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世界最強、その名はランクNo.0彡☆  作者: パタパタ
邪神編
143/163

ゴンザレスと海②

評価ポイント平均がオール5になったー!

ありがとうございます\( ゜д゜)/

更新だー!

「んで、海出るんでしょ?

 なんでまだウロウロしてんの?」

「老人がな、繰り返し出て来て、舟は出せないって言うから、次に行くところ。」


 ねえ?そろそろ、首根っこ離してくんない?


「え?詐欺しなくていいの?」

 いや、なんでだよ!?

 引っ掛ける対象の前で、詐欺しますと言ってどうすんだよ。

「大体、エルフ女の前で、詐欺したことないだろ?」


「なかったっけ?」

 なかったと思うけど、自信はないな。


「あんた息を吐くように、人を引っ掛けるからなぁ、、、。

 ほら、ここにも犠牲者が。」

 ナユタの頭をナデナデするエルフ女。

 犠牲者だけど、詐欺った気はないんだがなぁ、、、。


「もうあんた、存在自体が詐欺だから、いいじゃない。

 詐欺師にこだわんなくても。」


 「失礼な!俺は至って普通のチンケな詐欺師だ!」


 大体、イリスに引っ掛かるまでは、せいぜい小銭稼ぐしか出来なかったし、美女と良い思いもしたことねぇよ。


 だから、この現状が怖い!!!


「あ、あの〜。お2人とも、、、。」

 なんだい?心の癒しナユタ。

 チェイミーといい、ナユタといい、A級からS級に登る途上の娘は中身が良いな。

 A級だろうがS級だろうが、高嶺の華なんだが。


 ナユタが示す先には。

 モリを手入れするじいさんが、睨んでいる。

「用がないなら、とっととけぇれ!」


「そういえば、お爺さん。舟はどこも出せないと言ってたけど、何があったの?」


 わ!馬鹿!エルフ女!

 土地の厄介ごとには関わらない。

 常識だぞ!?


 、、、エルフ女のツッコミが、常識的なのでまた忘れてたが、この女、世間知らずだった。


 基本的にその土地の厄介ごとに、旅人が入るのは望ましくない。

 その旅人がその土地の人に騙され餌食になるか、現状を掻き乱して皆が迷惑するか。

 どれにしたところで、誰も救われない。


 俺なら、それを利用して詐欺に掛けるがね。


 今回は、グリデンの金で懐が暖かい。

 無理して詐欺に、掛ける気もなかった。


 1番の理由は、どう見ても貧乏そうだから。

 儲からない。


「、、、ふん。よその者には関係ねぇ。」

「よし、行こう、エルフ女。じゃあな、じいさん!邪魔したな!」

 じいさんが言うや否や、エルフ女の腕を引っ掴んで、さっさとその場を去ろうと。


「、、、だが、そこまで言うなら、話してやらんでもない。

 ちょっと来い。」


「言ってない、言ってない。」

 俺は首を横に振る。

 じいさんは無視してスタスタ。

 振り返り早く来いと手招き。


「ほれみろ!あれ絶対厄介ごとだぞ!エルフ女!あとでベッドで責任取れ!」

「あー、うん、ごめん。とりあえず、気になるから行こう。」


 エルフ女は俺の腕を引っ張る。

 好奇心旺盛だなぁ。

 騙されるから、好奇心に従うのは注意しろよ?


 ナユタは特に何も言わずに、静々ついてくる。

(ナユタ?少しは自分の意見言った方が良いぞ?エルフ女グイグイ来るから。)


 ナユタはちょっとビックリした顔をした後、少しだけモジモジした。


(トイレか!?)

(違います。)


 違ったらしい。


 特に文句は無いらしい。

 俺たちの後をついて来る。


 じいさんはそんな俺たちを、不気味に観察している。


(どうすんだよ!エルフ女!あれ、やっぱりヤバいじいさんだぞ?

 お前みたいな世間知らずは、ちょっと口車に乗せられて、ベッドに運ばれるぞ!)


 エルフ女はジト目。


(あんたと同じ手口ね?気をつけるわ。)


 俺のことはいいんだよ。

 気をつけるより、まずは関わらないようにしましょう。

 一方的に奪われるだけで、得は必ず無いから。


「あれはもう何年前になるか、、、。」

 俺たちが声の届く範囲に来ると、じいさんは1人語りを始める。


 平和な海に、大きな白い魔獣が現れた。

 それから舟を出すと、食べられちゃうから舟を出せなくなった。


 おしまい。


 それをじいさんの想い出話と、飲み屋のクラリッサちゃんに貢いでいる話と交えて、熱く語ってくれた。


 特にクラリッサちゃんにお金が無いなら、お店に来ちゃダメよ?と言われた話は、俺の胸を打った。


「じじい、、、辛かったなぁ、、、。分かる、分かるぞ。」


 俺も金が無い時に、貢いでた飲み屋のキャリーちゃんに虫けらを見る目で見られた時は、心が折れるかと思ったもんだ。


「分かってくれるか、若造。

 貴様も色々あったんだなぁ、、、。」


 今は美女2人連れて万死に値するがな、とボソリとじじいは付け加える。


 俺もこういうの見たら、そう思う。

 本とかに出て来る勇者は、特に注意するように。


 そういうハーレム野郎は罠に掛けてやろうと思うのが、一般的だから迂闊に閉鎖的な村とかで頼みとか聞いたらダメだぞ!


「じゃあな!」


 後ろからじじいが、待たんかい!と叫んでいるが、これ以上はダメです。

 本当に危険が危ないので。


 今度こそ、エルフ女とナユタの手を引いて、その場を去った。


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世界最強、その名はランクNo.0彡☆真相編女神陥落
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