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世界最強、その名はランクNo.0彡☆  作者: パタパタ
邪神編
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ゴンザレスとエストリア⑤

 ケーリー侯爵から聞けるだけ聞いて、またお部屋。

 食事はお部屋にまで持ってきてもらい、3人で作戦会議。


 ケーリー侯爵と打ち合わせの間で、ベッドメイキングは完璧。

 この屋敷の使用人たちは優秀なようだ。


「今すぐ逃げれば良くないか!?」


「どう考えても、カストロ公爵領が狙われてますので。

 逆によくケーリー侯爵側が、宰相側に迎合しなかったものです。」


 メリッサが首を傾げるが、それには逆に俺がすぐ答える。


「そりゃケーリー侯爵はしないだろ?ていうか出来ないだろ?」


 エルフ女が首を傾げる。

「何でよ?」

「一言で言えば、嫌いだからだろ?

 宰相もケーリー侯爵もお互いが。」

「はぁ!?」


「いや、そんなもんだろ?

 戦局的にも宰相側が有利そうだし、ケーリー侯爵も宰相側に入ったところで、勇者召喚の罪とか押し付けられるのが分かりきっているから、混ざりたくても混ざれない。

 だから、カストロ公爵を確実に引き込みたい訳だし。

 あわよくば、帝国からの援軍も期待しているだろうしな。」


「流石はご主人様です。その通りなのでしょうね。」

 メリッサもなるほどと同意する。


 エルフ女は最近、ずっと俺にジト目だが、またしてもジト目で言ってくる。


「ていうか、アンタよく分かってんじゃん。なら、逃げるのが無理なことも気付いてるでしょ?」


 いや、だって、、、。

「俺一人なら別に逃げられるし、、、。」

「クズが!アンタがカストロ公爵なんだから、アンタが1番逃げちゃダメな人でしょ!」


 えー?


「とりあえず、ケーリー侯爵にいくつか頼み事したら、カストロ公爵領行って、持つ物持って逃げるように教えてあげるしかないかな。」

「逃げるの前提なんだ、、、?」


 そりゃ、エストリア国なんてどうでも良いしな。

 もっと言えば、カストロ公爵領もどうでも良い。


「、、、こうなれば仕方ない、か。

 メリッサ、帝国諜報部動かして。

 やってもらいたい事がある。」

 俺は諦め半分でメリッサに頼む。


 ソーニャファンクラブのメンバー優秀だしね、動いてもらえれば、宰相派の牽制は出来る。


「御意。」

 メリッサは丁寧に礼をする。


「、、、アンタ。何する気?」

「ん?まあ、嫌がらせ、かなぁ?

 俺は戦争とかたるくてしたくないから、そうなる前に自滅してくれると1番有難い。」


 難しいだろうなぁ。

 上手くいくかどうか、、、。

 まあ、色々旅した時に聞いたアレやこれやあるし、なんとかなるかな?


 あれ?これ偉い人の仕事じゃね?

 メリッサも何も言わずに従うし、危うく騙されるところだった。


 詐欺注意!

 い、今更かなぁ、、、?ちょっと身震い。


 、、、ところで、自分で言っておいてなんだけど、俺って帝国諜報部動かす権限あるの?


 怖いから聞けなかった。






 ケーリー侯爵に何故か御武運を!と見送られながら、カストロ公爵領へ出発。


 御武運も何も、どうやって軍を集めるかなんて知らないよ?


 あのオッサン、どうする気なんだ?


 上質な酒を飲みながら、ツマミのスモークチキン。

 エルフ女と無意味に乾杯。


 豪遊じゃー!

 でも、これって貴族からしたら、贅沢なんだろうか?

 まあ、俺からしたら十分贅沢だからいいか。


 そんな感じで、馬車が進む事6日ほど。

 休憩の際におトイレに行こうとしたら、メリッサが付いてこようとするのを制ししながら、なんとか森の中でおトイレ。


 森の奥で、あるものを見たので、クルッと馬車に戻ろうと、、、。


「アンタ、何か見たわね?」

 い、いつの間に背後にエルフ女!


 きゃー!のぞきよ〜!!

 逃げなきゃ!


 ガシッと首根っこを掴まれる。

「何を見たのかしら?」

 言いながら、俺ごと目標物に近づく。


「は、離せ!俺は見てない!王女とか何も見てないぞ!!」

 エルフ女は俺の涙の訴えを無視して、俺を引きづりながら、奥へ入り。


「あ!!」

 そこに居たのは、草むらに隠れるように、気絶しているぼろぼろの白いドレス姿の美少女。


 柔らかそうな金髪で、片手だけ白い手袋。

 薄汚れているのに、地肌は白く貴族のお嬢様なのがよく分かる。


 ううう、、、絶対厄介ごとだ。

 だから無視して行こうと思ったのに、、、。


「うう〜ん、、、。」


 ギャー!タイミング良く起きやがった!!

 寝てろ!俺が逃げ切るまで、寝てろ!


「、、、あ、貴方がたは?」

 綺麗なソプラノに、吸い込まれそうな鮮やかな青い目。

 S級美少女である。

 そして、、、王族の紋章付きの腕輪。


「、、、アンタ。また王女拾ったわね?」


 拾ったのはエルフ女、お前だぁああ!!!

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