第1話「ドラゴン召喚士:ナセル・バージニア」
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(それと、感想欄は指摘とかを書くとこではなく、丁寧にお使いください。また、わかりやすくなるべく平易に書いております。諸々が理解できない方は……削除ブロックさせていただきます)
言い伝えによると、千年の昔……。
かつて、勇者によって封印された魔王がいた。
人ならざる者と人類の戦い。
それは長く、永く続く戦いだった。
世界を滅ぼさんと凍てつく北の大地から覇を唱えた魔王。
その勢いはすさまじく、人の世を────世界を、あっという間に席巻する。
平和を享受していた人類には為す術もなく、ついには滅びの危機に瀕した。
そこに現れたのは異世界より召喚されし勇者──。
彼は国王の願いを聞き、魔王を滅ぼす決意を固めた。
やがて勇者は魔王を討つべく、北へ向かい旅をする。
その途上で仲間を見つけ、魔王の軍勢と戦い。数多の敵を討ち取り、駆逐し────。
やがて、北の大地の最奥にまで魔王を追い詰めた。
その途上で、『剣聖』を失い。
『大賢者』が命を賭して道を示し──。勇敢なる兵士たちは屍の道を築いた。
最後に『勇者』と『聖女』が残り、魔王と決戦に挑んだ。
三日三晩にのぼる攻防のすえ、ついに討ち取られる魔王。
聖なる一撃を受けて、魔王の滅びゆく体───だが魔王は不死、体は滅んだとしても心は死なず……。
崩れゆく自らの姿をみて魔王は語る。
『我は負けぬ……滅びぬ。勇者よ、1000年の後……必ず復活し、貴様と貴様らの子孫を滅ぼしてみせようぞ──』
魔王は封印の直前に復活を示唆し、勇者への怨嗟を零して魔界へと消えていった。
そう、それが言い伝えによれば1000年前。
魔王を討った勇者は、彼の者の予言を警戒し、封印した魔界への入り口近くに居を構えた。
魔王を封印した凍てつく大地に人は住めない。
そのため、勇者と聖女は植物の生長限界――ギリギリのところまで進出し、大地を耕し、水を引き、麦を撒き、作物の育て──ともに老い、息絶えるその日まで……魔王を監視した。
そして、1000年。
勇者と聖女の間には子がいた。
彼らは育つ。……勇壮なる子孫たちとして。
彼の子孫は彼の使命を受け継ぐかのようにその地に住まい続け、
やがて村を興し、街を作り、城壁を築いて国を起ち上げた。やがて大国となり、世界一の王国へと発展することになる。
勇者の血を引く、偉大なる国家。
それが北の大国──勇者の国の成り立ちだという。
それから、子孫たちが使命を忘れるくらいに長い年月が過ぎた頃。
予言通り、『魔王』は魔界から戻ってきた。
大地を埋め尽くさんばかりの魔物と、空を埋め尽くさんばかりの怪鳥と飛竜の群れ。
1000年前の悪夢の再来かと思われた時、
北の大国は真っ向から対抗する。
使命はおぼろげになり、勇者の血も薄まりつつあったが、勇者の国の根幹は「対魔王」戦。
その強さは揺ぎないものであった。
強大な軍隊は決定的な勝利こそ得ることはできなかったが、魔王軍の南進を拒み続けた。
長い年月をかけて築きあげた強固な城壁と、屈強な兵士達。
そして、人類が世代ごとに命をかけて積み上げた叡智の数々。
足して1000年。──歴史と伝説が蓄積された人類の叡智を駆使して戦った。
また、世界中からの援軍も迅速果敢であり、人類が手を取りあい、肩をならべて戦列を築いていく。それは、恐ろしい数の戦死者を内包しつつ、ついに人類は魔王軍と消耗戦にもつれ込む。
そして、一進一退の戦いを繰り広げつつも、次第に戦況は落ち着きをみせた。人類も魔王も限界なのだ。
……戦争の火種は国境を分け目として収束。いつしか小競り合いが発生するのみとなった。
それでも、戦場では戦いが絶えることはなく、魔物の南進が止むこともない。
だが、互いに決定打を欠いたまま小康状態を保つこと数十年。
…………。
そんな世界、
魔王支配地域にほど近い、北の大国で俺ことナセル・バージニアは生を受けた。
ナセルの国は勇者の血を引く国。
勇者の国として、魔王と戦う使命を全うするのが至上の目的。
そのため、将来の兵士を見出すため早期に子供たちの能力を『鑑定』するのが常態であった。
当然、ナセルも生まれてすぐに鑑定され、その結果ナセルは普通職の『召喚士』としての天職を授かっていた。
普通職とは言っても別に落ち込むようなことではなく、
伝説の特別職──『勇者』『剣聖』『聖女』『大賢者』などの人間兵器と比べれば普通というだけ。
むしろ『召喚士』は普通職としてはかなり「レア」でもある。
そのためか、両親はいたくナセルに愛情を尽くした。
さらにその才能を生かすべく、両親の勧めもあり王国の学校に入ったナセルは努力の末に成績を伸ばし「召喚獣」を呼び出す呪印を刻むことが許された。
「召喚獣」の呪印とは、召喚獣を呼び出すための契約のようなもの。
『召喚士』と、一口に言っても中には色々と種類がある。
それは召喚士とは言えど、なんでも召喚できるわけではなく、その者が持つ先天的な適性に応じて決まっていくという。
適性とは、
召喚獣を呼び出すための魔法の道筋であり、今だ未知なところもあるとは言え──先人の努力により、かなり解明されている。
適性は研究者によって体系付けされ、召喚士が自分の召喚獣を決定する際の指標となっていた。
一例をあげれば、召喚獣体系には、
ドラゴン、ゴーレム、英雄、精霊、アンデッド、モンスター、魔導機械、動物系、虫系、等々──パッと見ただけで様々な種類がある。
それが召喚術体系。この体系は発見されているだけでもかなり多岐にわたることが理解できるだろう。さらに言えば、未確認の適性もあるというのだから中々奥が深い。
そして、それらの適性にそって『呪印』を胸に刻めばその系統の召喚士に成れるわけだ。
ゴーレムの適性のあるものは「ゴーレム」と『心臓の真上に呪印を刻む』。
『呪印』は特殊な墨で作られており肌に沈着する。
呪印は一人一つ。
ゴーレムの呪印を刻んだものは一生ゴーレムの召喚士になる。
呪印は追加できないし、傷ついたり皮膚が剥がれれば二度と使えなくなると言われている。
だから、呪印は召喚士の命であると同時に弱点でもあった。(もっとも心臓そのものが弱点ではあるが)
そして俺こと、
ナセルが適性を鑑定された時、識別された適性は────なんと、「全適性」! 非常に珍しい適性であり、これならどんな召喚獣の呪印も刻むことができるという。
そのため、ナセルは最強の召喚獣と名高い「ドラゴン」を召喚獣に選び、『ドラゴン召喚士』としての道を選ぶことにした。
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