。買わなくても宝箱やモンスターから奪った分だけであり余るくらいあるし、今後も使う予定はない。袋の中で腐っている。
でも、まぁいいか。
北の洞窟をとばすと次は岩山の洞窟か。DQⅠでは宝箱が何回でも取れるので、何回も何回も入ったところだが、今回はそんな事はないから1回で充分。しかも中にある宝箱も、破壊の剣(+110)地獄の鎧(+65)と呪われグッズなので特に必要ない。小さなメダル収集の為に入る様なもの。
このモンスターの宝箱にしてもいいものはない。はぐれメタルもいない。さっさと小さなメダルだけ取ったら破壊の剣も地獄の鎧も無視してリレミト。
あ、忘れていた。ガライの村に行かねば、ってこの頃にはまだ集落になっていなくて、単にポツンとガライの生家があるだけ。しかし、よくこんな所が後々村になってしまうなんて、よほどの名所なんだね。
とりあえず、モヒカンの毛とメダルを入手。銀の竪琴も秘密の場所から入手……ってまだガライ生きているのに持って行っちゃっていいのか。本人は予備を持っているのか。しかも、うちのパーティ元遊び人が2人いて口笛ふけるから別にいらないし。※1
一旦ラダトームに帰って泊まって、船でぐるっと大陸下に回って砂漠を上がってドムドーラへ。この時代はまだ滅びてはいない。ある意味、ガライの村とは反対だ。
この時代のドムドーラの武器屋にロトの鎧が埋まっているという事はないが、牧場にはオリハルコンが埋まっている。一応掘り出すが、今後これが役に立つことはない。売り買いしないと王者の剣(+120)にならないし、お金も要らないから、ずっと袋の中だ。
小さなメダルもいくつか掘り出しておくとする。
あと建物の2階にレナとかいう元踊り子がいる。話を聞いてからアッサラームの親方に会いに行くと魔法のビキニ(+65)が貰えた。そういえば何故かSFC版では魔法のビキニは刃の鎧(+55)より防御能力高いんだよね。つくね、着替えようか。でも半額返しの魅力あるしなぁ。でも一応装備。
グラフィックの変化。ただしFC版の様に全員共通でなく、女戦士のまま黒のハイレグになった。
「おおお、つくねさん悩殺的……な筈なんだけど、凄くセクシーな恰好……なんだけど、とても魅力的なスタイルなんだけど、こう色っぽさというか悩殺的な何かを感じないのは何故だろう」
「やっぱり普段の恰好が鉄のビキニだからじゃない?」
「お姉さま、綺麗ですぅ」
現在、つくねの刃の鎧(+55)、かるびの大地の鎧(+50)に比べてもものマジカルスカート(+25)はあまりに低い。最後尾のキャラに一番守備力の高い装備というのも何か変な感じだが、つくね・かるびに魔法のビキニ与えて、その代わりの鎧をももが装備出来ない以上仕方ない。と、いうかもし装備出来たら、動く石像から盗んだ大地の鎧を真っ先に活用している。だから魔法のビキニの行き先は必然的にももであろう。
装備。ちょっとグラフィックに期待。
「はぁ、なるほど。賢者だとこうなる訳ね。でも期待通りというか、予想の誤差範囲内というか」
「どういう意味ですかぁ?」
「元々奇麗だって事ですよ。普段から可愛いですから、着替えても見違える程って事もないって言いますか」
「まぁテールったらお上手です事っ」
「僕も元遊び人ですからね」
「あ、じゃじゃあオレも着てみようかな」
「そうね。もうちょっとで光の鎧(+82)手に入りそうだから、今を逃せば着る機会ないかもね。試しに着てみたら?」
かるび、魔法のビキニ装備。
「え、こ、こんななの?」
「す、凄いですぅ」
「あ……うぁ、これって、ちょっと」
予想外。凄すぎ。
元々、他の職業の方々は女性用グラフィックがちゃんとある為、ビキニを着てもその延長上というか、違和感はない。しかし勇者の外観は男性用勇者から大きく外れていない、言わば男装状態なので、その勇者にビキニを着せると、何と言うか、女装というか男の娘っぽいと言うか、一言で言えばギャップが大きい。しかし、それでも女勇者なんだから、これでいいんだと頭で無理やり納得させてしまう妙な説得力もあって。ああ、説明しながら混乱している。これ以上、言葉で説明できない。※2
さて、小さなメダルは現在90枚で、先ほど復活の杖(+33)とドラゴンクロウ(+85)貰ったばかり。ドラゴンクロウはテールが装備、一気に攻撃力UP。復活の杖の攻撃能力低いから装備させずにただ持たせているだけ。あと5枚集めたら神秘のビキニ(+88)が手に入るのだが、それより先に光の鎧の方を入手してしまうだろう。ああジレンマ。
ドムドーラの次はそのまま東のメルキドだが、その途中に精霊のほこらに寄り、そこの精霊に雨雲の杖を貰う。
その精霊からは性格診断テストの時の事で「あの時は失礼な事を言ったかもしれません」と言われる。
この精霊があの時のタカビー精霊だったのか!!
