デートで未来のグルメを賞味する♪
降伏した艦隊を野放しにする事は出来ないし、まして其のまま編入するなど狂気の沙汰でしか無い。
かと言って皆殺しにするのも憚られるなら、きちんと管理するしかなかった。
実際問題、戦闘より後始末の方が手間が掛かるのはドコの世界でも一緒なのかも知れないが、発展した世界なら何か別の方法・・・反則技が有ったりする。
「128番・・・αトライシクルをβ156に振り切れています。これは叛意と言うより何か隠している様です」
「尋問し直しだ!自白剤を使え」
「コーネル少佐・・・キミが国を裏切るとは・・・・・」
「129番・・・βからγ方面に小刻みに揺れてます。おそらく元々小心者なのでしょう・・・今後裏切る可能性は否定出来ません」
「艦から下ろせ」
「130番・・・α方面より一時も逸脱しません。自分の意志でベノンに従ったかと言う質問のみ、小刻みにγ方面へ反応を表します。イヤイヤ従っていたと判断出来ます」
「そのまま艦長の任に就かせて再編成部隊に加えろ」
皇帝陛下と入れ違いに駆け付けた戦艦ラグナレクに設えた取調室で、投降した艦船の艦長や重要人物を取り調べる。
ココに来る前に一応尋問は終わっているのだが、
「まさか尋問しながら深層意識をスキャンするとはな・・・・・」
「こんな精度の高い真偽解析器、コレだけで世界が変わる・・・・・」
ジェリス艦長と一緒に来た、帝国の政治家的な人達が大騒ぎをしていた。
「キッド君っ!」
その中の一人がキッドの脚に縋って放そうとせず、正直ウザイと感じているキッドであった。
背が低いポッチャリ型の髭を生やしたオジさん、間違っても二枚目とは言えないが愛嬌のある顔をしてて憎めない感じの人だ。
「この技術・・・幾ら値が付いても良いから帝国に売ってくれ!50%以上の犯罪捜査効率化と、ほぼ100%の冤罪防止が望めるぞ!」
もの過ぎ勢いで喰い付いて来る、彼は司法省の長官だそうだ。
趣味はグルメ旅・・・ボクと気が合いそうだ。
「イヤそう言うのは戦争が終わってから・・・前向きに考えますから・・・それより放して下さいっ、ズボンが落ちる!」
余程この技術が欲しいらしい。
でも大丈夫かな?
『洗脳など悪質な行為に流用出来る技術では有りません・・・放出しても差ほど問題無いかと』
アリスの声が頭の中に響いた。
こちらも口には出さずアリスに質問する。
『後どれ位、時間が掛かる?』
『軍からは上級指揮官のみと言われてますが、それでもマダ500人以上います。5日から1週間と言った所ですね』
つまりその間ボク達は艦隊と同道しなくては成らない。
αトライシクル設備はスターシップの中にあり、有線でラグナレクに繋げ使用してるからだ。
『退屈だな・・・αトライシクルを切り離して、ラグナレクに渡す事は出来ない?』
アリスからは否定する答えが返った。
『計測値の演算は私が行ってるので、スターシップから私アリスごと外さないと・・・・・』
『却下っ、当ったり前でしょ!この船如は何成るのよ!そうだ該当設備を工房区画で作成するのは・・・・・』
『精密過ぎて一月以上かかります』
素直にウソ発見器の代りをするしか無かった。
一刻も早く艦隊を戦闘体制に移行しなくては成らない。
出来ないなら何か手を考える必要も出て来る。
「明日には到着する生存可能な惑星があるから、逆らいそうなのは船から下ろして地表で待機させればよい」
「生存可能の星って、大丈夫ですか?」
「氷河期が来てるけど、赤道付近なら何とか生きてける」
コイツ等って何気に酷い奴等だな・・・まあ殺さないだけマシかも知れない。
地球なら条約だ人道だと騒ぐ奴が出るが、敵に成るかも知れない奴を野放しにして後ろから撃たれたら間抜けにも程が有るからだ。
取り合えず現在、艦隊ごと近くのコロニーに向かっている。
「スファルツ星系ファーム・コロニー・・・駅で無く、基本は農業・畜産コロニー群だ。スファルツはテラフォーミングの途中だがライブポットごと投下すれば死ぬ事は無いし、軌道上から監視出来る。私の権限で多少の無理が効くから、信用出来ない将兵は惑星上に下ろして仕舞おう」
そこ等辺はプロに任せた方が良いだろうが、ある意味それも野放し状態じゃ無いか?
