ゴンザレスとエルフ女①
どーもー。
金貨を手に入れてウハウハのゴンザレス、じゃなかった、アレスです!
あつ〜い、砂漠の国におさらば!
ちょーっと覚悟して、No.8の女を頂いちゃおうかなぁ?と一時は考えた俺だが、やっぱり怖い!
でも、それでも!
悩みつつ、砂漠を迂回しながらエストリア国に向かう途中。
大きな密林に突入した。
砂漠は砂漠で大変だが、密林は色んな危険な動植物や虫などがいるからやっぱり大変だ。
そして、1番大変なのが、、、、
「あれ?道こっちだったかな?」
迷ったらヤバいということだ。
しかも、木の上から不意打ちでヘビとかも飛んでくるから、怖いのなんのって!
早速来たー!!
「ヒーヤー!!!」
俺はダッシュで密林を走る。
当然、さらに迷う。
ぜーはーと荒く息を吐く。
ふとそこで視界の先におかしなものが見えたので、真っ直ぐそちらに向かう。
木々の先に突然、広く平面な原っぱに一軒家がポツンと現れたのだ。
その不可思議さに首を傾げながら、その家に近付く。
こういう家には魔女が住むのが定番だ。
美女の魔女なら一晩お相手してもらおう。
老婆の魔女なら色々頂いて帰ろう。
軽〜く、こんこんとノックして扉を開ける。
「すみませーん、お邪魔しますよ〜、、、。」
大きな声では言わず、形だけ口にして、一歩家の中に足を踏み入れる。
これで不法侵入ではない!
無いったらない!
、、、不法侵入だけどな!
「おやおや?珍しくお客さんだね?」
家の奥から美しい、エルフ美女が出て来た。
長身タイプのモデル系ではなく、美人の中にも可愛さを兼ね備えたふんわり系?
スタイル良し!
「これはこれは失礼しました。
このような場所に家があるものだから、誰も居られないかと思いましたよ。」
俺は紳士的にご挨拶。
美女となれば方針は決まった!
是非一晩!
エルフ美女は不思議そうに首を傾げる。
「おかしいね?結界が張ってあるから、魔力が殆どないか選ばれた者しかやって来れないはずだけど。
、、、だったら、アンタが今代の勇者なのかな?
それっぽくないけれど、まあ、身なりで勇者が決まる訳でもないか。
おあがりよ。」
エルフ美女は勝手に話して、俺に背を向けて、奥に戻っていく。
うん、間違いなく魔力がない方だな。
まあ、そのおかげで美女とお近づきになれるんだ!願ったり叶ったりだ。
部屋は普通のワンフロア。
ベッドは一つ。
良し!一緒に寝よう!
促されて、ソファーに座る。
「ご存知とは思うが、私はエルフィーナ。剣聖の担い手と言った方が良いかな?」
「いや、ごめん、知らないから。」
迷って来ただけだから。
「へ?ああ、そうなんだ?よく来れたね?運命に導かれた勇者が自然と立ち寄ると言われてるから、それかな?」
「そもそも、剣聖の担い手なんて、残念だけど聞いたことないから。」
勇者伝説に出てきそうなものだが。
「え?そうなの?魔王が出た時、救世主たる勇者に修行を施す存在なんだけど、本当に知らない?」
俺は頷く。
エルフ女は、だから1000年間誰も来なかったのかな?とぶつぶつ言っている。
知ってる人は知ってるんじゃないか?
国上層部とか、教会とか。
しかしそうか、このエルフ女は1000歳以上のババアか。
俺はエルフ女がぶつぶつ言っている間、ジロジロと身体付きを見る。
うん、流石はエルフ。
美人で可愛いし、1000歳だろうと全然オッケー!
