ちょっとした男の子だったお話第9話「ミルト女学校入学編4~問題児~」
この話は第9話です。まだ前の話を読んでいない方は先にお読みください。
前の話の終わりとこの話の始めは続けて読むことをおすすめします。
もしかしたら関西弁が入っているかもしれません。ご指摘いただけると幸いです。
by霧崎刀
実は俺は、昔から力が強かった。だが、それ以上に雫が強すぎた。雫は、小中学校で、男女両方で、腕相撲に負けたことがない。
でも、俺は、雫が強いだけで、かなり強いと思っている。ただ、女の子になったので、力が弱くなっているかもしれないが、相手が殴ってきているのだから、1発ぐらいいいだろうと思って、俺は、その子を少し弱めにして、パンチをした。するとその子は、
「痛!」と言って、反撃してくることはなかった。雫が俺の目の前に来て、
「今回は仕方がなかったかもしれないけど、できるだけ、暴力はやめてね?あと葵って、そんな力にあったのね…」と少しびっくりしていた。雫が強すぎるだけなんだよ…とすごく言いたかったが、その前に、周りのみんなから、「ありがと!」などの感謝の言葉をもらった。みんなに何で感謝するのか聞くと、どうやらこの子は、小林肖美という人で、(自己紹介のとき聞いてなかった。)中学校から、人をいじめたりしていて、かなりの問題児だったそうで、みんな怖がっていて、誰も逆らえなかったらしい。
そのため、小林さんに逆らえる人として、みんなが喜んだらしい。小林さんは、金を奪おうとしたこともあるらしい。そして小林さんが立ち上がり、
「コノ野郎!!」といってもう一度殴ろうとしていたが、片手で止めて、片手で軽くパンチを入れると、
小林さんに、
「お前何者だよ…」と言われたので、
「ただの人だよ」と返すと、小林さんは席に戻り、おとなしくなると、みんなが俺のところによってきて、たくさんの褒め言葉をもそう話していると、先生が戻ってきて、
「終わりだから席戻ってね~」と言われたので、席に戻ると先生が、
「1時間目で渡した教科書類は、荷物室のロッカーに入れるので、鍵を配りますが、無くさないでください。」と言って、鍵を配られた。俺の鍵には、A-15-1と書かれていた。そのまま荷物を持って、荷物室に行くと、A-01-1などと、似たような番号のロッカーがあり、その中の、A-15-1と書かれたロッカーを開けて荷物を入れると、鍵を閉めた。そして教室に戻ると、先生が、
「今日はこれで終わり。今日はもう帰っていいよ。」と言ってくれたので、雫と帰ることにした。帰り道、雫に、
「葵あんな力あったのね。びっくりした!」と言われてしまった。そして家に着き、時間はまだ11時前であった。リビングで母さんは、昼ご飯を準備していた。今日の昼ごはんは、俺の好きなメニューだ。
そうめんを完食し、自分の部屋に戻った。ふと時計を見ると、まだ11時半で、昼ご飯にしては、時間が早いことに気づいた。が、気にせず遊ぶことにした。