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世界最強、その名はランクNo.0彡☆  作者: パタパタ
魔王編

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海賊ゴンザレス

 あ、どうもアレスです。


 詐欺師のはずですが、今は海賊の奴隷です。


 ここ最近の立場の変動が激しいです。

 もうね、今ならあのヤバい女No.8も愛せるよ?


 後に来る恐怖さえ考えなかったら、最高の女だしね!


 美人だし、飯食わせてくれるし、動いてくれるし、俺を立ててくれるし、鞭打ちしないし、、、あれ?俺、何をこだわってたんだろ?


 あの日に〜戻りーたい〜。


「オラー!奴隷ども!キリキリ働け!」

 壊れた帆船の代わりに、動力は奴隷の手漕ぎ。


 なんとか移動しております。

 はい、海に落ちて、あの海賊船に捕まりました。


 調子に乗って、あのなよっと兄ちゃんが、座礁させた船です。


 3隻のうち1隻が手漕ぎでなんとか移動出来そうだったらしく、他の奴隷仲間と一緒にギッタンバッタンと櫂を漕ぐ。


 船が動かないようなら見捨てられていたので、良かったのか悪かったのか。


 周りは男しか居ない。

 それはそうだ。

 女なら、すぐに売り出すか、海賊共のおもちゃになるだけだ。


 全員黙って、漕ぐ。

 話せば体力は無くなるし、何より鞭が飛んで来る。


 奴隷辛いー。


 かつて書物で読んだ伝説の、ブラックキギョーがこんな状態だと聞く。

 疑問が抱けなくなるのだ。


 次第にこんな状態なのに、働きがいとか感じだすぞ!注意しよう!


 そうしてたどり着いたのは、何処かの島。

 ここが海賊のアジトなんだなぁ。


「おい!奴隷ども!荷物を運べー!」

 海賊Aが指示を出すのを、へーいと返事。


 これには鞭が飛んで来ない。

 従順な奴隷にいちいち鞭を飛ばしてたら、すぐ潰れてしまうからだ。


 何気に奴隷の中でよく働く奴は、海賊に昇格したり出来るらしい。

 出世か!


 そんな訳で潰れないためにも、奴隷にも休憩がある。


 食事はパンと魚のスープ。

 海だから魚は豊富だ、むしろ野菜が殆どない。


 俺はパンをスープに浸しながら、何度もパンを噛む。


 硬ぇんだよ、このパン。

 隣に誰かが座る。


「よう、新入り。調子はどうだ?俺はマイケルだ。」

「俺はジャックだ。よろしくな。」

 求められた握手に応じる。


 マイケルは、なるほどマイケルって顔をしている。

 陽気な気遣い屋って、感じか?

 もちろん、そういう風に見せているだけだろうがな。


「調子のいい奴隷ってのは、あんまり聞かないな。」

 マイケルは俺の答えに、陽気に笑って見せる。


「違いねぇ!まあ、ここは、奴隷ってより海賊見習い養成所って、捉えた方が良いかもな。

 その辺のスラムよりよっぽど環境が良いぜ?」


 まあ、そうだな、スラムでは、飯が食えること自体が贅沢だ。

 働けば飯が食えるだけマシとも言える。


 スラムには、飯を食うための仕事自体が無いから、まさに八方塞がりだ。


 だから、スラム上がりは仕事が無くて、飯を食うために犯罪をするしかなかった。


 俺の詐欺師稼業も、そうやって始まった。


 それを思うと、この『奴隷稼業』も実に身の丈に合ったものと言えよう。


「ただなぁ、女がなぁ、、、。」


「そいつも出世すれば、おこぼれがあるらしいぜ?全ては上に認められれば、な。」

 マイケルは、親指を立ててニカッと笑った。


 目、笑ってないから、こえーんだよ!


 出世した。


「おい!ジャック!次、アレ持ってこい!あれ!あっちじゃないからな!」

「へい!兄貴!」


 このあれとかアレとかあっちとか、物の名前で言えよ!どれかわかんねぇだろうが!


 それかお前の頭の中身ばら撒け!そのまま海に投げ捨てるから。


 奴隷稼業から、海賊稼業の下っ端に昇格した。

 それ、昇格と言っていいのか?


「よう?兄弟、頑張ってるか?」


 マイケルが俺の肩に手を置く。

 気持ち悪いんだよ、放せよ。


 やはり、というか、マイケルは奴隷の中に混じって、海賊の下っ端になれそうな奴や、反抗する奴を洗い出す役目を持った海賊の下っ端だった。


 最初っから分かってたし、そうとなれば、マイケルと仲良くなって、海賊の下っ端になれるように行動した方がずっと良い。


 すぐに始末されたりはしないが、奴隷のままだとやっぱり、いつ捨てられるか分かったものではない。


 魔獣なんかに襲われたら、真っ先に見捨てられるからな。


「よう、ジャック。ついに俺も海に出れることになったぜ?」

「マジか!?はえーな、まあ、オメェは最初から見所がある奴だったからな。」


 海賊になる見所って、どう考えても、ろくでもないよな。

 まあ、当たってるな。

 詐欺師だし。


 修復の作業も頑張った。

 修理担当の棟梁にも褒められた。


「オメェは見込みがあるな、頑張んな!」

「へい!棟梁!」

 俺は勢い良く返事をする。


 見込みがあるのも海賊なら、頑張ってなるのも海賊。

 うん、人として駄目だよな!


 それでも、褒められれば、人として間違っていても嬉しいもので、出世して頑張ろうとか思ってしまうのが人の性分だ。


 俺は思わんけれど。


 島はちょっとした村みたいになっており、島で奴隷と海賊が暮らしている。

 女は海賊幹部が囲っているから、ほとんど見かけねぇけど。


 早くこんな島出たい。


 そんな俺の努力と才能のおかげで、ようやく、海に出る日が来た。

 俺も含め、下っ端どもは略奪の期待で目がギラギラしている。


 これが海賊どもが命も惜しまず、勇壮に戦える理由の一つでもある。

 色々と飢えてる。


 当然、奪うことばかりを考えるので、この時点でこの環境から逃げ出そうなんて思いつきもしない。


「野郎ども!行くぞー!!」


「「「「おお〜!!!」」」」


 俺たちは修理された海賊船に乗り込み、意気揚々と海へと出た。


 道中はずっと作業をしながら、下っ端連中と奪えるかどうかも分からない獲物の話ばかり。


「俺はとにかく女だ!」

「俺は食いもんだな、腹一杯食いたい。」

「馬鹿だな、オメエら、やっぱ宝石だよ、宝石。取って幹部たちに届ければ、顔も覚えて貰って出世だ。」


 下っ端の中にはマイケルも一緒だ。

 こいつも下っ端海賊だしな!


 取ってもいない獲物について、アレやこれや、ガッハッハ!

 海賊稼業も悪く無いってか?



 そうして船出から3日。


 あっさり、帝国海軍に見つかり、圧倒的な力で叩き潰され、全員お縄となりました。


 世の中、そんなに甘くないぞ!

 ゴンザレスからの忠告だ!

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☆【世界最強、その名はランクNo.0彡☆の真相編先行版はこちら、近い内全て再掲予定。
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世界最強、その名はランクNo.0彡☆真相編女神陥落
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