「大気圏を突破出来る様なモノは、地表に降ろして無いし降ろさせ無い。テラフォーミングのスタッフも地表まで下りて無いから、人質に取られる心配も無い。別に強制労働させる訳でなく、ポッド内に居れば十分快適な捕虜収容施設なんだ。人道上も問題は無いだろう」
「お詳しいんですね?」
ジェリス艦長が苦笑する。
「そりゃそうだ・・・ここはジェリス伯爵領、この星も私の持ち領さ。ちなみにスファルツの太陽も、私が興した人工太陽事業だよ」
彼は少し得意そうに説明する。
惑星のテラフォーミングより、コロニーを建造する方が早いのは自明の理だ。
殆どデブリが無いスファルツ星の周回衛星軌道は理想的なコロニー環境らしく、数多のコロニーが衛星軌道を周回している。
「ただ星の開拓も済んで無いので、まだステーション・コロニーは建造中なんだ」
骨組みしか出来てないステーション・コロニーに、すでに数多くの艦船が無理矢理横付けして停泊し自己整備している。
明日辺り補給部隊とアイスコフィンも到着する予定だ。
「次の戦いは大きく成るぞ・・・艦隊を整えたら出るから、良かったらコロニーに降りて少し羽を伸ばすと良い」
そう言われてコロニーに降りて見る事にした。
スターシップは航行中に整備を終えており、後は補給を待つのみだったからだ。
次の戦いが、この戦争での本命だった。
数万隻単位の艦隊戦となる。
「思ってたより壮観だね・・・十分観光資源に成ると思うな」
ドラム型コロニーの内部は採光窓以外の面が全て緑色の畑で、しかも農作物はチャンと土の上に植えられている。
このコロニーは惑星の軌道上で無く、太陽の周回軌道に乗ってるのでドラム型のコロニーにしてあるそうだ。
回転してる曲面部が❝土地❞で、開閉し角度を調節する平面部がミラーの役目をし内部に太陽の光を届ける。
そして夜の間は閉じる事によって、疑似的な昼夜を造り出していた。
ちなみに惑星の周回軌道に乗ってるコロニーは、その陰に入れば夜に出来るので常時開放型の採光窓が有るシリンダー型やトーラス型のコロニーにする事が多いそうだ。
「殆どの農作物は土の上に植えた方が美味しくなるし、でも葉物野菜は水耕栽培の方がアクや癖が無くて好まれる傾向にあるから、別の専用コロニーで水耕栽培してるわよ♪」
清楚なワンピース姿のジュリア大尉が、人工の風に向かい麦わら帽子を押さえながら言った。
ハッキリ言って何をやっても美人は絵に成り、正に令嬢と飛ぶに相応しい気品を持って居る。
「何を育ててるの?」
「この畑はグリーンビーンズを育てているわ」
しゃがんで葉っぱの間を覗いてみる。
グリンピースじゃなくグリーンビーンズと言ってたが、この豆は地球のアレと同じ豆じゃ無いのか?
緑色のビールの御供・・・枝豆・・・大豆だ!
