地獄に仇なす少年達
…
…
…
「…大丈夫?そろそろ起きてよ」
…
…んんん。
目を明けると、タナトスが口をほんと微妙に開けて立っていた。
「ごめん。寝すぎてた?」
「いや、そうでもないけどさ。早めに動こうって」
「…ああ…分かった。」
「ところで、記憶…飛んでないよね?最近多いから、気になる」
「いや飛んでないよ。′暁光の醜片′108個集めて西側の塔に行くんだろ?」
…あー良かった。前起きた時は忘れてたんだっけ?
「うん、ばっちりだね。それじゃ、行こっか」
よし、忘れてない。
その事実を再確認する。
俺は、立ち上がって砂埃を払った。
「…ちゃんとあるよな?醜片の塊」
「まさか…。あるに決まってるでしょ、ほら」
「よし」
俺達が集めた片…55(×2)個はしっかりあった。
まぁタナトスに限ってそんな無くすマネしないか。
したら面白かったのに。
…まていやいやいやそうしたら俺らの努力パーだろふざきんな………!!1111
…思えば、本当にアレはなんなんだろう?
目が覚めたら荒れ地の岩まみれのとこにいて、そこで姿も見えないやつに直接脳内に「′暁光の醜片′…お前の手の上にあるカケラを108集めろ。やり方は簡単、同じく持ってるやつらから奪えばよい。集まったら西の塔に来い」……的なこと言いやがって…
「……どうしたの?」
「ごめん、最初に合った時の事思い出しちゃって…」
…思えば、タナトスも俺の近くで倒れてたんだっけ。
俺と全っっっったく同じ事言われたらしいから、こうして共に行動してるんだけど…
「あー。昔に浸るのは良いことだよ。君の場合はね。」
「……うん。分かっt
「…獲物が次から次へと。
…しかも醜片持ちか………消えてもらオウ!!!!!!」
「敵!?」
「ちっ、こういう時ばかり………!!」
表記を見るとすでに108個あるように思えますが、2人それぞれ別で集めてるのでご了承
文的に書くスペースなかったんで、ここで書いときます
……なんで2人ともぴったり同じ数あるのかって?
どうなんでしょう?たまたまとか、等分で入手してるとか…