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世界最強、その名はランクNo.0彡☆  作者: パタパタ
邪神編
153/163

ゴンザレスVS世界最強No.0⑨

 立てー!

 立つんだ、No.0!!

 立って、その後であっさりやられてくれ!


 これではまるで、俺が一撃で世界最強No.0を倒したみたいじゃないか!!


 エルフ女みたいなジト目で見てくるな!妖艶娘ぇぇええ!!!

 、、、なんだその目は?

 ち、違うぞ!?

 流れ石で当たりどころが悪かっただけだぞ!?


 犯人は俺じゃない!!


 俺は首を横に振ることで、無罪を主張する。


 妖艶娘も静かに首を横に振る。

 心の声が聞こえる。

『現行犯だから。』


 動揺している俺の耳に、誰かがポツリと言った言葉が届く。

「本物のNo.0だ、、、。」


 ポツリと言ったのに、皆が沈黙するものだから、そんな声さえ届いてしまう。


 それを皮切りに口々と、絶叫が届く。

「世界最強!」

「魔王殺し!」

「ドリームチームリーダー!」

「本物のゲシュタルト総司令官!」

「ゲシュタルト次期国王!」


 おい、最後のちょっと待て!

 必死に第3王女に手を出すの我慢したんだからな!

 国王になんかならねぇぞ!!

 というか、なれねぇからな!!!


 万の兵が大恐慌を起こす様子を、俺たちは呆然と眺めてしまう。


「鎮まれ!世界最強No.0が何するものぞ!

 そのような者、この俺が叩き切ってくれるわ!」


 伯爵息子がサーベルを掲げる。

「いや、世界最強No.0はそちらの、、、。」

「ええい!黙れ、黙れ!!」

 伯爵息子は首を横に振り、話を聞かないと叫ぶ。


「ゴンちゃん、本物のNo.0なんでしょ?もう自分の心に正直になったら?」

 妖艶娘がボソボソと何かを言う!


 お、俺は認めんぞ!

 本物は、そちらで気絶なされているお方だ!

 決して俺ではない!


「、、、だって、今、向こうで叫ばれてるのって、全部心当たりあるんでしょ?」

「み、認めんぞ!」

 特に次期国王なんて!

 本当にそうなるぐらいなら、きっちり第3王女に手を出す!


 せっかくのS級美女を血の涙を飲んで我慢したのに、あんまりだ!


「あぁ、、、大体分かった。

 ゴンちゃんって、そういうやつなのね、、、。」


 お、俺の何を分かったというのだ!

 そんなことは、俺とベッドに入るまでは分かったと認めないぞ!


「はいはい、、、。」


 チクショー!

「里を人質に取れば、俺が手を出せないと思っー!」

「里を人質ってなんか違う、、、。」


 だまらっしゃい!

 まるでエルフ女みたいな言い方しおって。


 キョロキョロと周りを見るが、エルフ女の姿はない。

 普段ならこういうタイミングでは、何故か姿を見せるが、やっぱりこの辺りには居ないようだ。


「えーい!この俺を無視するな!!」

 サーベルを掲げたままで、伯爵息子が憤慨ふんがいする。

 あ、忘れてた。


 その場でムキーと叫ぶばかりで、突っ込んで来ない。


 一歩いや、半歩、足を出してみる。


 、、、一歩下がられた。


 本物のNo.0と誤解されているらしい。

 このまま、お帰りしてくれないかなぁ。

 起きる前に、気絶されておりますNo.0様にトドメを刺したいので。


 もう一歩、進む、下がる。


「がおー。」

 両手を広げ、百獣の王のポーズ。


「ひー!」

 伯爵息子殿は腰を抜かす。


 おもしれー。


「坊っちゃま!!

 おのれ!坊っちゃまのカタキー!!」

 従者な小太りが切りかかってくる。


 いや、坊っちゃま死んでないから!


 ワタワタと俺は逃げ出す。

 妖艶娘がその刃を小刀で止める。


 おお!妖艶娘が初めて役に立った!

 妖艶娘が押され気味。

 小太りは余裕そう。


「セバスチャン!ゴー!」


 俺の合図と共にマッチョセバスチャンが参戦!

 だが、それを小太りが軽くいなす。


 こ、小太りのくせにつぇええ!!!


「ゲシュタルト8剣が1人、鋼のセルバンティス!

 小娘や見せかけ筋肉なんかに負けん!」


 ひー!


 大ピンチ!

 誰かー!

 誰かおらぬかー!!


 今、俺的最大の危機を迎えた気がする。

 あれ?いつも危機だよな?




 その時!!俺の視界に何かが映る。


 ゲシュタルトの大軍より、右手の高台の上。

 日の光に照らされた巨大なカバ。


『ぶるぉぉおおおおお!!!!』


 巨大カバは雄叫びをあげる。

 、、、へー、カバって雄叫び上げるんだ。

 上げたっけ?


「ぬ!?」

 切り結んでいた小太りが妖艶娘を蹴りつけ、距離を取る。


 妖艶娘は蹴り飛ばされても、荒い息のまま、小刀を構える。

 激しい動きで全身から汗をかきながら。


 色っぺぇな〜。

 今なら誘惑されたら、喜んでベッドinしちゃうね!

 もちろん、里長にされる前に逃げるがね!

 

下の星エネルギーをお願いします_(:3 」∠)_

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【外伝】キョウちゃんのその後の話をリンク貼っておきます。 カクヨムサイト かなりガッツリ恋愛系なのでご注意を!
親友だったはずの女の子とイチャイチャな日々!?〜キョウちゃんの憂鬱〜
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☆【世界最強、その名はランクNo.0彡☆の真相編先行版はこちら、近い内全て再掲予定。
ネタバラシになりますので、先が気になる方はこちら】☆
世界最強、その名はランクNo.0彡☆真相編女神陥落
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