「このコロニーでは農業と牧畜が盛んね。育ててるのはグリーンビーンズとバタープラントそれに小麦に・・・・・」
牧草地も有るのは連作障害の防止用だろう。
「バタープラントって、どんな植物なの?」
「行って見る?畑は少し離れてるから馬を借りて来るね♪」
そう言って彼女はカマボコ型の建物、クォンセット・ハットって言うんだっけなアレは・・・に向かって走って行った。
「チョッと待ってよ、ボクは馬になんか乗れないからねっ!」
「平気よっ」
イヤ話聞けよ!
あんなの乗った事無いし、アレに噛まれたり蹴られたら洒落に成らないぞ!
そう思って待ってると、彼女は白馬に乗って駆けて来る。
イヤな予感がするな・・・・・
「ハイッ!」
と笑顔で手を出される。
予感は当たり二人乗りする気だ。
「一応ボクも男ナンで、女性と同じ馬に乗るのは・・・・・」
「男の子が女にエスコートされるのはプライドが許さない?」
「人の眼が気に成りませんかと言ってるんです!貴女は貴族令嬢でしょう?」
彼女がニヤリと意地悪そうに笑った。
「大丈夫よ♪現段階でキッド君が男の子だって知ってる人、帝国内には殆ど居無いから」
「泣くぞ!」
そう言いながらもボクはジュリア大尉の手を取った。
馬の前に跨らさせられ、偶に手綱を握らされ乗馬の練習もした。
そんな事をしながらコロニー内の畑を進むと、畑に植えられてる物が豆から樹に変った。
「これがバタープラントよ」
「なんだアボカドか・・・・・」
地球のアボカドより真球に近いが見た眼はアボカドだった。
ジュリア大尉が試しに試食させてくれた・・・やっぱりアボカドだった。
「大豆にアボカドに麦か・・・なんか一貫性が無いな」
「そんな事は無いわよ!ここは我が財閥の誇る食肉製造プラントだもの♪人工肉と天然肉、両方作ってる」
「食肉製造プラント?」
「そうよ天然肉と人工肉を同じプラントで両方作るのは効率が良いの」
なるほど答えが繋がった。
「良質なタンパク質を大豆から、脂質をアボカ・・・じゃ無かったバタープラントから、そして麦からは・・・ヒョッとして人工肉を作るのに、グルテンを使ってるのかな?」
「凄いな・・・正解よ!」
背後を振り返ると熟して茶色に成った大豆が、機械に収穫され袋詰めにされ人が見てる前でトラックに積み込んでいる。
その背後では何か種の様な物を、別の機械が撒いて水をあげていた。
「この畑は2~3年くらい豆を作ったから、暫く牧草地にして休ませるの。美味しい豆を作る秘訣はアナログ的な技術を疎かにしない事ね」
「作った作物は全て人工肉に?」
塩を振ったアボカドを齧りながら言った。
ボク的にはアボカドには醤油が欲しい。
「お肉にするのは4割ってトコロかな・・・ほかにはソイソースやソイプティングを作ってるけど、熟していないグリーンビーンズの方が出荷量が多いの。そのまま茹でたり蒸したり焼いたりして食べるのが美味しい・・・・・」
ウンそれは枝豆だ!
話を聞くと想像した通りソイソースは地球と同じく醤油、ソイプティングは豆腐だったけどドチラもファルデウス帝国風つまり洋風に近い形式で料理に使われてる様だった。
「やっぱり人工肉も天然素材から造った方が美味しいもの♪生産技術も向上してるから、作るのは手間が掛からないしね・・・培養組織から造った人工肉は味気ないし」
「ソッチの方面はボクよりファルディウス帝国の方が進んでるね・・・人工肉ってのは合成肉だけ?」
「培養肉も有るけど美味しく無いわよ・・・どんなに良い肉をベースにしてもCD(細胞分裂)150(回)超えた辺りで、もう全く別のモノに成ってるから。商業ベースに乗せるならCD600位までは細胞分裂させないと成らないし・・・・・」
植物だったら幾ら細胞分裂させても、原物の特性を維持出来るんだけどね。
「どのくらい美味しく無いの?」
「ハッキリ言うわ・・・不味いの!」
余程不味いらしい。
「じゃあ需要なんか無いね♪」
「ウチじゃ作って無いけど、需要は結構有るみたいよ?」
ドコが買うんじゃ?
