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世界最強、その名はランクNo.0彡☆  作者: パタパタ
邪神編
150/163

ゴンザレスVS世界最強No.0⑥

星エネルギーありがとうー

\( ゜д゜)/

更新します。

「あの3番目と4番目、そっちのCのチームに組み込んで。

 小柄だけど防御時の粘りが凄い。

 支えるのに向いてる。


 あそこの10番目と15番目、アイツらは戦術を考えて動いてる。

 隊の長に組み込んで。」


 小高い丘の上から、平地で集団訓練をしている300人の配置を追加で指示。

 ゴリマッチョが敬礼して走って行く。


 戦闘時には、300人を10人単位に振り分け再編して、山岳の中で少数による罠と不意打ちが、基本の戦い方となる。


 他のマッチョもそれぞれの隊について、指示の通り行動する。


 それを時々こうして指示を出しながら、妖艶娘と一緒に座って眺める。


「なあ、残念娘。

 俺、詐欺師のはずなのに何やってんだろ。」


 俺は何処か遠い目をして、自らの状況を振り返る。

 隣の妖艶娘も、何故か一緒に遠い目をしながら答えてくれる。


「、、、そうだね。ゴンちゃんが嘘をついてないのは分かるけど、今のゴンちゃんを見て、詐欺師だと思う人は居ないと思うよ?」


 そうだよなぁ、、、。

 俺、何やってるんだろ?


「魔王倒した英雄なら、詐欺師なんてやらなくて良いんじゃないの?

 何かこだわり?」


 妖艶娘は不思議そうに、こちらを見て小首を傾げる。

 妖艶なのだが、その態度は可愛いらしい小娘のよう。

 年齢は若いのだろう。

 妖艶なのは見た目だけで。


 俺は首を横に振る。


「いいや、金のため。

 でも、俺、、、魔王討伐したのって、無報酬ただなんだ。」


 、、、だって、依頼とか受けたんじゃなくて、メリッサたちに連れて来られて、最後には、巻き込まれただけだから。


「ゲシュタルトで総司令官してた時は、、、?」

 あの時は、、、最後は逃げ出したから。

 そして、魔獣の大群に追いかけられた、、、。


 俺は涙をこらえながら、首を横に振る。

 ゴンザレス、泣かない、だって男の子だもん。


「ドリームチーム撃退した時は?」

「生活を守るためだと思ったから、、、。」


 勝てなきゃ、魔王討伐に連れて行かれるから、、、結局、巻き込まれたけど。


 なんだろう妖艶娘の声もなんか悲しげだ。


「ゴンちゃん、、、給料貰ったこと、ある?」

「あるよ?コルランで研究員してた時。月5銀貨、頑張れば夫婦2人で1ヶ月暮らせる分。

 魔獣素材の転用論文書いたの俺なんだぁ。」


 研究員としてなら、詐欺師辞めても良かったなぁ。


「ゲフタルから購入したことあるけど、大儲けらしいね、、、。

 1kgで金貨1枚ぐらい。

 国によっては(トン)でやり取りだから、一回1000金貨以上が飛び交ってるらしいね?」


 そうだったんだ、、、。

 シュバイン、、、俺、軍師だったけど、月3銀貨しか貰って無かったけど?

 君たち稼いでたんだね、、、。


「ゴンちゃん、、、。

 あんた、どれか一つでもまともに報酬貰ってたら、とっくに大金持ちだよ、、、。」


 妖艶娘が泣いてる、、、。

 俺のために、泣いてくれてんのか?


 そう思ってたら、地面叩き出した。

 最後には、お腹抱えて笑い出した。


 俺は涙した。






「ま、ププ、まさか、詐欺師が、事あるごとに詐欺られてるなんて、、、。」


 俺は膝を抱えて丸くなっている。

 どうせ、俺はスラム上がりの貧乏人だよ、、、。

 報酬貰えるって気づかなかったよ、、、。


 本当に今頃になって気付いたけど、メリッサが商業連合国との交渉の後、追加で報酬貰えるって、そういう意味だったんだ、、、。


 分かった後でも、同じご褒美貰っただろうけど。


「ゴンちゃんが日に金貨1枚の破格で、雇われるっていうから何か他に狙いがあるかと思ったら、、、。

 ゴンちゃんにとって『破格』だったのね、、、。」


 だって金貨1枚だよ?

 10日で10枚だよ?


「指揮させたら、必ず勝利する指揮官なんて、世界中探しても居ないよ?

 日に金貨100枚どころじゃないと思うけど?」


「お金をかせぐって、大変だよね、、、。」

 自分の報酬の値段交渉なんて、したことなかった、、、。

 大事なことなのね。


 ゴンザレス、詐欺師しているつもりで、色々詐欺に遭ってました。

 これが詐欺の怖いところです。

 皆さん気をつけましょう。



 妖艶娘はポンっと俺の肩を叩き、親指を立てて微妙にいい笑顔でニカッと笑う。


「ユー、里長になっちゃいなよ?給料出すよ?」


 それはヤダ、、、。





 なお、余談ではあるがカストロ公爵であるアレスは、幾らでも贅沢の出来る超大金持ちであることは、本人であるチンケな詐欺師も、小さな里の女王も全く知らないことである。


 誰か教えてあげて。

下の星エネルギー下さい

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世界最強、その名はランクNo.0彡☆真相編女神陥落
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