何だかんだ言っててキレてたw
普通の艦隊戦するなら未だしも相手は8隻如き、ジュリアさんとビスタ艦長はフリッパーとアルマゲドンで敵艦を落とす競争を始めたらしい・・・が1時間もしない内に帰って来た!
なんでも本格的な戦闘を始める前に敵の方が白旗を上げて降伏して来たみたい、多分だけど涎を垂らしながら迫る気迫を無重力空間越しでも感じちゃったんじゃ無いかなw
まあその後は訊問と情報収集が有ったらしいが、ソレには専門の人が居るので二人も丸投げして来たらしく、ボクも訊問とか拷問は専門外なので口を出す事も無くプロに任せて置く。
そしてゲームの続き・・・をする事も無く、
「キャッキャッ♪」
「フフフ・・・・」
「ケラケラ・・・・・」
「・・・・・・・・・」
さっきより人数が増えてスターシップに乗り込んで来る奴等が居る。
「UNOもトランプも花札も造ってやるから、皆でコッチに遊びに来るなよ!」
暇な奴等がスターシップの見学と言う名目で遊びに来てやがる!
「♪」
そんな中でミューズさんは灰皿の中から出した青いガラス球を取り出し、綺麗に洗って表面のコケを落としてから指先で弄んで鼻歌を歌っていた。
「そんなモノを何で今更、ずっと灰皿に入ってたのに・・・・・」
「表面にコケが生えてた上に水草を被ってて解らなかったんだもん♪」
そう言えばミューズが医療カプセルから出て来た時には、もう表面に水ゴケが生えててコケ玉と化していたなw
別の水槽に入れて置いたのだが元々入ってたマリモは波の無い水槽に入れておくと形が崩れる、今マリモは流れの有る水槽に入れて形を整えてるので灰皿の中に移したのだ。
「懐かしがる程のモノじゃ無いだろう?」
「これを手にして、お兄さまは私に何て言ったか覚えてますか?」
言葉に詰まった・・・
「それはボクの黒歴史なんだから、忘れろよ・・・・・」
そう言うと,
「チョッと聞き捨て成らないセリフが聞こえたけど?」
ジュリアさんが物凄く食い付いて来た。
「一人で地球から旅立つと言った私に、お兄さまが着いて行くと言ってくれた台詞がカッコ良過ぎて・・・・・」
ボクはミューズの口を物理的に塞ごうとしたが、パインさんに後ろから羽交い絞めにされる!
「一人で行くと言った私に「却下する!一人で行かせない」と・・・・・」
ソレ以上言うんじゃない!
そう思ったけど言葉に出来ない、ジュリアさんに羽交い絞めにされながら口も塞がれているのだ!
「私の問題だと言ったら「関係ない!だから何だ!ボクはキミを守ると決めた」って、危険だと言っても「それが如何した!やり遂げると自分に誓った、誰にも文句は言わせない」って・・・・・」
「「「「「カッコ良~~~いっ♪」」」」」
その場に居た皆が口笛を吹きながら冷やかし始める!
ボクを怒らせたなミューズ君、ボクは絶対にやられた分はやり返す男なんだよ?
「ア~~~ッ、ミューズ君・・・キミはボクの台詞を間違えて覚えている様な気がする♪」
「えっ?」
ミューズがキョトンとした顔をしているが、すぐに思い出したのか顔から血の気が引いて行く!
「そう今の君のセリフは地球から一人で旅立つとボクに言った時と、その後ボクを騙して地球から一人で出発した後に・・・ボクに追い付かれた火星の衛星軌道上で初めてオシリ叩きされながらボクに言われた台詞が混ざっているんだよ!?」
「ふにゃあっ!」
ミューズがカワイイ悲鳴を上げた!
