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いつもと同じ朝、いつもと違う朝。

また、今日もバスに乗り、仕事へと向かう。

いつもの時間のいつもバスに乗り、いつもの席へ座る。

今日はなんだか良いことがありそうで、いつもより少し明るい音楽を流す。

憂鬱な時には霞んで見えていた空が、今日はなんだか明るく見える気がした。


「また会いましたね!」

運転手のアナウンスを聞いて、僕はバスを降りた。

その時、後ろから聞き覚えのある声がした。

「今日はハンカチ落としてませんか?」

そう言いながら微笑むのは、昨日ハンカチを拾ってくれた彼女だった。


「あ、昨日の。」

覚えてくれていて良かったと微笑む彼女は、とても美しい顔をしていた。

「降りる駅一緒なんですね」

僕と彼女は同じ方向へと歩き出しながら会話が続いた。


「じゃあ、私はこっちなので失礼しますね」

少し歩いたところで、彼女は右方向を指差した。

愛くるしい微笑みを浮かべながらお辞儀をして別の道を歩いて行った。

「じゃあ、また」

届くか届かないかの声で僕も彼女に応えた。


今日はなんだか、いい日になりそうだ。

また、そんなことを考えた。

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