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第10話 さらばホルモン君の事は……

 さて武器もレベルアップしたことだし、さしあたってホルモンにとって最後の見せ場、ヤマタノオロチを退治に行きますか。


「ん? ちょっと待て。その最後の見せ場って、何だ?」

 言ってなかったっけ。

「聞いてねぇ、というよりどういう事だ。それは」

 あ、最初にゲーム始めるにあたって、DQⅢのSFC版、FC版とほぼ同じ物だと勘違い、というよりまさかこんなところまで変っていないだろうという所まで変っていて、今の編成ではかなり無理がある事が分かった。

「うむ」


 FC版で装備が一番恵まれていたのは、勇者を除けば戦士、そして賢者。そしてここら辺は男も女も大差なかったから、最終的なパーティとして戦士・賢者は男でいいと思いこんでいた訳だ。

「ほう」


 しかしいざ蓋を開けてみると、勇者の装備を除いて、というより勇者の装備を含めても最強の防具は職業関係なく女性専用の光のドレス(+90)と神秘のビキニ(+88)、勇者の光の鎧(+82)が3番目、以下魔法使い系用のドラゴンローブ(+80)武闘家・盗賊・遊び人用の闇の衣(+78)と、呪われている防具を除いて前回の戦士用最強の刃の鎧(+55)は9番目だったりするのだ。

「あ、ああ。そうなのか」


 まぁそういう訳で急遽、最終メンバーの調整をする必要が出てきて、結論から言えば女性の賢者を一名追加で入れる必要が出てきて、

「あ、ああ?」


 賢者であるテールは、ある程度便利な呪文を覚えたところで盗賊に転職してもらうと。

「あら、盗賊に転職するのは私じゃなかったの」


 だから、その代わりつくねには戦士に転職してもらおうと

「ほう。それで俺を弾き出すのか」


 いや、ちゃんとホルモンには役割を考えてある。

「というと、何の?」


 商人に転職して、バークの町を発展させるという。

「おい!!」


「ちゃんと役目が終わったら、迎えに行ってあげるから」

「そ、そりゃあ来て貰わないと困るが」

「それまで、ちゃんと差し入れ持っていくから」

「既に罪人扱いか!」

 ま、商人として面白そうだったら、またパーティに入れるから。

「トホホホ……」


「で、あたしはどうなるの?」

 勇者が転職したりパーティから抜けてどーするよ?。

「あ、そっか」

 という訳で、さしあたってつくねがLv30でベホマを覚えたらヤマタノオロチ退治。そんでもってその後に戦士に転職。同時にホルモンは商人に転職して、多少レベルアップの後、バークへ人身御供を。

