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エルナ=ヴァーミリオン

「ん…う~ん、いてて………」


気がついたらベッドの上で横になっていた。


「お!やっと気づいたか!いやー悪いな。そんなに弱いとは思ってなかったんだ!」


こう話すのは赤髪でロングの女性。さっき俺と腕相撲で勝負をした、エルナ=ヴァーミリオンとか言う名前の人だ。



てゆうか、何で腕相撲で気絶してたんだ、俺は。

もう弱いとか関係ないような気もするが…。



というか、ちょっと体に違和感があると思っていたら、エルナが、




「あと、右腕はスマン!!取れちまった!」


は?と思い右腕を見てみたら確かに包帯が巻いてあって肘から先が無くなっていた。


「え?!何でなくなってるの?どうして、無いんだ!!」


「う~ん、多分パニックになると思っていたけどやっぱりなっちゃうよな。腕相撲でちょっと力を入れたらポロンって。」


そんな簡単に腕ってとれるんだ。という新しい発見と共に新しい疑問が沸いてきたんだけど、


「さっきから腕が無いのにどうして痛くないんだ?てゆうか、元に戻らないのか?!」



「ああ、それについては心配しないでくれ。このギルドにある一番効果の高いものの1つの部位欠損まで治せるポーションを飲ませておいたから。痛みがないのはそのポーションの副次効果だな。多分3日も有れば元に戻るよ。」



「?!よかった~。このまま戻らないのかと思いましたよ。それでも3日はかかるんですね。」



「そのはずなんだよね。大体3日くらいだよ。君もそれくらいのはず、って言いたいんだけどね。」



「妙に変なところで話を切りますね。どうしたんですか?」



「いやさ、本当は君の腕は肩らへんから無くなってたんだよ。」



「え?それって。」



「そう、もうすでに君の腕は肘くらいまで治ってきてるんだ。君の回復速度がかなり以上なんだよね。」



「…。なんでだろう。」



「詳しいことはわからないけど、ん~まぁいいや。とりあえず、君はレベルを上げよう。たかだか腕相撲で腕が取れるってあまりレベル高くないでしょ?」




「実はまだ1なんですよね…アハハ」



「1っ!!?それで冒険者に登録を使用としたの?てか、1ってそこらの子供以下じゃん!どんな生活を送ったらそんなにお粗末なレベルになるのさ?!」


異世界から来ました。なんて言ったらどうなるんだろうか。めんどくさそうだからこれからこういう疑問を問いかけられたら適当に答えるものを用意しといた方がよさそうだな。



「そ、それが、ずっと山奥で狩りもさせてもらえずずっと家に引きこもってたんですよ。親とかにすべてを任せて…。」



「普通のネズミ一匹殺すだけでも初めはレベルが上がるもんなんだけどなぁ。まあ腕のお詫びに一緒にクエストを受けてあげるよ!これから少し私は暇だし。」



これはチャンスかも!一瞬で俺の腕をポロりした人だ。なかなか強いのかもしれない。ここは素直に組んでもらおう!


「はい!よろしくお願いします!ちなみにエルナさんはレベルいくつぐらいなんですか?」



「私はね~527レベルだね。」


単純計算で俺の527倍という事実に唖然とするしかないね。まぁせっかくこの世界に来たんだからクエストで稼げるようになりたいし、レベル上げ頑張りますか!


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