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(ほんとの)プロローグ
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なんだろう。
何も見えないや。
ただただ暗く暖かい水の中。
そこに自分はいる。
いつもグチャグチャの何かが吸い込まれていく。
いつも柔らかい何かが飛び出ていく。
水は吸い込んでも吸い込んでも、無くならない。
でも…「確かに自分は生きてる」ってことは分かる。
今のは全て無自覚。
思っても脳には反映されてない。
…じゃあ、なんでこんな事が、無自覚なのに分かるの?
いくつもの時間を経て。
自分に、何か違和感が出てきた。
…もうすぐ何かを、出せるようになるらしい。
あれっ、でも自分は何か出せる。
そこからさらに時間を経て。
水は、ほとんど同じ表情しか見せなくなった。
そもそも自分は何も見えてないけど、明らかに何か違う。
…!!
水はグッとなって、空間は縮んでいって…
暖かい水に、急速に冷たい「何か」が迫ってきて………!!!
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