「刑務所とか宗教関係者が大量に・・・・・」
前者は分かるが後者は何で?
修行の一環に使うのか?
「被災地や貧しい人達への炊き出しとか・・・・・」
成程・・・質より量、先ずは食べて生き残る為か・・・・・
「戻ったら御昼にしましょ!うち自慢のお肉、食べ比べが出来るから♪」
そいつは楽しみだ。
「でもマダ大分時間が有るから・・・帰りがてら乗馬のレッスンね!」
そいつはチョッと嫌だ!
結論を言おう・・・やはり本物が一番美味しかった。
今回食べ比べたのは牛だったが、適度に脂の乗った肉は柔らかく肉の味自体が濃い。
品種や等級それに牧場によって大分違うが、やはり牛さんから取った肉が一番美味そして高価だった。
バーカンディグループの農場は評判が良いらしく、中級から高級路線の肉牛を肥育しているそうだ。
次に美味しかったのは人工肉(合成)だった。
上級下位から中級の本物肉とほぼ同じ品質を持ち値段は半分以下、一般市民でも頻繁に食卓に登るほど普及してる。
赤身と脂身の食感の違いまで再現され、ただ脂身の部分が・・・企業のブランドロゴ❝BG❞の形で入ってるのはやり過ぎだと思う。
そして一切れだけ試食で出て来た培養人工肉は・・・ジュリア大尉が言う通りの代物だった。
余程濃い味付けをすれば食べられない事も無いと言う程度、一切れ食べたら二切れ目は入らない!
冷凍庫に5年位置き忘れ、冷凍焼けし切った肉の味だ(母さんが忘れてて一度食べさせられた事が有る!)
「ここは6つのドラム型コロニーが集まって、惑星と同じく太陽周回軌道に乗って公転してるの。だから正確にはコロニー群と言った方が良いのかも知れない」
そう言いながらエレベーターで地下・・・と言うよりコロニー壁面内を外側へ向かって移動した。
外部に設えた展望ドームに来たのだ。
言われた通りドラム・・・円柱状のコロニーが6つ周囲に浮いている。
円柱の曲面部分は重力を作る為に回転し、平面部分は展開し光を取り入れ日中を造り出している。
「このコロニー群は全て酪農業専用のコロニーだから、他にも果樹園や穀物畑に種苗園も有る」
種苗園?とは種や苗を作る為か?
「流石に花なんかはコロニー間や惑星まで輸出は出来ないからね・・・輸送コストや時間的問題でねw時間や放射線の問題も有るし、種や苗で届けて向こうで育てさせた方が確実ね」
成る程、で・・・そろそろ本題に入ろうかな♪
「ところで今日は何で、態々ボクの為に付き合ってくれたの?」
「どう言う意味?」
彼女は悪戯ぽっく聞き返した。
明らかにボクの質問の意味を知ってて言ってるな!