「間違いが無い様キッチリと・・・火星の衛星軌道上で如何言うシチュエーションでボクの台詞が話されたのか、ここで詳しく情報公開しましょ・・・・・」
「お兄さまゴメンなさい~~~っ!後で素直に❝お尻ペンペン❞されるから、それを公開するのだけは許してぇ~~~っ!!!!!」
ミューズがボクに必死で縋り付いて来た♪
それから暫くして・・・皇帝陛下からフェスケーク侯爵夫人とヴァルトンの密談の話を聞いてたのだが、囮の艦隊が一向に現れない所か先にボク達がヴァルトン達を発見してしまう事に成った。
「鈍間な奴等ネェ・・・」
「まあフェスケークってオバさんが、応援の艦隊を組織するには・・・この程度の時間が掛かっても仕方ないんじゃない?」
「侯爵家ともあろう者なら隠して保持してる艦隊や傭兵との繋ぎは有るかと、ここまで時間が掛けるのは先の戦闘で家長や主だった者が居なくなったからでは・・・・・」
ジュリアさんとボクのボヤキにミューズが答えてくれ、別にフェスケーク夫人が鈍いと言う訳じゃ無さそうだ。
「でも如何する・・・そのフェスケークの増援が来るのを待って艦隊戦をするのか、その前に叩き潰して仕舞うのか・・・・・」
パインさんに聞かれるが、
「出来れば犠牲は少なくしたいけど爺さまはファルデウスの膿を出したいんだろな・・・その思惑に乗るなら言い逃れ出来ない様に、フェスケークの援軍を来させてから叩いた方が良いのだけど・・・・・」
必要以上に殺したく無いと考えてるミューズさんは、為政者としては失格なんだろうけど大規模艦隊戦は御嫌らしい。
その点ジュリアさんの方が皇帝には向いてるかな・・・報酬に釣られて仕事にしたのは奴等、返り討ちにしてやろうと手薬煉引いて楽しみにしてる(汗)
「来るのがフェスケークの私兵でも傭兵でも、その指令や依頼を受けるのは上の者でしょう・・・それに巻き込まれる配下の者が可哀想ですよ」
「その点は同情するわよね、好きで軍に参加してる人間ばかりでは無いだろうし」
ミューズとジュリアさんが言ってるのは、一応ファルデウスには徴兵制は無く基本的に軍人は志願兵であると同時に国に採用される国家公務員・・・だが領地を持つ貴族は独自に軍事力を持つ事が認められており、その私兵と言うか領兵を集めるのに多少無理をしてるケースがあるそうだ。
マアつまり無理矢理徴用されてるって事だ♪
「バーカンディ伯爵家の領兵なら募集した途端に定員オーバーなんだけどな、去年の倍率は12倍だったし・・・・・」
「ジュリアさんちは給料も待遇も良いから」
ミューズによると領兵の待遇の差がかなり大きいそうだ。
「つまりミューズとしては不本意に戦闘参加してる者は救済したいと思ってる訳だ?」
「自分でも甘いとは思っています・・・勿論必要なら血を流す事も厭いませんが・・・・・」
と言いつつも本人の顔色が悪い・・・ボクの様に自分や仲間のリスクを高める位なら、敵など皆殺しにしてリスクを減らすと言う考えが出来無いのだろう。
「じゃあヤル事は簡単、フェスケークのババアをコッチの誘き寄せピンポイントで叩き潰しゃ良い」
そう言うとボクはジェネレーターをフル回転させ、AD通信の出力を最大にして発信した。
