後日談
俺、姉小路貴康は紆余曲折を経て、幼馴染の中村由貴と再会し、付き合うことになったんや、そう、付き合う事になったんや!
付き合うと決まってからの由貴ちゃんはある意味すごい変わり身やった。
会えない時は、スマホ攻撃。
学校ではベタベタ過剰接触。
今までの想いが爆発したらしく、自制が出来ないらしい。
おかげで、バカップルの代表のような扱いを受けている。酷い。
まぁ、嫌ではないけど。
先日、ご家族がいる時に改めて中村家にお邪魔した。
お母さんは俺の事を覚えいてくれてて、たいそう懐かしんでくれた。
お父さんはたまたま居なかった。
お兄さんは……何となく敵意のようなものを感じる。あれはシスコンだ。たぶん。
由貴ちゃんは松川家にもお邪魔したらどうか? と勧めてきたが、丁重にお断りした。
線香の一つでもと言う気持ちがなかったわけではないが、しかし、だって、俺はもう気持ちに整理を付けて由貴ちゃんと付き合っているのだから。
俺がウダウダ想っていたら、松川も成仏出来ないんじゃね?
ただ、疑問なのは松川茜はいったい誰が好きだったのだろう?
最近は由貴ちゃんとの付き合いのせいで大林達との付き合いが……ごめん。
由貴ちゃんって意外にも独占欲が強いのな。初めて知った。
まぁ、束縛とかではないから、いいけど。
季節柄、夏が近づいてきてるせいか、由貴ちゃんの私服が大胆というかセクシーになっている。
でも、お胸は地味なんだよね。残念。
その事を俺がポロリと漏らしたら、由貴ちゃん、猛烈に怒って、2週間口聞いてくれなかった。俺にとっては突如訪れた静かな時間。
周りは無茶苦茶心配してたけどね。
だってほら、普段がバカップルだから。
でも、由貴ちゃんやっぱり気にしてたのか。女の子やなぁ。可愛い。
俺、別に巨乳信奉者じゃないんやけどな。
月母過ぎて期末試験も終わり、明日から夏休み。
予定は……特にない。
あ、由貴ちゃんから何か誘い来てたな。何やろ?
大林達とプールとか行きたいなぁ。
もちろん、由貴ちゃんも一緒にな。
常石って着痩せするタイプっぽいから、由貴ちゃん可哀想かも。慰めてあげよ。
「俺の愛は常に由貴ちゃんと共に!」
胸部装甲が何だ!お偉いさんにはそれがわからんのですよ。
何にしても、由貴ちゃんの水着姿は見てみたいな。
由貴ちゃんからの用事。
キャンプってかバーベキュー?
由貴ちゃん達のグループにご招待?
うーん。
やっぱりアイツ居るじゃん?
外山何某。
でもまぁ、わざわざ埼玉の河原まで行って、肉や野菜を焼いて食う。
行きはワクテカでテンション爆上げだったが、流石の俺も、帰りは燃料切れ。
要は電車で爆睡。
帰りの電車でずっと肩を貸してくれた由貴ちゃんに感謝。
BBQの時に思ったが、由貴ちゃん、意外と高いスペックである事が判明。
いや、調理スキル地味に高い。
いい嫁になるで。
夏休みに入ってから、気づいた事。
由貴ちゃんからの、メッセージアプリ攻撃やら、直電攻撃が落ち着いたと言うか、減った。
普通会えなくなると増える気がするが、どうやら違ったらしい。
俺としては何となく寂しいが、これが普通なんやろうか。
違ったらしい。
連絡回数を減らして、俺が寂しがっているか調べるのが目的だったみたいだ。
確かに俺も寂しかったよ。
結論からいうと、由貴ちゃんの自爆に終わった。
由貴ちゃん、俺よりも寂しがりなんだから無理すんな。
俺は夏休みの宿題はさっさと終わらせるタイプ。
由貴ちゃんは……やはり違うらしい。
でも今年は俺に合わせて、さっさと終わらせるつもりらしい。
ってか一緒にやりたい?
うーむ。
俺の家狭いんだよな。
何処かの図書館とかはどう?
え?話ができないからヤダ?
で、結局中村家にお邪魔してます。
ほぼ毎日のように。
お母さんは喜んでるけど、お兄さんは……。
やっぱり視線が怖い。
なるべく顔合わさないようにしよう。
と思ってたら、お兄さんに声をかけられた。
「お前、姉小路だっけ? 由貴のどこが好きなんだ?」
えっ? それ今ここで言うの?
いくらお兄さんでも、横暴じゃない?
「どこなんだ? 言え!」
改めて問われると、俺は由貴ちゃんのどこが好きなんやろう?
確かに可愛いところは沢山あって、全部好きなんやけど、改めてって言われると、答えられないな。
ヤバい。
「答えられないのか? なんて不甲斐ないヤツ! あーあ、妹が心配だなぁ。」
お兄さんはお兄さんなりに由貴ちゃんの心配してるし、俺を見極めようとしてたんやな。すんません。情けなくて。
でもね、由貴ちゃんの事は大事にしてますよ。お兄さんにも負けないくらいにね。
表現内容の都合で、トゥルーエンドとは違いますが、当初予定していた内容はこれで一応終わりです。
お付き合いいただいた方、短い間ではありましたが、ありがとうございました。
もしよかったら、感想など聞かせていただけると、今後の励みになりますし、何より嬉しいです。
そのうち、次回作もあげていけたらなぁっと思っています。