「よし、とにかく今代勇者が来てくれたんだ。役目を果たすと言うことで解決だ。
というわけで、今代の勇者は私の修行に耐えれるかな?」
「いえ、遠慮します。」
エルフ美女は首を傾げる。
うむ、可愛いぞ。
「というわけで、今代の勇者は私の修行に耐えれるかな?」
「いや、聞こえなかった訳じゃなくて、断っただけだから。」
「え!?なんで!?」
なんでって言われても。
「勇者じゃないし?」
「え!?でも、ここに来れたんだから選ばれし者だろうし、アタシその役目で1000年も1人でここに居たんだけど!?」
知らんよ。
なんで、1000年間も待つんだ。
来ないんだから、密林から出たらよかっただろうに。
「帰っていい?」
迷ってるから帰れねぇし、一晩お相手して欲しいけど、変な修行させられても困るし。
「え!?ダメです!」
「でも、俺にメリットないし。」
「何が欲しいのですか?は!まさか!」
エルフ女はガバッと自らの身体を守るように、両手で自分を抱き締める。
「うん、それで。」
くれるなら貰う。
その後で逃げる。
エルフ女は俺を暫し睨み、、、。
「、、、分かりました。」
あっさり根負けした。
早っ。
よっぽど、勇者に修行をしたいらしい。
だから、俺勇者じゃないって。
「ただし!きっちり究極最強勇者トレーニングコースを選んでもらいます!かつて、このコースを乗り越えた勇者がいないほどの究極のコースです!
、、、それを選ぶならば、この身体、貴方に渡してもよろしいでしょう!」
覚悟を秘めた目で自身の胸に手を置き、真っ直ぐに俺を見るエルフ女。
その彼女の身体を見て、俺はごくりと息を飲む。
「流石に、究極最強コースは荷が重いですか?ご安心をして以外のこれで行ける魔王討伐チャレンジコースでも、、、。」
「究極最強コースで。それ以外は選ばない。
、、、後、これは契約だ。
その言葉、まかり間違っても取り返しはなしだ。いいな?」
俺はエルフ女の言葉を遮り、即答する。
ここは勝負に出るところだ。
「、、、よろしいでしょう。大エルフの象徴たる世界樹の名に賭けて、究極最強コースを選べば、我が身体貴方に捧げましょう。」
掛かったな。
「うむ、いまここに契約は成った。俺は究極最強コースを選ぶ!
じゃ、ベッドに行こう。」
俺はエルフ女の腰に腕を回す。
「へ?」
「まさか、約束を違えるとは言うまいな?
大エルフの象徴たる世界樹に誓った言葉を破るのは、最大の禁忌と聞いたことがあるぞ?」
古今東西、沢山の本を読んだからな!
本は素晴らしい!
「え、ええ?約束は違えませんが、、、何故、今、腰に手を回すのです?」
この女も世間知らずよのぉお。
1000年間も密林の中に、居るからこうなるのだ。
外に出て社会に揉まれなさい!
でないと、こうして詐欺に遭うよ!
「言ったはずだよな?『究極最強コースを選べば、我が身体貴方に捧げましょう。』と選んだぞ?
修行をするとは言っていない。
この時点で契約成立だ。
報酬を頂く。」
「詐欺だ!」
エルフ女は訴える!
「クックック!ならば、違えるか?自ら誓ったことに。」
「くっ!卑劣な!」
エルフ女は、涙を浮かべ悔しそうにする。
だが、二流の詐欺なら高笑いでそのまま頂くところだが、一流は違う!
「冗談だよ。エルフィーナ。」
エルフ女の髪を優しく撫でる。
「え?」
「約束通り、君を頂くのは本当だよ?でも君を貶めたかった訳じゃない。一目見た時から、君に心を奪われたからだよ。」
奪われたのは身体付きにだがな!
後、貶める気はないが、詐欺には掛けたけどね!
だって俺、詐欺師だから。
「一夜の願い、叶えてくれるか?」
ここは真剣に優しく、ウブなエルフ女に囁きながら。
どうせ契約だから頂くけど、恨みを買うなんて二流?いいや、三流だからな!
ウブなエルフ女は、顔を赤くし、コクリと頷いた。
というか、ちょろ過ぎ。
まあ、1000年も1人で居れば流石に寂しくもなるよな。
俺には好都合!!
ふふふ!いっただきまーす!