「人身御供なのかぁ!」


 ま、それまで適当なところでレベルアップを。

「とすると、サマンオサのラーの洞窟ですかね。まだ宝箱残ってましたよね」

「そ、そうだな。最後の仕事だな……」

「ホルモン背中が淋しそう……」


    ☆


 でもってサマンオサへルーラしたら、ラーの洞窟へ。


 今回は既にホルモンがガイアの剣装備しているから、ミミック入りの宝箱も平気で開ける。ザキで誰か死んでも、もうザオラル覚えたからあまり気にしない。

 何より今回は攻略でなく経験値稼ぎだから、さくさく魔法も出し惜しみせず、MPなくなったらリレミトで撤退するから平気。


 ガメゴンは宝箱を持っていた。ホルモンは鉄兜(+16)を手に入れた。

 おお、貴重な頭の装備品!。


 何度も出たり入ったりしながら、ようやくつくねもLv30になりベホマを覚えた。

 さぁジパング行きだ。


・戦士ホルモン:Lv29、HP285・MP0・力162・すばやさ21・体力142・賢さ16・運のよさ21。

装備、ガイアの剣(+51)、大地の鎧(+50)、風神の盾(+35)鉄兜(+16)、力の指輪(攻+7)。

攻撃力220・守備力111。

・賢者テール:Lv26、HP194・MP111・力53・すばやさ66・体力97・賢さ71・運のよさ96。

装備は雷の杖(+45)、ぬいぐるみ(+35)、鱗の盾(+12)、木の帽子(+6)、博愛リング(賢+15)。

攻撃力98・守備力86。

・勇者かるび:Lv30、HP197・MP78・力134・すばやさ60・体力97・賢さ40・運のよさ63。

装備、刃のブーメラン(+24)、ぬいぐるみ(+35)青銅の盾(+7)オルテガの兜(+30)豪傑の腕輪(攻+15)。

攻撃力173・守備力102。

・僧侶つくね:Lv30、HP158・MP203・力43・すばやさ150・体力79・賢さ102・運のよさ75。

装備は、ルーンスタッフ(+35)・マジカルスカート(+25)・青銅の盾(+7)・銀の髪飾り(+20)・星降る腕輪(すばやさ×2)。

攻撃力83・守備力127。


 攻略ルートは覚えている。一直線でヤマタノオロチの所へ。

 攻略はボストロールと同じ。テールはホルモン・かるびをバイキルトで、それ以降はスクルト。つくね、ピオリムをかけながら誰かのHPが少なくなったらベホイミ・ベホマ。フバーハが欲しかったが、これはLv32からだから、もちっと先。ルカニは使う。たまに効く。

 楽勝だった。ベホマは役に立ったが、ベホイミでも何とかなった感じ。


 まずは草薙の剣(+65)をホルモンが装備。弾かれたガイアの剣はかるびが装備。満タンにして旅の扉へ。MPが結構減っているけど何とかなるだろう。


 再戦、ヤマタノオロチ。さらに最強の草薙の剣が手に入って、攻撃力大幅UPな分、先程以上に楽勝!。

 パープルオーブを入手。


    ☆


 ではお待ちかね、ダーマの神殿へ。

「お待ちかねじゃあねぇっての」

 念の為、冒険の書に記録する。


「ホルモンが次のレベルになるにはあと911の経験が必要じゃ」

 あ、そうなんだ。もったいないからレベル上げておこう。これだったらダーマ近辺で充分だ。

 ホルモンはレベル30になった。


 ではさっそく転職。

「ホルモンは商人になりたいと申すか?」

「本当は嫌だけど、はい」


「一度レベル1に戻り、修行をしなおす覚悟もおありじゃな?」

「本当は嫌だけど、はい」


「おお神よ、ホルモンが新たな職につくことをなにとぞお許し下さい!」

「ううう。やだなぁ」


「よろしい。では今からホルモンは商人じゃ! 他にも転職したい者はおるかな?」

 せっかくなので、つくねも戦士になった。

 でもって装備を色々と入れ替えながら……レベル1の商人である筈のホルモンが194と一番攻撃力があるのは何故だろう。正義のソロバン(+110)とLv1ながら力が84もある為だろうなぁ。


 ちなみにかるび、力134に力の指輪(+7)刃のブーメラン(+24)で攻撃力165。

 テール、力53に草薙の剣(+65)で攻撃力118.

 つくねは戦士だけど、なりたてなので、力21と豪傑の腕輪(+15)にガイアの剣(+51)で攻撃力はようやく87。


 すぐにバークに連れて行くのも何なので、一番効率よさそうなサマンオサでちょっとレベルを上げてみる。つくねのレベルも上げとかないといけないし。


 元々充分に強かったせいか、全然不都合感じない。ホルモン、すばやさが10しかないから攻撃は一番最後になるけど、確実にとどめ刺すしね。さすがに最初はレベルがすぐに上がる事、上がる事。


 ただしホルモンの力84はLv1ケタでは異常に多いらしく、制限がかかって全然上がらない。しばらくは84のままだ。ただし他の数値はそこそこ上がる。難があったすばやさも多少なりとも上がってくれる。


 Lvも10超えるぐらいになると、ホルモンはゴールドを余計にふんだくる様になったが、余りまくっているので嬉しくない。現時点で預かり所に106,000G預けているが、今後においても宿代以外にはまず使わないだろう。

