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世界最強、その名はランクNo.0彡☆  作者: パタパタ
邪神編
155/163

ゴンザレスと年貢の納め時①

 世界最強と呼ばれる存在がいる。


 曰く、全てを見通す千里眼を持つ大軍師。

 曰く、万の敵すらも打ちのめす大将軍。

 曰く、病の悉くを治療して人を救う聖者

 曰く、最強にして無敗、世界の叡智の塔に刻まれるランクNo.1も超えた最強ランクNo.0


 だが、その正体は一切不明。

 男か女かオカマか、年齢も不詳なら、生まれも公爵様だとか、転生者とか、生まれながらの救世主だとか、魔王を指先一つで討伐したとか、数え上げたらキリがない。

 それら全てを合わせて、誰も見たことがないという。


 それが、世界最強ランクNo.0





 どうも、アレスです。

 最近はゴンザレス呼びも増えてしまいました。


 詐欺師です。


 、、、詐欺師なんだよ?


 どっかの公爵様でも、ハーレム王でも、総司令官でも、ましてや世界最強ランクNo.0でもないからね?


 誰か詐欺師を信じて、、、?

 信じてくれたら騙すけど。


 ああ、、、カバに連れられて何処へ行く、、、。


 なんでカバに追いかけられたのか、謎は直ぐに解けた。

 カバに運ばれて来たのは、懐かしの木の実のなっている巨大な木の下。


 つまり、俺に取って来いと。

 カバはカバの欲求に、正直に従ったということだ。


 ヘビの魔獣に怯えながら、一生懸命に木の実をカバに投げつける。


 汗が吹き出して、木から滑り落ちそうだったので、拭く物を探して懐をごそごそ。


 マーカーが風に飛ばされ、、、魔王城があった辺りまで、飛んで行くのが見える。


 ああ、、、俺の金貨20000が、、、。


 魔獣の居そうなあんな場所まで、取りに行く勇気はない。


 意気消沈しているとカバは動き出す。

 俺を置いて。


 まずい!

 こんなところに置いて行かれてたまるかと、カバの背に飛び込む。


 なんて自由なカバなんだ!


 そうして、さらにカバは移動する。

 俺は取って来た木の実を齧りながら、世の無常を感じるしかなかった。


 ただのチンケな詐欺師だったはずが、本当になんでこんなところに居るのか、さっぱり理解出来なかった。


 カバは誰に止められることもなく、懐かしのゲシュタルト王都を横切り海の中に突入。


 俺はがぼがぼ、と溺れかけながら、なんとか港の岸に戻る。


 そして、、、カバは海に帰って行った。

 お前海から来てたのかよ!


 ずぶ濡れのまま、俺はとぼとぼ歩く。

 宿に行きたい。


 たまたま居た衛兵らしき人に、風呂に入れるところを聞くと、案内してくれるらしい。


 とぼとぼとついて行く。


 でもね?

 昔から言われてることだけど、知らない人について行ったらダメだよ?


 何処に連れて来られたかって?

 王宮だよ!


 な〜んか豪華な建物に向かってるなぁと思ったよ!


「ゴンザレス様、、、。」

 美人な第3王女様登場!!


 感極まったように、抱き着かれました。

 嫌じゃないよ?

 ちょっとずぶ濡れだから、先にお風呂入りたいかな?


 そう伝えると。

「え?ご一緒にですか?」

 ポッと顔を赤くされる。


 積極的だな、おい。

 ヤダよ?王女様国とセットだもん。


「いえ、1人で。」


 残念そうにされた。

 また、可愛いんだ、これが。

 国さえ!国さえなければ!!

 ちょっと、つまむぐらいいじゃない?ちょっとだけ、、、。


 いかんいかん!

 世界の叡智の塔の影響恐るべし!

 壊したばかりだけど。


 とまあ、色々葛藤したんだけど、結論から言うと、手を出してしまいました。


 その日のうちに逃げました。


 もう国家レベルの犯罪者となってしまいました。


 やっちまった、、、。







「自業自得だよね?あんた、だんだん節操なくなってない?」


 紆余曲折、星見の里に帰って来ました。

 お金まだ貰ってないし。

 そして、里には何故かエルフ女とナユタが居ました。


 約束の古文書を広げながら、涙に暮れる。


「世界の叡智の塔の所為なんや〜。」

「あんたの欲望って、、、まあ、そうなんだろうね、、、。」

 後ろのソファーで寝転ぶエルフ女に呆れられたが、その通りだから仕方ない!


「S級相手に我慢とか無理だ!

 今まで我慢して来た俺の忍耐を褒めてくれ!」


「結果的に手を出したら一緒よね?今度こそもうチンケな詐欺師とか言うの無理よね。」


 うう、、、。


「それとさぁ、、、。

 そろそろ、そのS級と言うのやめてくれない?」


 なぬ?

 S級はS級だが?


 古文書を広げたまま、思わず振り返る。

 エルフ女はえらく優しげな、そしてS級に相応しい魅力的な笑みを浮かべる。


「クズな男に惚れるような女は、S級とは言わないよ?それは本当に見る目を持った女に失礼よ?

 それか、、、あんたいい加減認めてくれるの?

 アタシたちを『助けてくれた』のが、偶然なんかじゃないって。」


 な、なんだと、、、!?


 エルフ女!!突然、なんばいいよっとね!?

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【外伝】キョウちゃんのその後の話をリンク貼っておきます。 カクヨムサイト かなりガッツリ恋愛系なのでご注意を!
親友だったはずの女の子とイチャイチャな日々!?〜キョウちゃんの憂鬱〜
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☆【世界最強、その名はランクNo.0彡☆の真相編先行版はこちら、近い内全て再掲予定。
ネタバラシになりますので、先が気になる方はこちら】☆
世界最強、その名はランクNo.0彡☆真相編女神陥落
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