そう、結構失礼な事言っていたのだが、やっぱりその自覚はあるんだ。でも、もう忘れたから良い。※3
太陽の石と同様の微妙な違和感。そう。雨雲の杖は、DQ1ではマイラのちょい西のほこらで貰えていた物で、本来のここではロトのしるし(聖なる守り)を拾う場所だった。GET位置がさりげなく入れ替わっている。まぁいいか。
ついでに、このほこらの中で、小さなメダルと銀のロザリオがあったので、拾っていく。やっぱりルビス様がみてる、なのか?
メルキドはこの時代は城壁、というより町の周囲に土塁を盛っているといった感じか。ゴーレムもいないし。
中をぐるっとタンス・ツボの中をあさる。色々出てくるけど嬉しいものは特にない。実はここの花畑には闇の衣(+78)が隠されているのだが、それはゼニスの城に行った後の話。
宿屋に行くとガライ当人がいた。しまった銀の竪琴を盗んだのがバレてしまう。逃げろ~!。
船があるから大陸を南から回ってリムルダールへ向かう。その途中の聖なるほこらは、どうせ追い返されるだけだから寄らない。
リムルダールのツボ・タンスにも色々とあるが、やはり特に嬉しい物もない。生命の指輪に力の種、賢さの種、金のクチバシ、くじけぬ心、すごろく券、悟りの書。小さなメダルもあちこちに隠してある。3枚回収。
そのまま北へ行くと沼地の洞窟があるが、この時代ではまだつながっていない。途中で行き止まり。その一番奥に小さなメダルが隠れていたりする。そのままゾーマの城に行きたいところだが、浅瀬に阻まれて行けない。残念。やっぱり真面目に虹の橋を渡すしかない。
北上してマイラへ。本来ならここの道具屋にオリハルコンを売って王者の剣(+120)を手に入れるのだが、どうせ買いものが出来ないから無意味。だからオリハルコンも売らない。
妖精の笛と小さなメダルを2枚ほど回収。おお、メダルが95枚になっている!。さっそくメダルおじさんに会いに行かねば。
会って神秘のビキニ(+88)を貰い、これをももに。グラフィックは魔法のビキニ同じ。※4
さてお待ちかね。魔法のビキニ(+65)をかるびが装備!。
お、おお!。お会いしとうございましたぁ!。
「そ、そんなに嬉しいか?」
この先すぐルビスの搭へ行って、光の鎧(+82)を入手するから、それまでの短い間だから心してプレイしよう。ああ、光の鎧を入手しても、装備するのやめようかな。
「それは、嫌だ」
色っぽいビキニが2人と元々金属ビキニを着た戦士。盗賊1名が芸がないが、まぁそれは愛嬌で誤魔化して、ルビスの塔を攻略だ。その前に、塔に一番近い町・マイラに泊まる
「うー、この装備、何かお腹が冷えるー」
「そうなの?」
「何か、風邪ひきそう」
※5
翌日、かるびはまだちょっとだるくて体調悪かったが、充分に動けそうだったので、ルビスの塔を攻略する事にした。
もう完全に本調子だった。男だろうが女だろうが、かるびはかるびだ。
というか、この冒険は最初から女になったかるびの冒険だ。
少し強くなった敵、ラゴンヌやサタンパピーやドラゴンにも、これまで通り立ち向かって倒していく。
そして白黒ダイヤマークの床もサクサク進む。意外と身体が覚えているもんだ。行きたい方向に、勝手に指が反応している。2Fで炎のブーメラン(+42)を取る。せっかくだからかるびが刃のブーメラン(+24)と交換して装備。戦闘中に装備変更出来るから、必要な時はバスタードソード(+105)と持ち替えられる。
メイジキメラを倒した。テールは不思議な帽子(+8)を盗んでいた。よっしゃ、テールでかした。
