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黄昏草  作者: 桜上青春
1/1

prologue

 どこからか花火のような音が微かに聞こえてくる。

手に持ったスマートフォンから目を離し、音の聞こえた

方角を見るが、マンションに遮られ見ることはできなかった。


そういえば今日は町内の河川敷で夏祭りがあって

いたのだっけ。

そんなことを思いつつ、僕は帰路につく足を止め空を見上げた。

日はとっくに沈んでおり、代わりに妖しくも優しい光を放つ満月が、夜闇を照らしている。

 

 目を閉じ耳を傾けると花火の音に交じり、虫たちの音色が

聞こえてくる。

シャツの隙間から入ってきた、ひんやりとした心地良い風が

汗ばんだ身体を優しく撫ぜ、通り抜けていった。

 

 目をゆっくりと開き夜闇に輝く月を再び見つめなおした。

「あれからもう15年もたつのか……」

こんな月の綺麗な夏の夜にはいつも思い出す。

15年前、まだ僕が10歳だった頃に体験した、おとぎ話の

ような不思議な一夜の出来事を……



 







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