ドタバタな日々のハジマリ
私は七夕 夏純。
ごく普通の中学二年生。
この学園にはイケメンと言われている奴が三人もいる。
一人は風神 颯。
同じクラスでクールだと言われている。
二人目は小夜 真。
優しくて可愛いから天使と言われている人だ。
隣のクラスだよ。
三人目は櫻羽 暁。
チャラそうな人だ。
先輩である。
いつものように教室で本を読んでいた。
先生が「このクラスに転入生が来た」と言う。
地味そうな男の子?だった。
皆は興味なさげに友達と喋っている。
私は真剣に彼を見た。緊張しているだろうから。
彼は「朝影 楓だよ」と言った。
先生が「朝影さん。好きな席に座っていいよ」と言う。
なんで?
そう思っている間に楓君は「じゃああの子の隣で」と言った。
指されているのは私⁉どうしてよと思っている間に彼は横に来る。
「君、名前は?」
「七夕 夏純だよ」
「夏純ちゃん。よろしくね」
彼の微笑みはとても綺麗だった。
一瞬、見えた瞳も星空のように輝いていてアイドルなみだと思った。
放課後になり、家に帰ろうとしていると風神君に呼び止められた。
「なに?」
「転校生と随分仲良くなったらしいじゃねぇか」
「隣の席だからね」
「俺とも仲良くしてくれねぇか?」
えー⁉学園の女子を敵に回せと言っているの?
困惑していると「風神、七夕さんを怖がらせないであげて」と言う者が居た。
さ、小夜君⁉
驚きで言葉を失っている私に小夜君は「風神がごめん」と優しく笑いかけてくる。
そして、「よかったらアイドル部のマネージャーになってくれない?
風神が七夕さんのこと気に入っているみたいでさ」と言われる。
無理ですと言おうとしていると「友達と来てもいいから」と言われる。
仕方なく私は頷いた。楓君と行けばいいかと思い。
そうして、楓君とアイドル部に行った。
「夏純ちゃんって可愛いね」
そう声を掛けて来たのはチャラ男、櫻羽先輩だ。
楓君まで「夏純ちゃんは楓が見て来た中で一番、可愛い」なんて言う。
疲れ切った私に追い打ちをかけるようにガラガラと勢いよく扉が開く。
「夏純!帰るぞ」
そう言い放ったの幼馴染の時雨 朔。
終始黙ったままの風神君をチラッと見ながら「帰ってもいい?」と小夜君に聞く。
「今日はもういいよ。また明日、七夕さん」
小夜君が一番まともだと私は思った。
小夜君達、三人はバラバラに帰って行った。
私は朔と楓君と一緒に帰った。
新シリーズ書き始めました。
皆の好きなキャラとか聞きたいです。