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世界最強、その名はランクNo.0彡☆  作者: パタパタ
邪神編
124/163

ゴンザレスとNo.1、あとエルフ女③

「君たちの言う通りだ。」

 え?何が?


 エルフ女が耳打ちしてくれる。

「経験不足のことじゃない?」


 ああ、そうか。

「ハムウェイ、、、。お前もハーレムを作りたかったんだな。

 でも忠告しておくぞ?

 マジで怖いからやめとけ。

 なんでそうなったか全く理解出来ないから。

 チョー怖い。」


「なんでここでハーレムの話になるのよ?

 それは、アンタが手当たり次第に騙すからでしょ?」


「いやいや普通、そんな簡単に引っかからないよ!?

 酒場のお姉ちゃん落とすのに、どれだけ金注ぎ込んだか!


 アイツら知ってるか!?

 S級のくせに注ぎ込まれるどころか、俺に注ぎ込んでくるんだぞ?

 こえーよ?

 俺、詐欺師じゃなくてホストだったっけ?」


「似たようなもんじゃない?」

 ち、ちげーし!

 知ってるか?ホストは結構、マメなんだぞ?


 あと女性を食い物にする奴も、多いから気を付けろよ?


 チンケな詐欺師の俺はそんなことはしない。

 せいぜい、一時の夢を一緒に見るだけだ。


「チンケなホストって言い換えればいい?」

 何か微妙な言い方に変わるからやめて?


「まあ、アンタは相手を幸せにしているから、まだ良いかもね。」

「へ?」

「自覚なしかい!」


 そこで、おずおずとハムウェイが手を挙げる。


 ハイ!そこのハムウェイくん。


「No.0はつまり、自分は詐欺師と言いたいのかい?」

「YES!」

「アンタ、No.1の前でそこ肯定したら、ダメなんじゃないの?」


 、、、、、、。


「しまったぁぁぁあああ!!!」


 ひーえー!命ばかりはお助けを〜!

 だが、ハムウェイは今度は睨む訳でもなく、笑い出した。


 頭おかしくなった?


「いや、もういいから。

 君が本当はどうあれ、僕自身が未熟なこととは関係がない。

 世界ランク1位だとか何とか、持ち上げられて、調子に乗って大切な人を失うところだった。

 君の意図がどうであれ、僕が救われたことに違いはない。」


 イケメンフェイスで、イケメンスマイルを浮かべる世界最強の男ハムウェイ。


 あんた、、、騙されるよ?


「そう?それなら良いんだけど、、、。」

 まあ、何にしても俺に害が無ければどうでも良いや。


 そのタイミングを狙い済ましたように、馬車がノックされる。


 いつの間にか馬車は停止していたらしい。


 扉からひょこりと顔を半分だけ覗かせるように、ツバメが顔を出す。


「あの〜、、、もうお済みでしょうか、、、?

 外にまで、イクとか昇天とか散らすとか聞こえたので、大分激しかったようですけど、、、。」


 ん?

 お済みってなんだ?

 ツバメは扉を開け、俺たちを見てホッとしたような顔をした後、指をモジモジさせる。


「その〜ですね、、、。アレスさんが元男でも愛せる慈愛の人とは、噂で聞いてましたけど、、、。

 その〜確かにハムウェイさんはイケメンさんですけど、、、。

 お互い相手が居る身ですから、、、。

 もう!エルフィーナさんも、ちゃんと止めないとダメですよ!

 自分だけ一緒になって!


 あ、いえ、私はアレスさん以外はご遠慮しますので、混ざったりはしませんが、、、。」


 俺の背中に冷たい汗が流れる。


 ははは、いやぁ参ったな、とハムウェイは苦笑い。

 おい、まず否定しろよ?


 エルフ女は堂々とした様子で。

「私は混ざってないわよ?

 アレスが必死になるのを見てただけよ?」


 おい!エルフ女ぁぁあああ!!!

 お前、絶対分かって言ってるよな?

 ふざけんなぁ!!


 ツバメはエルフ女の言葉を受け、よろめく。

「な、何ですって!?見てた?

 なんて羨ま、じゃなくてけしからんことを!

 ど、どうするんですか!これでアレスさんが完全に覚醒して、真実の愛に目覚めちゃったら!

 皆で見学するしかなくなるじゃないですか!」


「何をだ!?」

「え?ナニを?」


 何処で覚えたんだ、そんなこと!?

 ツバメは田舎出の純朴少女だったはず!


「帝国親衛隊で流行ってまして〜。特にNo.0とNo.1の伝説の絡みは1番人気で、チェイミーなんて3冊も購入して、、、。」


 なんの流行り!?


 外に出ると、3人の皇女王女元皇女が円になって、シクシク泣いている。

「ご主人様が〜、、、男に走ったぁ、、、。」

「どうしよ〜、皇帝候補が男に走ったぁ、確かに一部の国では男色はたしなみとか真実の愛とか言うけど、、、。」

「うう、、、やはり初恋は実らないのですね、、、。」


 俺はどうして良いか分からず、円になった皇女集団に指を差したまま口をパクパクした。


 あとカレン姫、俺は皇帝になんかならないからな!

 絶対にならないからなぁ!!!


 エルフ女は俺の肩をポンっと叩き、ニヤニヤ笑う。

「いやぁ〜、面白い事になったねぇ。」


 誤解を解けやぁあああ!!!!


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世界最強、その名はランクNo.0彡☆真相編女神陥落
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