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世界最強、その名はランクNo.0彡☆  作者: パタパタ
邪神編
109/163

帝国とゴンザレス⑦

「なんでだー。何故だー。」

「あんた、また面白いことになってるわねぇ〜。」


 俺が昨日よりも豪華な服を、メイドに着せられている間、エルフ女は優雅にソファーに寝転びフルーツをかじっている。


「おい!こら!エルフ女!立場変われ!」

「むーりー。大体、これはカストロ公爵に対する祝典でしょ?

 アタシ関係ないもの。

 カストロ公爵なのは認めたんだから、諦めなさいよ。」


 認めてない!認めてないぞ!

 あんなのは、気の迷いだ!!


「ご主人様、ご用意出来ましたか?」


 ドレス姿のメメが、いや、とーっても高貴な雰囲気たっぷりだから、メリッサ様と呼ぶべきか?


「はは〜、メリッサ様。本日もお美しい!」

 心底そう思う。


 メリッサ様はとーっても、複雑そうな顔をする。


「お褒め頂くのは嬉しいのですが。

 メメです、ご主人様。

 今更です。」


 今更、、、、今更なのか、、、。


 どう見ても上級貴族のメリッサ様に散々、ご主人様呼ばわりされた俺って、一体誰だ!


「それはともかくとして、陛下をお待たせしてはいけません。

 行きますよ、ご主人様。」


 ずるずると連れて行かれる俺。


 おい!エルフ女!ハンカチ振るな!!






 是が非でも、逃げるんだった、、、。

 絶対、逃してくれない気配タップリだったけど。


 お!No.9ツバメに、ソーニャちゃんに、チェイミーも。

 チェイミーはちょっとだけ笑顔を見せてくれて、すぐ真面目な顔に戻る。


 居並ぶ大臣及び文武諸官、貴族たちも居るね!


 そこに豪華な服を着た詐欺師が登場!


 はっはっは!

 ちっくしょーーーーー!!!


 何で、何でこうなった!?

 騙された!騙されたんや〜。


 詐欺には気をつけて!


 後ろからは付き従うように、高貴バージョンメメが付いてくる。

 その前を行く、俺って何?


 そうすると周りがざわざわし始める。

「何故、メリッサ皇女が!?」

「噂は本当だったのか!」

「では、奴が。」


 真ん中まで来ると、見えないように後ろから、メメが服を引っ張る。

 ここでストップらしい。


 しばらく待つと、皇帝陛下と年増の美女と初老の神経質そうなハゲた爺さん。


 帝国皇女様は、高貴っぽい男女沢山と一緒に横に並んでる。

 あれ全員子供か?

 皇帝陛下すげ〜。


 居並ぶ人々が一斉に頭を下げる。

 慌てて俺も頭を下げようとして、後ろから。

(ご主人様は、声をかけられるまで、そのままで。)


 メメがフォローしてくれるらしい。

 だから一緒に歩いてくれたのね?

 でもそもそも、俺、何でここに来させられたの?

 説明プリ〜ズ。


「皆の者、面をあげよ。」

 全員が顔を上げる。


「カストロ公爵アレス殿。」

(返事。)

「はい。」


「まずは、礼を言おう。帝国火急の折、帝国皇女と帝国そのものを救って頂き感謝する。」

 皇帝陛下が頭を少しだけ下げる。


 おー、、、!と周りが騒つく。


 ちょっとおおお!!

 なんで皇帝陛下が俺に礼を言うの!?

 誤解!誤解だから!!

(メメ!誤解が!)

(しっ!黙ってて下さい。)


 誤解がー、誤解なんだー!!

「帝国としては、貴殿が必要と思う事があれば、何なりと力を貸すことを誓おう。」


 おおお〜!!と先程よりずっと大きなざわめき。


 ただの詐欺師に何を約束してんの!?

 あり得ない!あり得ないと言ってーー!!!


「時に貴殿は、魔王討伐に於いても、多大なる功績を挙げたとか、、、。」

「それについては、わたくしからご説明させて頂きます。」

 高貴メメが進み出る。


(た、頼んだメメ!)


 俺、魔王討伐なんて何もしてないから!

 ちゃんと説明してくれ!


 コクンと頷くメメ。

 すっと皇帝陛下を見、メメは口を開く。


「多大なる貢献など、とんでもない。」

(おお!!メメちゃん!)


 俺は感動。

 信じてたぞ!メメちゃん!

 メメはさらに告げる。


「魔王を討伐出来たのも、ひとえにアレス様のお力によるもの。

 アレス様が居なければ、ナンバーズも含み、我々は全滅していた事でしょう!」


 メメーーーーーーーーーー!!!!!

 あんた、なんばいいよっとぉおおお!!


「なんと!?それは真か!」

 皇帝陛下がわざとらしく驚く。


 皇帝陛下、あんた絶対事情聞いてるよね?


「はい。

 アレス様は1人また1人と脱落していく中、剣聖の担い手と最後に魔王の下に辿り着き、更には、剣聖の担い手も諦めようとしていたその時、ただ1人諦める事なく魔王を討伐致しました。

 それもただの一撃でもって。」


 1人1人足止めで、残っただけやないかーい!

 諦めようとしたって、倒すことを諦めようとした訳じゃなかったけど?

 話聞いたんだよね?


「バカな!!それほどの?」

 皇帝陛下が椅子から立ち上がり、実にわざとらしく驚く。

 


 周りもそんな!!とか、バカな!これがNo.0!とか言いながら驚く。


 そこで、並んでいたドリームチームのメンバーが進み出る。

 代表で帝国皇女様が口を開く。


「事実です。私たちは最初に脱落し、もうダメだと思ったところを救われました。」


 皇女様まで救うとは!とか。

 ナンバーズを救って見せるほどの力か、とか。


 あああああああああ!!!!

 もうどうしてこうなった!?


 あんたら、マーカー付けた後に、一緒に魔王城から逃げただけやないか!!


 それを救ったと言うんか!言うんかー!!



 皇帝陛下は、俺を真顔で見て尋ねた。

「アレス殿。魔王を一撃とは、真か?」


(嘘だけは、不敬罪になりますからダメですよ?)


 メメ〜、、、。


 一撃か一撃じゃないかって、、、?


「、、、真です。」

 一撃だよ!


 聖剣ぶっ放して、どかーんだよ!!!


 皆の者!!話に嘘が一つも無いけれど、騙されてるぞーーーーー!!!!!!



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