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世界最強、その名はランクNo.0彡☆  作者: パタパタ
邪神編
112/163

ゴンザレスとエストリア②

「あれはそう、俺がまだ純真で、詐欺師の駆け出しの頃だった。」


「純真で、詐欺師って何?

 後、詐欺師って、メリッサに宣告して良かったの?」

 そこのエルフ女うるさい!

 黙って聞くのだ。


 俺はある美人と評判の飲み屋の女に、入れ込んでいた。

 女も俺に、ことあるごとにアプローチして来て、俺は有頂天になった。


「それってただの飲み屋女の営業じゃあ、、、。」

 俺はエルフ女の呟きを無視して、話を続ける。


 そして、見事に一晩のデートに誘い出した時、俺はイケると思い、宿の部屋に連れ込んだ。


 だが、そこに恐ろしい筋肉ムキムキのマッチョが、突入して来た。

 テメェわりゃあ!誰に断って人の女に手を出してんだ、あぁん?と。


「テメェとわりゃって、同じあんたという意味よね?なんで繰り返したの?」

 そこはこだわるところではない。


 大事なのは、ここからだ。


 兄ちゃん覚悟出来てんだろうなぁ?

 だが、ワイも鬼やない。

 有り金全部とケツの毛で許してやらぁ。


 、、、そうして俺はケツの毛までむしられた。

 、、、ふっ、俺はその時生まれて初めて、自分のケツの毛を見たのさ。


「、、、心の底から、聞きたくなかったわ、そんな話。」


 だが、恐ろしいのは、そこからだ。


「まだ続くんだ、、、。

 流石に怖くなって来たわ。」

 エルフ女にも、この恐怖が伝わったようだ。


 何故、ケツの毛をむしったのか。

 考えれば分かることだった。


 宿の一階から、とっても野太い声が聞こえて来た。

『あっら〜ん?今度の子もヤンチャしちゃったのね〜?ワタシのアッツ〜イ棍棒でお仕置きしてあげなくちゃ♡』

『アニキ!おねげぇしやす!』

 その瞬間、ゴキっと何かが粉砕される音がした。


 その後、もっと野太い声で。

『姐さんと言いやがれ!ブチ殺すぞ!、、、いやぁ〜ん、楽しみの前に拳に血が付いちゃった♡』


 、、、俺は逃げた。

 スラムで生き残るよりも必死に。

 窓を身体で突き破り、全力で。


 その後は覚えていない。

 気が付くと、俺は隣の街の門の前に居た。


 無事に生きて、、、。



 俺は当時のことを思い出し、自身の身体を抱きしめ、あまりの辛さに涙する。


 エルフ女が尋ねる。

「え?それで?」


「わりゃー!!エルフ女!!怖かったんだぞ!本気で怖かったんだぞ!

 ケツの毛までむしられて、食べられる準備させられたんだぞ!!

 この恐怖が貴様にはわからんと言うのかー!?」


 俺は叫ぶ、心から。


「、、、仕方ない。もう一つ、とっておきの話をしよう。

 これは今まで、誰にも語ったことがない話だ。」

「え!?まさかさっきの話は誰かに話したことあるの!?

 やめときなって、ドン引きされるよ?」


 飲み屋の姉ちゃんに笑い話で話したら、ドン引きされたよ、、、。


 で、とっておきの話だが。


「あ、話すんだ。」


 無論、そうでないと何故俺がS級美女を恐れるか理解して貰えないからな。


「聞いても理解できる気がしないけど、、、。」


 それは聞いてからいえ!

「あれはそう、俺が詐欺師に慣れ始めた頃だった。」

「詐欺師は慣れたら、ダメ人間真っ直ぐらよね。」


 だまらっしゃい。


 美人で評判のお水のお店のお姉ちゃんに、入れ込んでいた。


「アンタの女性遍歴が物凄くはっきり分かったわ、、、。」


 そうだろ?

 俺もなかなかモテるのだ。


「そのポジティブさが最近、生かされて無いわね?」


 俺はエルフ女の呟きを、無視して話を続ける。


 女も俺に、ことあるごとにアプローチして来て、俺は有頂天になった。


「何故そこで、お水の営業だと気付かない?」


 そして、見事に一晩のデートに誘い出した時、俺はイケると思い宿の部屋に連れ込んだ。


 そこで、でっかい壺を売り付けられた。

 俺はその女との未来のために、その壺を買った。


「そんな壺を買わされて、その女とどんな未来が存在するのよ、、、。」


 そして、女は何事もなく帰って行った。

 次の日、店にはもう女の姿は無かった、、、。


 俺も悲しみととも、その壺を持って旅に出ようとして持ったら重たくて、思わず落としたら割れちゃってさぁ〜。


 あの時は悲しかったなぁ。


「詐欺師が、詐欺られてるんじゃないわよ、、、。」


 、、、わかったか?

 これがアプローチしてくる女を恐れる理由だ。


 ましてや、S級美女だ!

 何を要求されるか!?


 軽〜く、世界でも救って来いと言われてもおかしくない!

「あんた軽い感じで魔王倒して、世界救って来たところだけど?」


 あんなのは、ただ騙されただけだ。


「どんなに騙されても、魔王って倒せないと思うなぁ、、、。

 でも、理由は分かった。」


 分かってくれたか!


「メリッサいいの?こんな奴で。

 すっごく下らない理由で、抵抗してるだけだったけど。」


「下らないとはなんだ!重要だぞ!」

 俺の聞くも涙、語るも涙のお話を!!



 メメは、こめかみを揉みながら、答える。

「、、、自分でもあまり認めたくないですが、こんなのでも、これが良いのです。」


 エルフ女はため息を一つ。

「アンタもほんと難儀な女ね。

 分かったわ。

 メリッサが良いなら、それでいいのよ。」


 エルフ女は馬車を止めさせ、全員に休憩を言い渡す。


「暫く、休憩しておくから、その間に分からせてあげなさい。

 じゃ!頑張るのよ、メリッサ。」


 そう言って、エルフ女は馬車の扉を、バタンと閉める。


 あれ?何が起こるの?


「、、、さて、ご主人様。私が今までの女性とは違うことを、分かってもらうしかないですね?」


 隣にそっと座り、俺の足に手を置きにこり。

 あっら〜メメちゃん、さすがS級美女!

 い〜い笑顔ね!


 そして、、、。


 アーーーーーーーーーーー!!!!!!!


 分かりましたでやんす。

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ネタバラシになりますので、先が気になる方はこちら】☆
世界最強、その名はランクNo.0彡☆真相編女神陥落
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