嫌がる爺さまに予定を変更させファルデウスでフェスケーク侯爵夫人を反逆罪で逮捕状を発行、そしてソノ情報をワザとリークしフェスケーク侯爵夫人の危機感を煽った。
高位貴族の縁者など役所に一人は確実に居り、そいつに逮捕状の発行手続きをさせたのだ・・・その日の内にフェスケーク侯爵夫人はファルデウス帝国・首都星ミューズを脱出した。
同時にカペターズ大将が新鋭のプラティナム級の旗艦で艦隊を率い、フェスケーク侯爵家・領星系に進行し領都本星を制圧・・・ボク達を殺す為に集めた軍勢と共にヴァルトンと合流しようとした。
「陛下がヘソを曲げてて大変、1時間近く愚痴を零されちゃったわ!」
「ゴメンね・・・AD通信でジュリアさんの所に文句言って来るとは思わなかった」
スターシップで通信を遮断してたら、ジュリアさんの所に文句を言いに通信を送ったそうだ。
「で態々フェスケークの厚化粧おばさんを誘き寄せて、キッド君は何をしでかす積りなのかな?合流させて叩くんのを、ミューズ様は嫌がってる訳だし」
「旧ヴァイラシアン領とファルデウス帝国内の消毒♪」
宙域図を広げてディスプレイに表示させた。
「反逆罪でアヴァ元帥達に追い立てられて逃げて来るんだろ?ならフェスケーク侯爵夫人は必至で逃げながらコッチに来るんだ、だけど抑々コッチにはジェリス艦長を始めファルデウス帝国の主艦隊が集まっている。見付かったらオシマイだろ?」
皆が頷く。
「ボク達がヴァルトンの艦隊を叩き潰したら、流石にフェスケークのババアは逃げるよね?そして何所かに潜伏されたら面倒臭い、むしろボク達がピンチの方が死ぬ所を見たくて大急ぎで来るよね?」
再び皆が頷いた。
「ヴァルトンに艦隊戦を挑み最初に一当たりしたら防御に徹して後退、その時ボクのスターシップだけ取り残される。当然 奴等は包囲するだろうし、捕獲し様とする・・・・・」
「そうしたら何時もの様に寄生虫に成って内部を食い荒らすんでしょ?」
ミューズは流石にボクの戦い方が解っている♪
「フェスケークが来たら反対側に突き抜けてババアの乗ってる船を捕獲する♪それを爺様に送り付けてやりゃ機嫌も直るだろう?」
「キッド君、それチョッと難しいかも・・・」
ジュリアさんに言われる。
「なんで?」
「フェスケーク家の領軍でガストン攻略戦で生き残った分は帝国軍に従属、そして領地の居残り組はカペターズ将軍に投降したけど・・・フェスケーク夫人が首都星ミューズに帰港させてた艦隊の旗艦が・・・・・」
画面に艦隊旗艦と思しき艦影が大写しにされる、その姿は大型戦艦8隻を立方体の角に配置し、その中央に鎮座しているように見える更に大きな戦艦だった。
「フェスケーク第2艦隊 旗艦リヌ・マジワと、それを囲む8隻のシールド護衛艦イクッシ1から8・・・フェスケークは8隻のシールド護衛艦の中から決して出て来ない」
「大型ジェネレーターを搭載した船で二重三重の防御シールド張ってるのか、でもスターシップなら最大出力出さなくても・・・・・」
「何で悩んでるのか思い出して下さいね?そんな事をしたら・・・・・」
周辺の艦船まで蒸発しちゃうかな?
「コレは結構難題かも知れないな?」
「でも・・・この程度の犠牲を許容出来無い様じゃ・・・・・」
まあ戦争出来ません!
