やはり、だめだ。
GWに貴ちゃん達と遊んだ日、ワタシは話そうと思っていた。
でも、いざとなると勇気が出なかった。
いつかわからないけど、貴ちゃんなら必ず聞いて来るだろう。
みんなはどうしてるのか?
とりわけ、彼女はどうしてるのか?
ワタシのせいではない。
誰のせいでもない。
でも、それをワタシに告げさせるの?
あんまりだよ、茜ちゃん。
ワタシは彼が大好きなのに。
彼は貴女を......きっと忘れられない。
GW明け。
いつもの生活が戻ってきた。
もう時期高校初の中間テストだ。
学業も頑張らないと。
でも、ワタシのココロの片隅には、常にあの事が引っかかっている。
彼はきっと、彼女と会えることを心のどこかで望んでいる、渇望している。
それはワタシと再会してしまったから。
ならばやはり、ワタシが責任を取らなければならない。
でも、やはりダメだ。
勇気が出ない。
そのせいか、ワタシは彼を避けるようになっている。
貴ちゃんじゃない、『彼』を。
『彼』からメッセージが届く。
怖い。
問われるのが怖い。
でも、彼は、貴ちゃんはいつも取り留めもない話を振ってくる。
本当は聞きたいくせに。
でもきっと、貴ちゃんにも勇気がないんだね?
知らない事を知る事には勇気が必要だから。
やはり、だめだ。
ワタシも。
貴ちゃんも。




