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世界最強、その名はランクNo.0彡☆  作者: パタパタ
邪神編
146/163

ゴンザレスVS世界最強No.0②

「、、、とまあ、それは冗談なんだが、起きたようだな。」


 俺は一足飛びで窓に足をかけて、飛び降りる直前の体勢で振り返る。


「お酒こぼして、自分でパージとか言って、服脱いでたわよ?」


 スキンヘッドの後ろに、腕組みした妖艶な美女が居る。

 フードこそ被っていないが、昨日見たS級美女だ。

 俺は恐る恐る確認する。


「ケツの毛、、、抜かない?」

「ケツ、の毛?そんなの抜かないけど、、、抜けるの?」


 それなら、良いんだ、、、。


 俺はベッドの横に散らかっていた服を、ビクビクしながら一枚ずつ胸に抱えながら、集めてからベッドの影で着ていく。


 そして、黙って見守っていた2人にキリッと、顔を向けた。

「俺に一体何のようだ?」


「それを見ていた私たちは、何を言えば良いのかしら?」


 見なかったことにして下さい。


 部屋を見回すが、取っていた宿ではない。

 ベッドがあるだけの殺風景な部屋だ。

 残念、泊めてもらえるなら、宿なんて取らなかったのに。


 妖艶美女は呆れた影で、こちらを見ている。

 隣のスキンヘッドマッチョは旦那であろうか?

 手を出さなくて良かった。


 危うく、樽に入れられて埋められるか、海に沈められるところだった、、、。


 世界の叡智の塔が、不思議パワ〜を放ち出して、我慢があまり効かなくなっている。


 恐るべし!世界の叡智の塔!

 本当だよ?

 そうでないと、いくら何でも帝国の皇女様に手を出したりしないよ?

 本当だよ!


 あ、考えたら恐怖で寒気が、、、。

 来る、、、皇帝陛下が大剣持ってしばきに来る、、、。


 おっと、ここはゲシュタルト連邦王国だ。

 いくらなんでも大丈夫なはずだ、、、多分。


 青くなったり震えたりする俺を見て、妖艶美女はため息を一つ。


「星が貴方を呼んだのよ。」

「お邪魔しました。」

 なんだ、宗教の勧誘かな。

 そんなのは、何処かの邪教で間に合っています。


 ワタクシ、それの教祖様でしてよ?


 アレスは逃げ出した!

 しかしスキンヘッドに掴まれた!

 逃げられない!!


 万事休す!


「まあ、ゆっくりして行けよ。」

 スキンヘッドの説得!


「ご遠慮します!」

 だが、断る!

 まあまあと言いながら、スキンヘッドは俺をぶら下げて、ベッドに置く。


 妖艶美女が胸元から、どこかで見たスイッチとマーカーを取り出す。


「これのお話もあるからねぇ。」

「それ今すぐ渡してもらって、良いですか?いえ、ちょっと触るだけで良いので。」


 いえ、スイッチとマーカーは要らないですが、今だけ、それに触れたい気分でして。


 ふふふ、と妖艶美女は笑う。

 朝見ても色気があります、お姉様。


「どうしよっかなぁ〜?」

「少し触った後は好きにして構いませんから、少しだけ、、、。」

「へぇ〜、、、。少し触ってどうするのかしら?スイッチでも押すの?聖剣発動スイッチの。」


 ご存知でございましたか。


「いえいえ、流れで持ったままだっただけなので、金貨20000で如何でしょう?」


 スイッチとマーカーを眺め、妖艶美女は言う。


「本物なら、その価値は有るわよね。

 例えば、、、星見の里を壊滅させるとか?」


 、、、なんですと?


「さて、吐いて貰いましょうか?

 何の目的で私たちに近づいたの?」


 俺は首を傾げる。

 連れて来られただけだけど?

 スキンヘッドが妖艶美女を見る。

「、、、ミランダ?」

「ええ〜!?だって、星見の夜に、マスターに私たちの話を聞いて、即座にブランデーを一気に飲む。

 接触した星見の者の酒を勧められたら、それも即座に一気に飲む。

 これが私たち星見の者への、接触のための合図じゃない!」


「いや、知らないから。」

 妙齢美女が突然、若い娘のように狼狽し出した。


 見た目と年齢が違う?

 大人っぽく見せていただけか?

 どうやら、詐欺の一種に引っ掛かてしまったようだ。


「じゃ、じゃあ!貴方はナンバーズだったりNo.0だったりしない?」

「違います。」

 断固として否定させて頂く。


「ど、どうしよー、セバスチャン!

 この人嘘ついてない!

 星見では、救いの主が現れるって出てたのに!!」

 星占いは参考にしたとしても、人生の指針にしてはいけません。


 そして、昨日の妖艶な雰囲気は何処へやら、すっかり年若い娘がそこに居る。

 S級は変わらないけど。


「、、、では、貴様は何者だ?」

 何者と言われても、、、。


「旅の者としか、、、。」

「嘘よ!チンケな詐欺師にしか見えないわ!」

「ソ、ソンナコトナイヨ?」

「やっぱりだ!この人、詐欺師だ!」


 な、なんでバレる!?


 嘘を自然と見破る力があると言うことか!?

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世界最強、その名はランクNo.0彡☆真相編女神陥落
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