でも確かにブラックホールダウンを使わなくても、プラズマブラスターやリニア・ランチャーを全力で撃てば・・・狙って無くても20~30隻は巻き添えに成る。
その為に両兵器は射出後に同程度進んだら自壊爆散する様に成ってる、でもシールド護衛艦ごと吹き飛ばすには全力と言わなくてもソレに近い出力が必要だ。
「って事はだ・・・・・」
「言っときますけど、お兄さまのリスクを上げる様な戦い方なら御断わりです!それなら私は鬼女と言われても敵兵を・・・・・」
ちょっと涙目に成ってるミューズのホッペにチュッとしといて、
「なら別の方法を考えれば・・・」
「そんなモン有るかな?」
ボクは❝趣味レーション❞で敵の行動を計測しながら・・・・・
本体は隠れて貰ってヴァルトンと交戦、交戦した舞台を少しづつ後退させながら殿を務めてて取り残された様に見せ掛ける。
通信でフェスケーク侯爵夫人が大喜びで合流を急ぐが、ヴァルトンの後方に居る舞台に阻まれて前を開けろと金切り声を上げていた。
ボクの妄想じゃ無いよ・・・実際に傍受した奴等のレプトン通信を聞いてるんだ。
「しかしまあ・・・これがファルデウス貴族のスタンダードだと思うと、ファルデウスに腰を置くのは考え物だな。おっと、その戦艦貰いっ!」
流石に呆れてしまう。
「アンッ、狙ってたのに・・・でもフェスケーク夫人も私を生んだ男と女も、ファルデウス貴族や王族って碌なの居無いかも知れませんね?あっマタ横から取ったぁ~~~っ!」
「オマエ等・・・戦闘中なんだから、もっと緊張しろよ・・・・・」
と呆れ顔のダーグ・・・確かにゲームですら、もう少し緊張してやってるんだが・・・・・
「だって奴等の練度が低過ぎるんだよ!数さえ揃えりゃ良いと思ってる・・・・・」
いや本当に正面から押し囲んで潰しに来ている・・・確かに数は圧倒的だけど、真正面から正直に突き進んで来るんで片っ端から撃沈してる。
「誘爆しない程度に破壊してるけど、いい加減 自分達が馬鹿な事してるのに気が付かないかな?」
「気が付かないだろう、馬鹿なんだから・・・・・」
まるで暇潰しにエアクッション・・・プチプチシートの気泡を潰してる気分に成る。
「戦いは数じゃ無いんだぜ兄貴・・・・・」
「オマエのような性格破綻者の弟などいらん・・・・・」
ファーストは見て無いのかな?
ボクの持ち込んだデータ見てると思ったんだけど?
するとミューズが、
「そろそろフェスケーク侯爵夫人が前に出て来ますよ?本当にやるんですか?お兄さまの危険度リスクが上がる策は、私としては取りたく無いって言ったのに・・・・・」
「こんな簡単な仕事にリスクも無いだろ・・・晩御飯までには帰って来るから♪」
「本当にアナタ方は緊張感が無いと言うか・・・・・」
と言うボクに対しアリスも呆れ顔だ。
「まあ緊張して動けなく成るよりは良いだろう・・・キッドが位置に着いたら飛び込もう、私は攻撃に集中するので操船は手筈通りミューズに・・・その際は多少派手にさせて貰う・・・・・」
この無謀な作戦は人死にを極力減らしたいミューズの希望、でも全く出さない訳にゃ行く筈が無く・・・やはり悲しそうな顔をしてるミューズだった。
「確かに犠牲は少ない方が良いけど、それでも自分や仲間に危険を負わせる訳には行かないだろ?ボク達が介入しなきゃファルデウス正規軍で討伐戦が組まれ、その場合は少なくともボク達が暴れるより犠牲は増えるんだ」
さすがにコレ以上甘やかす積りは無い、ミューズは最悪自分を犠牲に出来る子だからね・・・そんな事させない為にも釘は打っておこう♪
「オマエが極度に手加減したり見逃せば、それが原因で次はもっと大きな災いに成りかねない・・・その時に犠牲に成るのはボクだったり爺さんだったりジュリアさんだったりするかも知れない。あんまりミューズも・・・・・」
「大丈夫です・・・解ってますよ」
にっこりと笑うミューズのホッペに、もう一度唇を付けると・・・・・
「その通りだ・・・悲しいけどコレ戦争なのよね・・・・・」
やっぱりダーグも見てたな♪
単艦に対し艦隊で押し包めようとして戦線が拮抗してるのは、流石にヴァルトンやフェスケークの愚かさを物語ってるとしか言え無い。
無能なら無能なりに大人しくしてりゃ良いのに・・・そもそも取り残されたスターシップ1隻が、1万近い艦隊に戦力で拮抗してる辺り可笑しいと思う頭は無いのか?
