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世界最強、その名はランクNo.0彡☆  作者: パタパタ
邪神編
145/163

ゴンザレスVS世界最強No.0①

 世界最強と呼ばれる存在がいる。


 曰く、全てを見通す千里眼を持つ大軍師。

 曰く、万の敵すらも打ちのめす大将軍。

 曰く、病の悉くを治療して人を救う聖者

 曰く、最強にして無敗、世界の叡智の塔に刻まれるランクNo.1も超えた最強ランクNo.0


 だが、その正体は一切不明。

 男か女かオカマか、年齢も不詳なら、生まれも公爵様だとか、転生者とか、生まれながらの救世主だとか、魔王を指先一つで討伐したとか、数え上げたらキリがない。

 それら全てを合わせて、誰も見たことがないという。


 それが、世界最強ランクNo.0



 どうも〜、アレスです。

 詐欺師です。

 ゴンザレス様と何処かのナデシコ娘が呼ぶので、ゴンザレスも悪くない気がしてます。


 現在、船の上で釣り糸垂らしております。

 今回はちゃんと客なので、掃除夫ではありません。


 驚いたことに前と同じ船でした。

 元同僚にモップ渡された時は、思わず掃除してしまいました。


 なんでやー!!


「て、てめぇ、、、。美女が1人増えてやがるじゃねぇか。」

 前回の船乗りチームも顔を合わせました。


 一際体格の良い男に、男泣きされました。

 気持ちは分かるが、すっごく気持ち悪かった。


「あんた、ゲシュタルト好きよね?ゴンザレスと呼ばせてるし。」

 そうかな?


「里に居る時も、お名前はゴンザレス様と名乗られましたね。」


 う〜ん、里の時も意識してのことじゃ無かったが、古き良き田舎みたいに感じてるのかも?

 後、詐欺ってないから居心地が良かったか?


 あの牧歌的な感じが癒されるのだろう。

 ゴンザレス、都会に疲れたのよ。


 ま、何処であろうと長く居たら、どうせ金でも盗んで逃げ出してただろうけど。


 今回は客なので、そんな感じに話しながら、酒飲んで釣りしてたら、船酔いした。


 船が停泊したので降りて、荷物にもたれて地面を満喫してたら、気付かれずに船が出港した。

 なお、政情不安定のため、次の船の予定は無いそうで。


 こうして、また1人旅となった、、、。

 とりあえず、歩いてゲフタル方面に進んで、いくつか山を越えた。


 そして、小さな山間の町に着いた。

 ここ何処?


 とりあえず情報収集には酒場である。

 本日の宿も取らねばならぬ。


 酒場のミレイちゃんに聞くところによると、グリノアの端らしい。

 改めて思うのだが、特に目的もないので、久しぶりに誰かを詐欺にかけてしまおう。


 ピンッと俺のレーダーが反応。

 S級発見。


 ローブを被ってはいるが、大人っぽい色気のある顔が伺える。

 少し紫にも見える変わった髪を、前に少し垂らしている。

 それがまた大人の色気を感じる。


 やはりゲシュタルト連邦王国は美女が多いな。


 ふむ?誰も男が近寄っていない。

 俺はカウンターに座り、ブランデーを注文。

「へい!マスター。

 あそこの美女に、どうして誰も声をかけないんだ?」


 ヒゲマスターはブランデーをトクトクと注ぎ、俺を一瞥いちべつ

「あんた、他所もんか、、、。

 あれは星見の里の女王様だ。」

「星見の里?」

 魔法の元祖だと主張する、占星術とやらを使う集団だという。


 星を見て、進むべき道を探ると主張するので、グリノアの首脳部とは相入れず、一種グリノアの中でも別部族のような扱いを受けている。


 女王は時々、ここにフラッと現れて、誰かを待っているんだとか。


 ふ〜ん、という感じだ。

 関わらないのが無難だな。

 クイッとブランデーを飲む。

 さっさと立ち去ろう。


「邪魔するよ。マスター、このお兄さんに私からも一杯。」


 マスターは黙って、俺のコップにブランデーを注ぐ。


 お〜い!明らかな地雷が向こうから来た!

 地雷は普通、近寄って来ないはずなのに!


「ふふふ、乾杯。」

 隣に来た美女が、俺のコップにカツンと自分のコップを当てて、妖艶な微笑みをローブの中で見せる。

 ふおー、隣から良い匂いが〜!


 それを誤魔化すように、クイっとコップをあおる。


「いい〜飲みっぷりねお兄さん、、、。

 マスター、もう一杯、お兄さんに。」

 ヒゲマスターは黙って、俺のコップにブランデーを注ぐ。


 俺はそれをかたむける。

 良い匂いのする大人の美女の隣で、飲む酒は実に良い。


「ふふふ、ゲシュタルト王都が救われた日に、星が流れたわ。

 宿命の星がささやいたの。」

 美女はまた妖艶に笑う。


 言ってることはよく分からん。

 S級美女だから、まあいいか。


 、、、、、、。


 目覚めると裸だった。


 バタンッと部屋の扉が開く。

 スキンヘッドのいかにもなオッサンマッチョ。

「くおらぁああ!貴様、誰の女に手出したとおもってやがんだぁあああ!!!!」


 や、やっちまったぁぁぁああああ!!!!


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【外伝】キョウちゃんのその後の話をリンク貼っておきます。 カクヨムサイト かなりガッツリ恋愛系なのでご注意を!
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☆【世界最強、その名はランクNo.0彡☆の真相編先行版はこちら、近い内全て再掲予定。
ネタバラシになりますので、先が気になる方はこちら】☆
世界最強、その名はランクNo.0彡☆真相編女神陥落
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