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世界最強、その名はランクNo.0彡☆  作者: パタパタ
邪神編
148/163

ゴンザレスVS世界最強No.0④

「逃げ出したいのは山々なんだけど、そういう訳にもいかないのよねぇ。」

 妖艶残念娘ことミランダは、そう言った。


 なんでも、星見の里は別名星守りの里と言って、古来から世界の守護を司っている聖地であるとか。

 後、邪教認定だから、ここから逃げても、ずっと迫害の未来しかないのだ。


 ふ〜ん。


 グリノア天門と言って1000年前などは、日にちの基準にもなったそうな。

 それにはちょっと興味がある。


 古文書などあったら、是非読ませて頂きたい。

「あるよ?でも、里を守らないと読んでいる時間ないと思うよ?」


 ぐぬぬ!?

 本を人質に取るとは卑劣なやつだ!


「それにさ、特に古文書なんて、向こうからしたら邪教の教えそのものだから、真っ先に狙われると思うよ?」


 ムムム、、、。


 どんな本なのか案内して貰った。

 日の当たらない、さりとて湿気に気を付けてよく管理されてはいるが、やはりぼろぼろの本たちである。


 気になる本だけかっぱらったとしても、選別するのも持ち運ぶことも難しそうだ。


 読みたければ、守れと。


「、、、仕方ない。報酬に追加だ。里を守れたら、好きに読ませてもらう。」

「もちろん、いいよー。守れなかったら、どうせ全部燃やされるんだし。

 あげるよ。」


 そんな軽くで良いのか?

 まあ、確かに守り切れなければ、どうにもならないし、守り切れる公算も少ない。

 なんと言っても、相手は世界最強だ。


「多くは期待するなよ?」

「もちろん、残って考えてくれるだけ上出来だよ!

 戦える人はいるんだけど、軍事的なことなんて、誰も分かってないからね!」


 ニカッと笑う。

 妖艶な容姿と違って、随分、天真爛漫てんしんらんまんな娘だ。

 酒場での雰囲気はどうした?


「容姿がこんなだからね。母様から雰囲気を作るように教えられてるんだ。」


 ほほー!お母上には是非お会いしたいですな。

「残念ながら、随分前に流行病で星に還って行ったよ。」


 残念だ。

 ベッドで是非お相手して欲しかった、、、。


「人の母上を狙わないで欲しいけど。

 何年かしたら、妙齢の妖艶美女になれるから、そしてら考えても良いよ?」

 少し寂しそうに笑う。


「本当だな?約束だぞ?」

「考えるだけね。」


 どれほどヤバい状況か、本当は理解してるんだろうな。


「里の人には最期まで希望を、ね。

 同じ終わるにしてもさ。」


 そういうのは、好きではないな。

 例えどのような絶望であれ、生きてこそ、だ。


「指示には従ってもらう。少なくとも俺は本を読むことを、諦めては居ないからな。」


 妖艶娘は、ちょっとだけ泣き笑いの表情をして、俺の顔を見る。

「、、、ほんとだぁ。

 自分で詰んでると言っておきながら、本気で諦めてない。

 なんとか出来るの?」

「さあな。諦めるのは、とりあえず死んでからにしてくれるか?」


 妖艶娘は了解、と嬉しそうに笑った。


 里の周りを案内してもらいながら、妖艶娘とスキンヘッドの3人でいくつか前準備について話をする。


 防衛するにしても、援軍がないなら守り切れるものではない。

 日和見でも、粘れば状況が変わるかもしれない。

 そのためには周りへのアプローチが大事だ。


 よって、グリノアの本体とゲフタルへ手紙を送る。


「そもそも、なんでゲシュタルトはそんな野心を持ち出したんだ?

 あそこのお姫様そんな感じに見えなかったぞ?」


 会ったことあるの?と聞かれて、少し躊躇ったが、あるとだけ答えた。


「う〜ん、私もそんなに詳しくないけど、聞いた話では、お姫様と婚約したNo.0の意思だって。

 後、司令官に前任者の息子が就任してその人がイケイケらしいよ?」


 前任者?

 俺の息子か!


 そんな訳ない。

 あの魔獣に名乗りを挙げてた、なんとか伯爵の息子か。

 馬鹿そうだな、見たことないけど。


「とりあえず、地形を利用するのが大事だな。戦闘要員を集めてくれ。」


 分かりました、とスキンヘッドは走って行く。

 ちなみにスキンヘッドは、妖艶娘の叔父に当たるそうだ。

 全く似てない。


「どうするつもり?」

「少数が大多数にぶつかっても、消しとばされるだけだ。

 だったら、取れる手なんて一つしかない。

 頭を潰す。」

「お姫様暗殺するの?」


 首を横に振る。

「あんな小娘を暗殺しても、仕方ない。

 それに流石に暗殺は警戒しているだろう。

 こちらには王宮での協力者のツテがない。

 だったら、戦場で討ち取るしかない。」


「討ち取るって誰を?」


 そりゃあ、決まってる。

「世界最強No.0だよ。」


 妖艶娘は驚愕の顔をする。


 そして。


「そんなの無理だぁあああああ!!!!」

 涙目で叫んだ。


 諦めるの早ぇえよ!

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【外伝】キョウちゃんのその後の話をリンク貼っておきます。 カクヨムサイト かなりガッツリ恋愛系なのでご注意を!
親友だったはずの女の子とイチャイチャな日々!?〜キョウちゃんの憂鬱〜
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☆【世界最強、その名はランクNo.0彡☆の真相編先行版はこちら、近い内全て再掲予定。
ネタバラシになりますので、先が気になる方はこちら】☆
世界最強、その名はランクNo.0彡☆真相編女神陥落
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