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『電子音』  作者: 謎猫
2/2

音の正体

私にしか聞こえない電子音。

流石に心配になったので耳鼻科医院で診察を受けることに。


「あの~ 音が聞こえるんですけど・・・」

「は、はい???」


えっと・・・

これは完全に私の説明不足です(泣)

耳鼻科に来て音が聞こえますって・・・


金属音が聞こえるとか、何か空耳が聞こえるとか

具体的な事を言えば良いのに・・・

先生も、患者に音が聞こえますと言われても

診察に困りますよね(汗)


「えっと、なんか電子音みたいな音が聞こえるんです」

「電子音、ですか?」


とりあえず、「ピピピッ!」と何かの電子音が聞こえる事。

それが、いつ頃から聞こえるようになったのか

どの位の頻度で聞こえるのか、最近はどんな感じなのかを

一通り説明すると、先生は少し考えた後に机の中から

銀色の球体が付いた振り子を取り出し、私の手の平の上で

ゆらゆらと揺らしはじめました。


「えっ? これは???」

「何か感じますか?」

「えっと・・・ なんか鳥の羽根が軽く触れてるような???」

「そうですか。では、こちらのは?」


次に先生が机の中から取り出したのは、大きなU字形をした磁石。

その磁石の間に私の手の平を通過させると


「あっ・・・」

「何か感じますか?」

「一瞬ですけど、少し温かく感じます」

「そうですか・・・(困)」


な、なにやら先生がとても困っている様子です(汗)

もしかして、あまり良くない病状なのでしょうか?

末期!? 手の施しようが無いと言う事!?


「あ、あの・・・ 私・・・(汗)」

「非常に申し上げにくいのですが・・・(悩)」

「もしかして、私はもう・・・(涙)」

「もう、と言いますか・・・(困)」


先生はとても深刻そうな顔をしております・・・

そんな顔をされては、いくら鈍感な私でも察してしまいます。

どうやら、もう私はダメみたいです・・・(涙)


「ぐすん・・・(涙)」

「えっ?(驚)」

「えっ???(驚)」

「えっ?って? えっ?(悩)」


なにやら、先生の顔が・・・

何とも言えない微妙な表情をしております。


「あ、あの・・・ 私の病名は・・・?」

「病名と言うか・・・」

「大丈夫です。覚悟は出来ていますから(涙)」

「覚悟・・・(汗)」


先生は、ゆっくりと目を閉じて下を向き

少しの沈黙の後、私を真っ直ぐに見つめると

一言つぶやきました。


「はい? 今、なんて???」

「メンテナンス信号だよ」

「信号?」

「メンテナンスを知らせる為の電子音だね」


何やら、私の理解が追い付きません・・・

メンテナンスの電子音?


「な、なんですか? それ・・・?」

「身体の65%は合金と樹脂とガラスだ」

「えっ?」

「あとの35%は高分子化合物だよ」


まさか・・・

幻聴が聞こえるからと耳鼻科に来てみたら

衝撃の新事実を知ることになりました。


「私・・・ 機械なんですか?」

「生物学的には、そうなるね」

「どうりで・・・(汗)」

「うん?」


自分が機械であると知り、色々と納得する部分が多々あります。


「もしかして、サウナに行っても汗が出ないのも?」

「だろうね」

「冬でも寒さとか暖房が気にならないのも?」

「だろうね」


寒いとか暑いとかの感覚はありますが

確かに今まで一度も風邪を引いたことがありませんし

怪我っぽいのはありますけど出血をしたことはありません。


「睡眠時間が数時間で大丈夫なのも?」

「だろうね」

「海水浴で泳げず沈んで溺れかけたのも?」

「だろうね。 てか海水に入ったのかっ!?」


あれ? やっぱり機械に海水はマズかったでしょうか?

私の防水機能って?(汗)


「あと、目からビームが出せるのも?」

「だろうね。 って!うそだろ!?」

「はい、嘘です」

「チッ!」


そういえば、髪形も変えた事がありません。

理由は単純、伸びないからですね。


「えっと・・・ 私は耳鼻科じゃありませんね?」

「そうだね・・・(汗)」


実は、医師の間では珍しい事ではないそうで

周りはもちろん、本人すらも何かきっかけが無い限り

全く疑うことなく人間として過ごしている事があるそうです。

私も、その一人でしたが・・・。


あと、電子音がメンテナンスを知らせ信号だと分かっても

音だけでは不具合内容までは特定できないそうなので

どちらにしても病院(修理工場)には行かないとダメみたいです。


「なんか・・・ 色々ありがとうございます」

「君で2人目の患者だから気付くことが出来たよ」

「そうだったのですね」

「とにかく、早急に専門の病院に行く事だ」


結局、当たり前ですが耳鼻科では私を診察することは出来ず

別の病院へ行く事になりましたが・・・

本当にこんな事ってあるのですね~


『私が機械だったなんて驚きです』


驚きです。(2回言った♪)

最後までお読みいただきありがとうございました♪

たまに聞こえる電子音ですが・・・

あれはどこから聞こえるのでしょうか(困)

不思議です。

あっ! ちなみに私は絶賛指先ひび割れ中で

痛いですし出血もしてますし絆創膏を貼ったら

隣のひび割れしていない指だったとかですが

多分、機械じゃない予感です。

ではではぁ♪

また次の作品でお逢いしましょう~

とか、今までと違う締め方にしてみたりです♪

にゃはは~

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― 新着の感想 ―
私にだけしか聞こえない電子音……不思議な幻聴かな、と思ったら、そういうことだったのですね。 今までよく気づかなかったなと思いました(笑)。 指先ひび割れ、痛いですよね。 お大事になさって、早く治してく…
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