表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
64/81

タンクトップはまだ早い。

 タンクトップが着たい! でも着れない!

 筋トレを始めてから最初の夏、それがオレの悩みだった。

 鏡に映るのは鍛えてきたとはいえまだまだ貧弱な体。もしこのままタンクトップを着ても、街ですれ違った同志に後ろ指をさされるに決まっている。

 タンクトップ。それは、筋肉という研鑽の果て纏える下着をワンランクアップさせて魅せる正装なのだ。

「来年、来年こそは……!」

 オレは固く決意した。



 一年後。

 記録的長雨と冷夏のダブルパンチが襲来。とてもじゃないが薄着一枚では過ごせない。

「HAHAHA、オレにタンクトップはまだ早いということだな!」

 

 二年後。

 近所で通行人が謎の液体をかけられる事件が多発していて、酷いケースだとヤケドをした人もいるらしい。炎天下ながら長袖での自衛が求められた。

「いい感じに焼けたこの肌を傷つけるわけにはいかない、やむを得ん」


 三年後。

「本日も紫外線警報が発表されました。殺人的な紫外線が降り注いでいます。お出かけの際はなるべく肌の出ない服装で……」

 サングラスに長袖と完全防御形態のお天気お姉さんが注意を促す。


「オレは……オレは……タンクトップを着たいだけなんだーー!!」

ちょっと文字数をかけたものが続いたので、久しぶりにこれくらい簡単なノリのものが書けてよかったです。

筋トレマッチョ視点は自分に無かったので、タンクトップをこういう風に考える人もいるんだと新鮮でした。


いいねありがとうございます。


5/29

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