9、変人侍、復帰。
お久しぶりです......。
投稿がすごい遅くなってしまい、申し訳ありませんでした。
まだうまく酸素が吸えていない。
霞む視界から、唯の姿も見える。
「ゆ......い......?」
なぜここにいるのだろうか?
「早く起きる!!」
追撃の、チョップ。
これは虐待なのでは......?
「愛の鞭だよ愚息!感謝しな!!」
心読めるのぉ?
変なことを言う母はどうでもいい。
「それで、唯はなんでここに?」
「そ、それは......」
目を泳ぎて世界水泳にえたら優勝できそうなほど泳いでいる。
「剣斗?それくらい察しな??」
面倒臭いテンプレをにやけ顔で宣う、母。
さっきからずっと目を泳がす、幼馴染。
息も吸えぬほどに殴打された鳩尾が痛い、俺。
何この状況。
思い当たる節がないか、記憶の海へと潜る。
思い当たるのは、今朝のこと。
確かに、あんなにキツイ言葉言ったら、苦情の一つでも入れにくるのが普通か。
母さんが鉄拳制裁してきたのも頷ける。
「唯、なんだその、悪かった。」
頭を下げる。
頭を上げると、もうそこに唯はおらず満面の笑みの母さんが立っていた。
「もう唯ちゃん帰っちゃったわよ。」
「はぁ?」
聞くと、謝罪の言葉を聞くないなや、すぐに帰宅したらしい。
そんなに俺の部屋にいるのが嫌だったのかと、ショックを受ける。
「母さん機嫌いいから、ゲームもうしていいわよ」
「ファッ!?」
「じゃ、そう言うことだから〜」
鼻歌を歌いながら、部屋をスキップで出てく母さんを横目に、俺はもうヘッドギアを装着してFGSの世界へと赴いていた。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
目を開けると、この前電源が切られる前にいた謎の通路が目の前に広がる。
後ろはすぐ壁があり、前に進む他ないようだ。
いくらくらい歩いただろうか。
歩いても、歩いても、ひたすらにレンガが広がる。
たまに、トンネルになったり、高速道路のような感じに通路がなるのだが、それ以外は何も変わらない。
えんえんと、続く通路。
運営のアイツが憎いぃ!!!!!
どう締めてやろうか...... などと物騒なことすら考える。
もうゲームも引退かと考えていると、目の前に立て看板があった。
『お疲れ様!ようやく君の小面のバグが治ったから最初の街に送るね!』
「え、マップのどこかに送るって言ってたよな?」
すると看板の文字が変化する。
『えっ信じてたの?!プギャー!!!流石に会社にクレーム来ることはしないよ?』
「ムガー!!でてこぉぉい!!」
眩しい光に包まれる。
次いで目を開けると、あのえんえん通路などはなく、街が広がっていた。
本当に、最初の街に送られてしまったらしい。
喜んだらいいのか、悲しんだらいいのか......
ひとまず、もう街には入れることを喜ぼう!
街に入れたので、鍛冶屋を探すために街を回っているとさまざまな発見がある。
たとえば、NPCとは違い(あたりまえだが)プレイヤーは頭の上にHPバーとユーザーネームなどがあり、わかりやすくなっている。NPCの動きはどこか直線的だが、ユーザーはすごいぬるぬる動けている。
なぜか、NPCもプレイヤーも、俺の顔を見てギョッとするのは変わらないが、よく考えてみるとプレイヤーからしたらB級ホラー映画に出てきそうな奴がいたら、誰でもビビるし、NPCは遺憾だが運営がすごいのだろう。
ぐるぐる、てくてくと歩いているとようやく鍛冶屋のようなものが見えてきた。
原因は、どうしてもステータスが苦手で......
これまでに投稿したステータス(攻撃力、魔力など)関係は削りました。
醍醐味である一つの表記をつぶしてしまって申し訳ありません。