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世界最強、その名はランクNo.0彡☆  作者: パタパタ
邪神編
149/163

ゴンザレスVS世界最強No.0⑤

「だって、世界最強だよ!?

 世界最強は、世界で一番強いから世界最強なんだよ!?


 無理だよ!無理無理無理!!!」


 道の真ん中で、妖艶残念娘は両手をブンブン振りながら、叫ぶ。

 あぶねーよ!振ってる手が当たるじゃねぇか!


「え〜い!うるさい!る前から諦めんな!

 殺ってみて考えろ!」

「まず殺れないって言ってんの!

 大体、どうやるのよ!

 ナンバーズが束になっても敵わないって話なんだよ!」


「そんな奴が居るか!

 ナンバーズはマジでバケモンだ、あいつらが束になって負けるわけがあるか!」


 そこで瞬間的に妖艶残念娘はキョトンとする。


「あいつらって、ナンバーズの人に会ったことあるの?」

 不思議そうに首を傾げる。


「ちょ、ちょっと街で、す、、、すれ違って、、、。」

「嘘だ。

 ナンバーズとか魔王みたいなの撃退したことあるって、、、言ったよね?」


 言ってない。

 決して言ってない。

 バレただけだ。


「ゴンちゃん、、、。

 貴方、ナンバーズ、いいえ、『ドリームチーム』を撃退、、、しましたね?」


 俺は目を逸らす。


 YESもNOもイイイノゥもダメ!

 絶体絶命!?


「沈黙はYES、だよね、、、?」


 背中に冷たい汗が流れる。

 この危機を乗り越えられる術は、あるのか!?


 キュピーン!

 その時、俺の頭に星が流れた。


「ドリームチームを撃退したのは、彼らのリーダーのNo.0だ。

 No.0は俺ではないからな!」


 俺がNo.0ではない事は、先程証明済みだ。

 実はここで奇妙な矛盾が出来ている。


 奴らのリーダーが仮に本当に俺だとしても、俺はNo.0ではない。

 だが、奴らのリーダーは公式的にはNo.0でもある。


 よって、ドリームチームのリーダーが本当にNo.0であり、『勘違いされた』No.0の俺が、撃退したことでもあるので、今の言い方なら、嘘は無いことになる。


「、、、そっかぁ。

 じゃあ、ゴンちゃんナンバーズも魔王も撃退してないのかぁ。」

「うむ。」

 俺は頷いた。


 、、、あれ?


 目をまん丸くして、妖艶娘は俺を見る。

「じゃあ、魔王倒したのゴンちゃんなんだ、、、。」

「いや、俺は巻き込まれただけで、、、。」


「え?でも、倒したんでしょ?

 あ、あれ?魔王倒したのって、確かドリームチームとそのリーダーで、、、。

 え!?という事は、No.0じゃないけど、ゴンちゃん、ドリームチームのリーダー!?」


 俺は、、、目を逸らすしか出来なかった。


「という事は、No.0じゃないけどドリームチームを撃退したのも、魔王を討伐したのも、ついでにゲシュタルトの王都を守り切った総司令官してたのも、ゴンちゃん?」


 俺はやっぱり目を逸らす。

 答えれば、即ち、バレる。


「、、、沈黙はYESということで。」


 、、、逃げ道、なし!


「ハッハッハ!そうとも!全て俺だ!

 俺がやっちまったよ!

 ちっくしょぉぉぉおお!!!!!」


 俺は、ガクッと大地に両手をつく。


「ゴンちゃんスパイ?

 スパイなら処刑だけど、、、。」

 俺は首を振る。


「ゴンちゃん、なんでここに居るの?」


 なんでだろ?


 ポンっと妖艶娘が俺の肩を叩く。

「、、、ドンマイ。」


 うるせいやい。





 妖艶娘の屋敷は里の集会場も兼務しているという事で、取りまとめ役のメンバーに集まってもらった。


 スキンヘッドと妖艶娘と他3人。

 右からマッチョ、ゴリマッチョ、細マッチョである。

 ちなみに名前は、エイク、ベック、クロークらしい。

 マッチョABCでいいや。


 妖艶娘が俺を紹介する。

「こちらが指揮をしてくれるゴンちゃん。

 彼は、魔王討伐軍ドリームチームのリーダーで、ゲシュタルトの魔獣襲撃時の総司令官。」


 マッチョCが手を挙げる。


「ミランダ。それマジか?」

「大マジ。」


 ポカ〜ンとするマッチョ集団。

「なんでこんなところにいるんだ?」

「船酔いで降りたら、置いて行かれた。」


 マッチョ集団はミランダを見る。

 ミランダは神妙な顔で首を横に振る。


「マジよ。」


 マッチョ集団は頭を抱える。


「とにかく実績は本物。里が生き残るためにも、彼の指示に従って。

 いい?」


 マッチョ集団は、頭を抱えながらも頷いた。

 何もしなければ、このまま踏み潰されるだけ。

 それならば、怪しい男だろうと賭けてみようといったところか。


「現状、ハッキリ言って勝ち目はない。

 だから、潮目が変わるまで粘る。

 この一点に賭けるしかない。

 そのためにまず、世界最強No.0を殺す。」


 マッチョ集団が息を飲む。

 るっきゃないのよ、殺るきゃ。

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☆【世界最強、その名はランクNo.0彡☆の真相編先行版はこちら、近い内全て再掲予定。
ネタバラシになりますので、先が気になる方はこちら】☆
世界最強、その名はランクNo.0彡☆真相編女神陥落
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