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世界最強、その名はランクNo.0彡☆  作者: パタパタ
邪神編
139/163

革命家ゴンザレス⑦

星エネルギーだぁぁあああ!

更新します_(:3 」∠)_

 領主館の扉が開き、おざなりに俺は指示する。


「はーい!制圧急いでー!時間との勝負だよー。」


 捕らえられていたフリをしていたヒゲオヤジたちも、ヒモをつけたけまま剣を抜き駆け出す。


「降伏する者は命は助けるが、抵抗する者は皆殺しだー!!

 ヒャッハー!」

 ヒゲオヤジが興奮しながら、突撃して行く。


 やあねぇ、野蛮で。


 1人の男が、音もなくやって来て、俺の前でひざまづく。

「お館様。お待ち申し上げておりました。

 領主館の見取り図にございます。

 領主代行はおそらく、西の離れの塔に逃げ込んだと思われます。」


 この人もカストロ公爵領の、というか里の人か。

 有能そうな匂いがプンプンする。


「カストロ公爵領とケーリー侯爵への連絡は?」

「委細ご指示の通り。」

 ちゃんとこの後始末、押し付けないといけないからね。


「ゴンザレス様。参りましょう。」

 ナユタに案内されるように移動。

 ブーフーウーも付いてくる。


 逃げたい、、、。

 どう見ても、逃げさせてくれなさそうな雰囲気である。


 ううう、、、。

 ベック伯爵領にて、反乱に御座ります!

 何!?首謀者は誰だ!

 ゴンザレスなる詐欺師であります!

 なぁにぃ!やっちまったな!!!

 である。


 しかも、成功しそう。

 情報戦にしても、噂流すにしても、兵の配置にしても、ベック伯爵領はザルも良いところである。


 なんでだ〜、もっとしっかりしろよー。

 そんなんだから、詐欺師に領地を攻め落とされるんだ。

 詐欺師は普通、反乱なんかしないけど。


「領主代行は、頭は残念ですが、剣の腕前はエストリアの10剣の1人に選ばれるほど。

 ご注意下さい。

 私でも、少々難しいかと。」


 エストリア10剣はナンバーズと同じ制度。

 帝国ランクと似たようなもの。

 つまり、エストリア国を代表する10人の内の1人ってこと。


 いやいや、最高戦力より上ならどうしようも無いでしょ?

 逃げようよ。


「ですので、数で追い込みましょう。」

 それならまあ、、、妥当か。

 近寄らないように注意しないと。


 西の離れの塔では、領主の私兵が抵抗を続けている。

 奴らに関しては、甘い蜜を吸い過ぎて降伏しても、先がないからだろう。


 それでも領主代行が捕まれば、諦めるだろうけど。


「はっはっは!コッパども!俺をエストリア国10剣が1人、グリデン・ベックと知ってかかって来ているのか!


 忌々しきカストロ公爵に、籠絡された小娘イリス・ウラハラでも連れて来るがいい!!」


 俺がここに居ると知ったら、本当に来そうだからそんなこと言うのやめて?


「不味いですね。囲みを突破して逃げるつもりです。

 逃すと厄介なことになります。」


 よし!それに合わせて逃げよう。

 俺はタイミングを図る。


 グリデンが囲みを突破して、こっちに突っ込んでくる。


 こ、こっちに来るなー!!!!


「ゴンザレス様!」

 ナユタがグリデンの前に立ちはだかる。

 ブーフーウーも加勢。


 俺は応援する!

 が、がんばれー!!!


 ウーが蹴られ、跳ね飛ばされる。

 そこから少しずつ押され出す。

 何やってるんだ!ウー!

 娘のターナーに手を出すぞ!


 フーが頭突きされて、崩れ落ちる。

 根性で耐えろよー!!


 ブーが顔を捕まれ投げられ、その先で木にぶつかり崩れ落ちる。

 どんなパワーしてんだよ、、、。


 最後はナユタが首根っこ捕まれ、吊るされる。

 負けんなよ!根性出せよ!!


 というかグリデンは10剣という割に、剣を使ってないじゃん。


「ご、ゴンザレス様、、、お逃げ、下さい、、、。」

 ナユタが健気にもそう言う。


 大丈夫、俺はとっくに走り出していた。


 ナユタを放り投げ、グリデンは猛烈な勢いで俺を追い掛ける。

「貴様が首謀者だなー!!!

 貴様の首を城門に掲げて、その目の前で、さっきの娘を甚振いたぶってくれるわー!!」


 く、来るなー!!!

 さっきの娘は甚振いたぶっても、俺は殺さないでー!!


 俺の全力ダッシュを、猛然と追いかけて来る。

 その距離がグングン縮まる。


 ひー!!


 俺は何か無いかと、手持ちの物を探るが、あの時、街で小道具に使った木しかない。


 すぐに街を出たので、なんとなく持ったままだった。


 後はマーカーとスイッチ。

 使ったら100%死ぬ!

 使えるか!!


 というか、俺は剣も持ってません。

 だって逃げるのに邪魔だから。


 もう一足飛びの距離にまでグリデンは接近。

往生おうじょうせいやぁああ!!」


 グリデンはジャンプして、俺に剣を叩き込もうと。

 俺は無様に木を振り回す。


 グリデンが俺の目の前に着地、、、しようとした足が何かで滑る。


 仕掛けに使った木の中に入っていた油が、俺が振り回したせいで、グリデンの足元に少量ではあるが溜まっていた。

 ジャンプしようとして爪先立ちになったそのピンポイント。


「「あら?」」

 俺とグリデンの声が重なる。


 まるでスローモーションで後ろに、目を丸くして倒れるグリデン。

 俺も目が点になって、それを見守る。


 ゴンッと出てはいけない音が、グリデンの頭の方から聞こえる。


 倒れた後頭部の位置に、大きな石が。


 そこにこちらの兵がやって来て、、、。

「グ、グリデン討ち取ったりー!!!!」

 と叫ぶ。


 いや、討ち取ってないから。

下の星エネルギーをお願いします_(:3 」∠)_

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ネタバラシになりますので、先が気になる方はこちら】☆
世界最強、その名はランクNo.0彡☆真相編女神陥落
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