 適当なところ、そうだね、ホルモンがLv20になったところでバークに行く事にしようか。


     ☆


 お……ガメゴンを倒してまた鉄兜が手に入った。ラッキー!。当のホルモンに装備させようとしたが、シルクハット(+20)の方が高かった。

・商人ホルモンLv20:HP193・MP34・力93・すばやさ28・体力96・賢さ17・運のよさ19。

装備、正義のソロバン(+110)、皮の腰巻き(+24)、青銅の盾(+7)シルクハット(+20)、石のかつら(守+15)。

攻撃力203・守備力80。


 ついでにつくねもLv19まで上がった。

 バークへ行く。


「わし、ここに町つくろう思う。町あればきっと皆喜ぶ。商人いないと町できない。ホルモンここ置いていく。お願い聞いて欲しい」

 当然、そのつもりである。


「それ本当? ホルモン旅あきらめる。骨ここに埋めるかも。それでいいか?」

 当然、そのつもりである。


「おお、それありがたい! わしホルモンと二人町づくり始める、すぐ!」

 ホルモンは戦列から離れる。パーティは3人になった。


「じゃ、とりあえず帰ろうか」

「ホルモン……」


     ☆


 ルーラしてアリアハンに。

 さて、ホルモンの事はしばらく忘れて、補充要員の為にルイーダの店の登録所に。


 今回欲しいのは女の遊び人。名前は一度ボツにしたけど他にいいのがないから『もも』。

 果物の桃じゃなくて、お肉の腿の方。本人の名誉の為に『豚のもも』ではなく『牛のもも』でもなく、となると『鶏のもも』かな。いや折角だから『子羊のもも』という事で。(ラムちゃん?)


 どの数値を上げていいか分からないので、適当に平均化するように上げてみた。出来れば『ツンデレ』にしたい。※1


遊び人・もも:Lv1、HP14・MP7・力5・すばやさ8・体力7・賢さ8・運のよさ12。性格『甘えん坊』。(CV.釘宮理恵)


 うむ。甘えん坊になってしまったか。キャラクターの個性化は目立つが、しっかり役割分担が出来ている気がする。まぁ、結果オーライという奴で。


「ももさーん、かるびさんがお呼びよー!」

 しかしまぁ、転職後のLv1でなく正真正銘のLv1。これでサマンオサなんかに行った日には魔法おばばのベギラマで一発死にだな。とりあえず装備を充実させないと。


「まずは装備について、本人に希望聞きますか」

「えー!? あたし何着ていいのか分からないから、お姉さま決めて下さい」

「え?、お姉さまって、私の事?」

「他にいないでしょう。少なくともかるびの事じゃあ、ありませんね」

「ま、仕方ないわね。じゃ見繕ってあげるから、こっちに来なさい」

「はい。お姉さま」

「おい。何か、別の物語になってねぇか」

「いいんです。当時作者がハマってたみたいですから」※2

 この世界だから、ルビスさまが見てるになったりして。


「女の子だから、絹のローブ(+20)とかマジカルスカート(+25)が装備できるけど、出来るだけ守備力が高い方がいいから、かるびかテールにぬいぐるみ(+35)を貸して貰いましょうか」

「「やだ!」」

 ももとかるびは、同時に拒否した。


「何で?、貸してあげなさいよ。少しでも守備力高い装備させてあげないと」

「でも、猫ちゃん貸さないモン!」

「ももにしても、どうしていらないの?」

「あたし、確かに遊び人だけど、色物には手を出さないの。それにそれ、暑そう、汗くさそう」


「あっと、ちょっと待った。確か遊び人だったら、お洒落なスーツ(+42)とかパーティドレス(+40)がいけるんじゃないですかね?」

「あら本当。女の子だからパーティドレスの方ね」

「わぁ綺麗、あたし絶対こっちの方がいいですぅ」


「頭の方は鉄兜(+16)は装備できないし、木の帽子(+6)はちょっと嫌よね。仕方ないわ。私の銀の髪飾り(+20)を譲るわ。鉄兜は私が代りに使うから」

「わぁ! ありがとうございます。お姉さまぁ」

「まぁ、このドレス着て頭に木の帽子っていうのは確かにいけませんからね。ところでどうしてこの銀の髪飾り、鉄兜より防御力高いのでしょうか?」


「盾で一番防御力高いのは、テールの風神の盾(+35)ね。ももが遊び人の間だけでいいから貸してあげて」

「短かい装備でした」


「それからアクセサリーも出来れば防御力上がるものの方がいいんだけど、性格が変わっちゃうものもあるから、こればっかりは自分で選んで」

「えと、ガーターベルト(守+3)と銀のロザリオ(守+4)、ルーズソックス(守+5)、石のかつら(守+15)、挫けぬ心(体+10)、インテリ眼鏡(賢+15)、博愛リング(賢+15)、力の指輪(力+7)……?」