「では突入します・・・お兄さま宜しいですか?」
「了解いつでも行ってくれ!」
スターシップが加速して敵の砲撃が一旦弱まる・・・こんなに余力を残してる何て、思っても居なかったのだろう♪
「Z軸プラス方面より味方艦隊・・・ロイヤルフェンサー1です」
そしてボク達の後方から次期に、ビスタ艦長のロイヤルフェンサー4が押し寄せる。
「敵艦隊に突入・・・通過します!」
ヴァルトンの奴がアホ面を晒してるだろうな♪
まさか飛び込んで来て、そのまま素通りされる何て・・・・・
「ヴァルトンの奴が全艦隊を方向転換させて、コッチに向かって来るぞ!想像以上の馬鹿だ♪」
ボク達みたいに単騎なら兎も角、艦隊を方向転換って何を考えてるんだろう!
「予定変更!ミューズ急転回して・・・・・」
「心得ています♪」
スターシップはUターンすると、方向転換中の艦隊のドテッ腹に全ミサイル・魚雷を叩き込んだ!
「空かさず再度方向転換・・・で良いのでしょう?」
「100点満点だ♪御褒美は頭を撫でるのとキスのドチラが良い?」
するとミューズは、
「それなら・・・この間お兄さまが言っていた、大人のキスを所望します♪」
「この程度の戦果じゃ少々足りない・・・・・」
チョッと天邪鬼に成って見る♪
「お兄さまの帰艦まで敵の脚を止めときますよ♪フェスケーク侯爵夫人を捕らえたら、次は・・・」
「お見通しか・・・」
中心に旗艦リヌ・マジワを中心にしたり立方体型に展開し、その8つの角にシールド護衛艦イクッシが配置されている。
8隻のシールド護衛艦は互いに強力なシールドを展開、これを破るのは並大抵の破壊力では無理と言う物・・・まあ最悪ブラックホールダウンって禁じ手が有るけどねw
ただ攻略法が無い訳じゃ無いんだ・・・ボクみたいな非常識な奴じゃ無きゃ出来無いだけでね!
「今攻撃されたら手も足も出ませんね・・・」
「怖いから言わないの・・・」
撃沈されたヴァルトン配下の戦艦、その中に機動歩兵に載ったボクが潜んでいる。
「後はミューズが上手く陽動してくれたら・・・・・」
「ジュリアさんの方に喰い付いちゃいましたからね・・・下手に動いたら誘導してるのがバレますし、ここはビスタ艦長の手腕に・・・ミューズ様がチョッとやらかしたようです」
流石に怖く成って来た。
アイツ何してるんだ?
「イクッシを掠める様にして対艦魚雷をバラ蒔いて行きました!イクッシには損傷有りませんでしたが、衝撃波はリヌ・ワジマにまで・・・怒ったフェスケーク侯爵夫人がスターシップを追いかけて・・・・・」
ヒトには危ない事をするなと言ったくせに・・・まあアッチの船とは性能が違い過ぎるから、ミューズがやられる事は無いと思うけど。
「いや船の性能は兎も角10000対1で、ここまで互角に戦われたら・・・私なら恥ずかしくて揮発性メモリーの電源を落とします。」
「有機AIのキミに揮発性メモリーなんか搭載されてるのか?」
地球のPCじゃ有るまいし!
「でも陽動としては良い仕事を・・・リヌ・マジワが上を通りますよ!」
聞かれる心配は無いけど声を潜めて仕舞った。
さて・・・シールド護衛艦とは重要な艦を守る為の艦、その名の通り強力なバリアシールドを展開している。
それこそ当たっただけで弾け飛ぶ様な・・・でも如何に強力なジェネレーターを積んでても、常時シールドを展開してたらジェネレーターが落ちて仕舞う。
アイドリング状態と展開そしてフルパワーと、臨機応変その場に合わせて展開してるのだが・・・そのアイドリング状態時に敵が中に入り込んだらどうだろう?
