病みカル少女未枠さん
「病名、付かないなぁ」
「そうだよね。
僕なんかに病名なんか付くわけ無いか」
【ガラスの割れる音】 「だ、誰⁉」
「まさか空き巣!?」
「やぁ、僕の名前はジョン・レモン。
君のような希望にも絶望にも嫌われあぶれたクソッタレ共を魔法少女に仕立て上げ同じく世に巣食う悪のクソッタレ共を救うべく派遣された常識清掃員さ!
さっそく君には契約書にサインを…ってもう死んでる!?」
「僕なんか空き巣が来たところでこの家を守ることすらできないしそもそも寝たきりで体が動かないしこのまま苦しんで殺されたほうが世の中の為にもなるしああでも僕があの世に行ったら地獄の方々も僕という存在を心底面倒がるだろうしそもそもここに空き巣が入ってきたって事は僕の存在に気が付かなかったという事だからつまり僕はついに僕自身が消えることができたってことだよねよかった僕なんかいても誰の得にもならないしなれないものああほんとに消えてくれて皆安心しただろうなこれで老後の心配も無用になったってことだよねよかった僕はもう誰にも迷惑をかけることも無くなったんだ」
「でも、最後にもういちどだけ
ともだちにあいたかったなぁ」
「重いし長いわ!
あと会えるから!また!!まだ大丈夫だから!!!」