「結構、あるもんですねぇ。個人的にはガーターベルトが好きなんですが」

「却下!」


「出来れば銀のロザリオ(守+4)がいいですぅ」

「え、ルーズソックス(守+5)ではなくて?」

「はい。このロザリオ、お姉さまが使っていた物ですよね」

「え、ええ。確かに一時、使っていたけど」※3


「じゃあやっぱり、これで!」

「そう。それじゃ」

「あ、あの。かけて下さい」

「これを?」

「お願いします。お姉さま」

 月とルビス様だけが二人を見ていた……、などという事も無く、そこにいた人全員が見ていた。


「だから別のドラマですってば」

「オレ、何か頭痛してきた」


「それはって、あれ? かるびオレ口調に戻ってません?」

「だって今、豪傑だし……」

「ああなるほど。つくねを、ももに取られたみたいでスネているんですね」

「そうじゃねぇったら!」


「武器は、別に何でもいいんですけどね。どうせ遊び人の間は戦力として見ていませんから」

「そうなんですかぁ?」

「でも折角だから今残っている奴から一番攻撃力ある奴にしましょ。正義のソロバン(+110)は当然無理としても、えと、刺のムチ(+18)と鉄の槍(+26)のどちらかというと……」

「そりゃ鉄の槍だろ。いくら集団攻撃できたとしても殆ど敵の防御力で相殺され、削れて1・2ってところ」

「鉄の槍かぁ。これも愛着あるわよねぇ。つい最近まで使っていたんだもの」

「序盤でこの槍入手できた時、凄っげー嬉しかったんだよなぁ」

「へぇ、そうなんですか。あ、あれ、お姉さまどうしたんですか?。 鉄の槍持ったままぼーっとして」

「仕方ないです。つくねにとって、どうやら最愛の人が、その槍をずっと使い続けていましたから」

「あ……亡くなられ、ちゃった、のですか?」

「いえ、単なる単身赴任です」

「え゛……」

「ちょっと町おこしの為に地方にとばされまして」

「え、え、じゃ遠距離恋愛ですかぁ」

「だから気にしないで、しばらく放っておいていいですから」


 という訳で装備は、鉄の槍(+26)・パーティドレス(+40)・風神の盾(+35)・銀の髪飾り(+20)・銀のロザリオ(+4)。

攻撃力31・守備力103の堂々としたものだが、HP14しかないからヘタなところには行けない。魔女・魔法おばばからベギラマ喰らったらそれだけでアウト。

 バハラタ……もハンターフライのギラが怖い。イシスあたりでせめてLv5くらいまで上げるか。うまくいけばキャットフライからぬいぐるみとか地獄のはさみから青銅の盾とか取れるかも。まぁ、もういらんと言えばいらんのだけど。


 レベルはさくさく上がる。HPも30くらいになったからバハラタへ。狙いはハンターフライの身かわしの服とキャットバットのぬいぐるみだけど、ちょい短期間だし。それは期待しない。


 最初はサクサク上がったレベルも7・8あたりで頭打ち。HP50近いな。宝箱GETできなかったけど次へ行くか。ベギラマにもそろそろ耐えられそう。サマルトリア……じゃなかったサマンオサに跳ぶ。


 もはや鉄兜も鋼の鎧もいらないけど、現状で一番敵のレベルが高い、つまりは一番手っ取り早くレベルが上げられるのがこの辺と、その洞窟。

 正直シャーマンのマホトラが鬱陶しいけど、直接攻撃は弱いしリレミト分のMPにのみ気を付けていれば単なるカモだ。ま、いざとなったらテールがリレミト分マホトラし返すしね。


 ほんのしばらく、MP切れて出直し繰り返している間にももは早々にLv20になった。遊び人の間に他の数値上げるつもりもないので早々にダーマに跳んで賢者に転職した。


・賢者もも:Lv1、HP56・MP42・力38・すばやさ24・体力29・賢さ21・運のよさ74。

装備は、雷の杖(+45)・マジカルスカート(+25)・風神の盾(+35)・銀の髪飾り(+20)・星降る腕輪(すばやさ×2)。

攻撃力83・守備力128。


 雷の杖は攻撃力の高さより、道具としての効果をねらっての事である。

 ただし、まだネクロゴンドに行くには早すぎる。多少レベルを上げてからにしないと。


 でもってLv15あたりになってようやくサクサクとレベルアップしなくなったし、他のメンバーがサポートすれば強敵を相手にしても何とか生き残れるだろうから、そろそろネクロゴンドに挑戦してみようか。


※1 当然、そんな性格は無い。


※2 2008年当時は『マリア様がみてる』が、まだコバルトで連載中。アニメも放送中であった。


※3 銀のロザリオ(守+4)確かに、この直前はつくねが装備していたが、どちらかというと最初にテールの方が装備していたし期間も長かった。

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