装備はやっぱ賢者のももか?。でも防御力は銀の髪飾り(+20)の方が高いようだ。MPの節約効果を考慮に入れて、普段は対はぐれメタル・ドラゴラム用に不思議な帽子、ボス戦には銀の髪飾りで使い分けという感じで。
そして遂に光の鎧(+82)を手に入れた。装備して、かるびは普通のグラフィックに戻ってしまった。
で、上がって飛び降りてまた上がって、ルビスの石像に話しかけてみる。聖なる守りを貰って、これであとは虹の橋をかけるのみ。いよいよ大詰めである。
あ、その為に聖なるほこらに行かねば。
今度は追い出される事無く、爺さんは虹のしずくと交換してくれた。爺の後ろの囲いの中にある宝箱が妙に気になるが、空っぽだから気にするなと教えられる。
「でも、気になる~」
「じゃあ殺りますか?」
「やめなさい!」
とりあえずレミラーマかけて、落ちていた小さなメダルは回収しておく。
一旦リムルダールで一泊して、左上の島の端っこへ向かう。この島の敵はザコだから忍び足で歩く。この忍び足、MPを消費せずに聖水orトヘロスno効果がある。
しかしふと、この4人の中で忍び足をマスターしているのは、現役盗賊のテールのみ。だから本当に忍び足で歩いているのはテールのみの筈なのだ。でも本当に敵と遭遇しない。おそらくその忍び足を他の3人にレクチャーしながらなのだろうが、何か無理がある様な気がする。
「こっそり、こっそりー」
おっとモンスターにアカウント。トヘロス系は自分達より弱いレベルのモンスターは封じ込めるから、強い敵しか出て来ない筈。って、何でスライムベスが3匹?。スライムベスよ、お前達は俺らより強いのか?
瞬殺。
※1 じゃあ取るなという話も。
※2 PIXIV投稿時には、画像添付出来たので、SFCの画面取り込みして載せたのですが、カクヨムだと出来なさそうなので、文章のみです。
どういうのか確認したい方は、DQⅢのSFCを入手してプレイするか、各自で画像検索して下さい。不親切仕様で申し訳ない。
※3 ちなみに乱暴者だと、
『あなたは かなり乱暴者の様です。
あなたは気がついてないでしょうが、あなたのその乱暴な性格の為、まわりの人はとても迷惑しています。
あなたは人が、どう思っているかを考えたことがありますか?
もしあったとしても、あなたには人の気持ちが分からないので、それは自分の考えだったりします。
人は、それぞれ色んな思いを持っています。皆、自分と同じ考えだと思うのは大きな間違いです。
でも、そのことが今ひとつあなたは分かっていません。
だから、相手に自分の考えを押しつけても、自分では良い事をしたような気に なってしまいます。
皆、本当は不満に思っていますが、あなたがケンカに強かったりするので、誰も何も言えないのです。
しかし、このままでは、やがてあなたのまわりから誰もいなくなってしまうことでしょう。
そうならないためにも少しでも相手に譲るという事を身に付けて下さい。
もはや、手遅れかも知れませんが、そうすれば一人くらいは、そばに残ってくれるはずです。
その人を 大切にしてくださいね。』
……と言われる。かなり言葉の中に、悪意を感じる。
※4
それらの水着は、同じ防具の筈なのに装備すると、戦士は黒のハイレグ。賢者は青いヘソ出しワンピース。勇者は青いビキニ、と色も形も変わる。ついでに魔法使い・商人・武闘家・遊び人と職業が変われば、またそのグラフィックも変わるという、何とも不思議な防具である。誰も装備していない状態ではどういう形状なのであろうか。
※5
実は此処、PIXIV発表時にはサービス描写があったのですが、こっちでまでそうするのも微妙なので割愛しました。
だからちょっと不自然なつながりしていますが、まぁ気にせず読み飛ばして下さい。




