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プレゼント

 仲は良しグループとの下校時、ワタシは靴箱の中に見慣れないモノを発見した。


 これは?


 はっ! これは皆に見られてはならないモノだととっさに判断したワタシは靴箱からモノを抜き取り、仲良しグループにはお花を摘みに行くといって、その場を離れた。


 誰だ? 今時こんなやり方で連絡付けようとするヤツは?


差出人の名前を見て、ワタシはある意味驚嘆した。


姉小路、貴ちゃん!


な、内容は?


『明日の放課後、屋上で待っとる。来るまでまっとる。』


なんか、こ、怖い。

でも行かないと駄目なヤツだなだな、これは。


 手紙は厳重に鞄の中にしまって、仲良しグループの元に戻る。

遊びに行ったけど、どことなく上の空だったような気がする。



 次の日、何だか緊張してドキドキが止まらない。


 ワタシは貴ちゃんに何を言われるのだろう?

まさか、告白?

ナイナイ。

じゃあ一体何だろう?



 放課後、個人的な用事がある言って、赤吉グループを一時的に離れ、屋上に行くと、すでに貴ちゃんは待っていた。


「ごめんね、待たせちゃって」


「いや、今さっき来たとこやから、きにせんでええよ」


「グループの子たち待たせてるから、ああり時間ないけど、用件はなにかな? 」


「あ、あのな。俺ら幼馴染って周りに行ってないやん? 」


「あ、うん」


「それに........連絡先すらまだ交換してないし」


「そうだったね」


「ひょっとして、俺、嫌われてるんかな? 」

不安そうな貴ちゃん。


「ふぇ?」

変な声出ちゃったよ。


「そうじゃなかったら、今更やけど、連絡先交換してくれへんかな? 」


「..........」


「うん」


「する。嬉しい」



 念願の連絡先交換ができたよ!

これでいつでも貴ちゃんと連絡とれる!




「あ、あと」


「俺、ここんとこ由貴ちゃんから逃げとった。ごめん」


あ、やっぱりそうだったんだ。


「何か外山何某が睨んでくるし、もう昔のことは思いでいして、過去に沈めてしまえばええのかなって、考えとった」


「でもな、確かに由貴ちゃんは思い出でもあるけど、今の友達でもあると思うんや.....」


「そう考えたら、やっぱり切り据えるなんてことはできひんよ。


「ごめんな、由貴ちゃん」


 ワタシは無言で彼に抱き着いていた。

 やっぱり優しい、ワタシの貴ちゃんだ!




 ワタシは気になっていたことを彼に聞いてみた。


「ねぇ、貴ちゃん。一つ教えて」


「ん? なんや? 」


「貴ちゃんのお誕生日、確か4月の末だよね? 何日? 」


「そんなことよく覚えとったな? 28日やで」


「えっ? 今週末じゃない! 」


「ははは、そやね」


「『ははは』じゃないよ。予定空けて。プレゼント買いに行こう」


「別にええよ、わざわざ買いにいかんで」


「ダメ! 」



「もう、貰ったし」


「えっ? 」


「由貴ちゃんの連絡先」


「そんなのでいいわけないじゃない」


「ええんや。ほんまに欲しかったものやから」


「でも、連絡先は交換じゃない......」


「ほら、早よ戻らな、お友達がクビ長くして待っとるで」

貴ちゃんに笑われた。



「じゃあ戻る、またね、貴ちゃん。連絡する」



 貴ちゃんいと別れて屋上を離れる。


 いつかちゃんとした誕生日プレゼントを渡せる日がくるといいな。






















ここまで読んで下さっている方がいたら分かると思いますが、エピソード毎に主人公が入れ替わっています。


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