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世界最強、その名はランクNo.0彡☆  作者: パタパタ
邪神編
134/163

革命家ゴンザレス②

星が輝く時、更新されます彡☆


最初の数話抜けてましたので修正致しました。



「援軍?」

「はい。

 領主一族の横暴な行為に、人々は何十年と苦しんでおりました。

 食べる物もなく、家族を泣く泣く売るしかない家も。


 それでも人々には、その環境を変える自由も存在しませんでした。

 そんな時、隣の領地にカストロ公爵領が突如として、登場したのです。


 それは闇夜に差す希望という名の光。

 人々は職業を自由に選び、働いて食べることが出来る。

 そんな希望の土地。


 しかし、ベック伯爵は領外、特にカストロ公爵領への移動を禁じました。

 当然、そうなると商人たちも、この領地は通らずケーリー侯爵側を通ることになり、ベック伯爵領はさらに貧しくなりました。


 されど、ベック伯爵の態度は変わりません。いいえ、さらに厳しくなったそうです。

 人々はさらに困窮しました。


 そんな時、ベック伯爵が王女捕獲のため軍を動かしました。

 働き口のない者たちはこぞって、その軍に参加致しました。

 ですが、相手が悪すぎました。

 結果はご存知の通り、軍は大敗北、ベック伯爵は捕虜となり被害こそありましたが、領地の者たちは喜びました。


 これで地獄は終わる。

 でも違いました。

 ベック伯爵の子息は、それに輪をかけた愚物でした。

 それに付き従う者たちの横暴も。


 女と見れば、さらもてあそび、売り払う。

 金銭を払わず、飲み食い。

 気まぐれに人々に乱暴し、官憲たちも見て見ぬふり。


 そして、ついにこの街の人々は立ち上がることにしたのです。」

「よく今までナユタは、攫われなかったな?」


「いくらなんでもあのような者どもに、攫われるほど未熟であはありません。

 後、普段は目立たぬよう、気配を抑えておりましたので。

 ゴンザレス様をお見かけした時は、つい嬉しくなり、、、。」


 恥ずかしそうにするナユタ。


 うん、つまり君も可憐な見た目で、化け物なのね。

 俺なら簡単に攫われるよ?


 、、、ならば、よし。

 逃げよう!


 ここに居ては捕まるだけではなく、反乱軍の旗頭はたがしらにされてしまう。


 そんな危険なことはゴメンだ!

 そうと決まれば、こんなところに居られるか!

 俺は逃げるぞ!


 元より3人の盗賊から逃れるための方便で、ここまで来ただけだ。

 ついでにそう簡単にカストロ公爵領の者が入れない、と思ってた場所がここだっただけで。


 すでにカストロ公爵領の手が回っているのであれば、早急に立たねばならぬ。


 カストロ公爵領の者から、公爵が逃げているなんて不思議ね〜。


 あわよくば、ナユタを美味しく頂きたかったが、時間が惜しい。

 泣く泣く諦めよう、生きるために。


 、、、捕まっても死なない気がするけど。

 いや!いつか邪神に突撃しろと言われかねないから、逃げるのが正解だな。


 S級美女に手を出すということは、そういうことなのだ!

 世の人よ!覚えておくと良い!


 さて、、、後はどういう口実で、この場を立ち去るか、だ。


 だが、流石はS級には至らぬまでも、並外れたA級美女ナユタ!そうは問屋が卸さないと、畳み掛ける!

 、、、そんなつもりないんだろうけど。


「では、ゴンザレス様早速参りましょう。」

「へ?何処へ?」

「革命軍の者たちのところへ。」

「いや、まだちょっと、早いんじゃないかなぁ、、、?」


 連れて行かれたら、逃げられなくなるじゃないか!


「早い?

 あ!そういうことですか、、、。

 成る程、あの3人は、ゴンザレス様に見出された、という訳ですね?

 ならばお待ちします。」


 立ち上がろうとしたナユタは、すぐに綺麗な正座をする。

 その居住まいは凛としており、ナユタの魅力をより一層引き立てていた。


 3人待つの?

 見出すも何もないんだけど?


「棟梁や他の人は元気?」

 逃げるアイデアが浮かぶまで、興味はないが情報を探ろう。

「ゴンザレス様のおかげで、全員元気にしております。」

 柔らかく微笑み、頭を下げる。


 俺のおかげって、俺何したの!?

 い、いかん!ボロが出る前に話を変えよう!


 しかし、急に変えようとしても、いい考えは浮かばない。


「えっと、元婚約者って?」

「、、、あのまま、ゴンザレス様が望まれて里で暮らしていれば、私がゴンザレス様と夫婦めおとになっておりましたので。

 、、、身分もわきまえず申し訳ありません。」

 ナユタは少し寂しそうに儚げに笑う。

 君の方がずっと上の身分だと思うけどね!


 しかし、ということは、何かい?

 手を出されることも、やぶさかではないと仰るのかな?


 ナユタを熱い視線でジッと見ると、目を潤ませて見つめ返してきた。


 ちなみに俺はこの時、疲れていた。

 よって、考えることを放棄した。


 さっさと逃げれば良いのに、アイデアが浮かばない。


 うん、疲れてたからだ。

 ゴンザレス、悪くない。


 そういや、この娘も棟梁の娘だから、里の姫と言えなくもないのかな?などとどうでも良いことが浮かぶが、すぐに頭から消えた。


 いっただきまーす。


 当然のことながら、人はいついかなる時も考えることを、放棄してはいけない、そんな教えが後で浮かぶことになる。

下の星エネルギーをお願いします_(:3 」∠)_

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【外伝】キョウちゃんのその後の話をリンク貼っておきます。 カクヨムサイト かなりガッツリ恋愛系なのでご注意を!
親友だったはずの女の子とイチャイチャな日々!?〜キョウちゃんの憂鬱〜
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☆【世界最強、その名はランクNo.0彡☆の真相編先行版はこちら、近い内全て再掲予定。
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世界最強、その名はランクNo.0彡☆真相編女神陥落
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