「大きな戦いの前、最後の休暇でしょ?ボクの相手するより恋人と時間・・・・・」
言い切る前にオシリ一発叩かれた。
けっこう強く、手加減されて無い。
「そんな人が居たら、休日にキッド君の案内なんかしませんよ~~~だっ!キッド君の意地悪っ!」
「そんなに美人なのに、ジュリアさんには恋人が居ないの?」
美人の一言で機嫌が良く成った様だ。
でも自分で叩いたクセに「ゴメンね痛かったでしょ」と言いながら、人のオシリを撫でるのは止めて欲しい。
「と言うよりジュリアさんって伯爵令嬢でしょう?そう言う人って幼い時から許嫁とか居るんじゃ無いの?」
そう言うとジュリア大尉は笑いながら答える。
「進路の時もだけど、ウチの親って子供に決めさせる人だったからね♪一応言い寄って来るのが居なかった訳じゃ無いのよ!ただ女は黙って付いて来いって人は、私の趣味には合わないから・・・・・」
実際に爵位を盾に上位貴族が求婚を無理強いした事も有った様だが、財力と実力で跳ね除け逆に叩き潰して恥を掻かせたそうだ。
そもそもジェリス艦長いや伯爵は皇帝陛下とは悪友同士、その妻は皇弟殿下の娘で陛下の血族、つまりジェリス艦長は臣下でも嫁と娘は皇位継承権を持つ皇族だ。
そもそもアリスの調べた限りバーカンディ家は伯爵だが、帝国では皇帝と並ぶほど羽振りが良い。
バーカンディグループは帝国最大の財閥、それを退役した妻に仕切らせ彼にとっては雀の涙以下の給料で軍人を続けるのは、皇帝陛下への忠誠と皇室を守る義務感からだ。
そして何より・・・ジュリア大尉は皇帝陛下の大のお気に入りだった。
ミューズ姫が現れるまで、いや現れた後も孫の様に可愛がられている。
「私の母方のお爺ちゃんは陛下の弟だけど父方のお爺ちゃんも・・・元々お爺ちゃんと陛下は戦友で凄く仲が良かったのよ、お忍びで宮殿を抜け出す時は何時も御供にしてたくらいで!お爺ちゃんが戦争で負った傷が原因で亡くなった時も本当に泣いてくれてた・・・までは良かったんだけど!お爺ちゃん亡き後お忍びの御供に、お父さんを指名したの!」
そりゃ迷惑な話だな・・・・・
「お母さんの話じゃ「それまで生真面目一辺倒で面白みの欠片も無い本当に詰らない上官だった、まさか後に結婚する仲に成るとは夢にも思わなかった」って言ってたわ!陛下に唆され連れ回されて、大分性格が良い方に歪んだみたい」
ボクは思わず笑ってしまう。
「この話をお父さんにして揶揄うなら、私から聞いたって言わないでね♪バレバレだけど私は知らないって惚けるからw」
酷い人だ。
「ホント今のお父さん見ていると、お母さんの昔話が信じられないもの。今日のデートだって「キッド君を篭絡して来いっ!年下だけどオマエには勿体無い位の婿だぞ」ってお父さんから言い出したのよ!失礼だと思わない?」
イカン・・・笑うのが我慢出来ない。
「お父さんったら陛下に娼館に連れられて、凄い女の人を充てられてパンツ一枚で逃げ出したんだって!パンツ一枚で逃げ出すなんて、どんな意味で凄い人を充てられたんだろうね」
「ジュリアッ!それ以上お喋りな口が暴露を続けるなら、久し振りに尻を引っ叩くぞ!」
ジェリス艦長が苦虫を100匹くらい噛み潰した様な顔で現れる。
「ヤバッ!」
ジュリア大尉は小さくそう言って、ボクの背後で縮こまった。
「キッド君、私も面白い話を聞かせてあげるよ!誰とは言わないが、とある女の子がキミと同じ歳位の時・・・学校で弱いモノ虐めしか出来ん上級生に」
「お父さんゴメンッ!それだけは言わないでっ!」
ジュリア大尉は馬から飛び降りると、父親の背後から抱き着いて暴露を阻止しようとする。
無意識何だろうが腕が首に掛かり、ジェリス艦長の顔が見る見る青く成って来る・・・その先が非常に気に成ったが、止むを得ず彼女を引き剥がして艦長を介抱した。
「ところでデートして来いって焚き付けといて、一体何をしに来たの?お父さんは・・・・・」
ジェリス艦長は首を摩りながら、
「首都星に集めた陛下の軍勢に、残った反乱軍が合流し迫っている。主力であるコチラが合流しないと、数の上では逆転されてるな・・・・・」
少々困った事に成ってしまった。