例えば新路上の朽ちた艦船の中に小型の・・・例えばノーダーの様な機動兵器を待機させて置いて動力を全て遮断、そして毒蛇の様に敵が来るのを待ち構えていたら?
「イクッシ6が上を通過イクッシ8が通過するまで15秒・・・」
「全動力フル稼働、出るぞ!」
とたんに敵艦が大騒ぎになる。
『戦闘機が隠れてたのか・・・たった1機だと?叩き落とせ!』
敵艦から傍受した指揮官らしい奴の声、
「面白い♪落とせるモノなら落として見ろってんだ!」
こっちはシールド護衛艦のバリアシールド展開範囲内側に入り込んでいる!
直属の護衛艦がコチラに向かって来る・・・流石に対艦戦をする火力は持って無いけど、やり様によっては戦え無い事も無い。
攻撃を避けつつ敵艦に取り付いて、表面を移動しながら艦橋か動力部を破壊する。
と思ったら・・・・・
「旗艦リヌ・マジワから艦砲射撃、逃げてっ!」
アリスの忠告を聞いて即離脱すると、取り付いた護衛艦に中性子ビーム砲が突き刺さる!
「バ・・・ババア、何考えてるんだ!」
「考える知性なんか残って無いのだと思いますよ!」
敵艦から離れて仕舞ったので身を隠す物が無い、一先ず後退したら背後にはシールド護衛艦が・・・・・
「よっしゃ、攻撃される位なら・・・」
シールド護衛艦とは複数の艦でシールドを重ね、その重複シールドで護衛対象を守る艦・・・その中に入って仕舞えば個別にシールドを張る事が出来ず逆に防御法は無く成る!
「あの艦は?」
「イクッシ7です」
ボクはイクッシ7からの攻撃を避けながら突入し、その表面に取り付くと空かさずリヌ・マジワからの攻撃が降り注ぐ!
「もう狂って仕舞ってますね・・・見境なんかありません、正気を失っています」
「リヌ・マジワの情報何か有る?」
呆れた感じのアリスに聞くと、
「艦内の通信を傍受した所フェスケーク侯爵夫人は本格的に乱心してますが、もう諫められる方も居無く成ってるらしいですよ・・・もうアレは駄目だとばかりに皆逃げ出してて、残っているのは金に飽かせて集めたチンピラ同然の物ばかり・・・・・」
「そう言う奴等の方が最後まで残ってる何て皮肉な・・・・・」
イクッシ7が火を吐き始めたので爆発に紛れて離脱・・・今度はイクッシ8に取り付いてリヌ・マジワにキャノンを撃ち込むと、エクセリオンの存在に気が付いて今度はコッチを攻撃して来た。
「実は先ほど・・・味方を攻撃するとは何を考えてるんだと抗議に行った士官が居たのですが、フェスケーク侯爵夫人に射殺されました。それで残ってたマトモな考え方の出来る人が離脱しちゃったのです。もう残ってるのはキッドさんの首を取ったら貴族にしてやると言われて、盛り上がっているチンピラのみ・・・ほらリヌ・マジワから「ヒャッハー」って声が聞こえて・・・・・・」
「来ない来ない!」
地球の文化を程悪く吸収してやがんなコイツ・・・・・
「沈めますか?」
「簡単に楽にしてやらん!」
イクッシ8は轟沈する前に離脱する道を選び次にボクはイクッシ9をに取り付く・・・その内シールド護衛艦イクッシは2隻撃沈・4隻離脱、残り2隻も抵抗してたが1隻はリヌ・マジワの攻撃で戦闘不能に成った。
「あとはジュリアさんに任せて・・・」
「本命ですね♪」
あんな小さな娘達を性的な玩具にする為に拐かしたって?
ヴァルトンお前は絶対に生かして逃がさ無いよ!




