ギルド到着
とりあえず、ギルドに何とか着くことができた。
いろんな人に声をかけて道を教えてもらったがボッチを極めてたせいかあんまり声がでなくて、何回か聞き返されてしまった。
それでも皆丁寧に教えてくれたがやっぱりスキルの影響なのだろうか。
ギルドで詳しく調べられることはできるのだろうか。
近くまで来たときにここがギルドなんだろうなぁって思うくらい大きな建物が建っていた。
「ここがギルドか。中に入ってさっさと登録を済ませてこよう。」
そういって中に入ると中はすごいうるさいというか、何かを中心に多分冒険者であろう格好をした人達が集まっている。
「何やってんだろ。」
「あの~すみませ~ん」
様子を伺いながら中に進んでいくと
「おっ、丁度良いところに来た!よし、小僧次はお前の番だ!」
そういうと人だかりの中心に連れて行かれる。
「おおっ!次の挑戦者か!まだ誰も今日はエルナに勝ってないぞ!ぶちかましてこいよ!」
一体何の騒ぎなんだ。挑戦者とかなんとか。全く何をしているのか掴めないのだが。
「フフ、君が次のチャレンジャーか。見たとこない顔だがまあいい。ほれ、かかってこい」
声の主はテーブルに座っており、テーブルには席が2つ。ひとつは彼女が座っておりもうひとつは空席だ。そこに座るように促される。
「自己紹介がまだだったな。私はエルナ。エルナ=ヴァーミリオンだ。さあ、腕相撲を楽しもうじゃないか!」
ああ、腕相撲をしてたのか。妙に盛り上がりな気がしなくもないが。
とりあえずエルナの手を握り肘を所定の位置にセットすると、行司が上から手を置く。
クックック…こう見えても家で毎日筋トレをしてたんだ。言ってはなんだがあまり屈強に見えないこの女性に負ける気はしない。勝たせてもらおうか!
「用意はいいか?」
行司に聞かれたので軽く頷いておく。
「よし、はっけよーい…」
「のこった!!!」
ありったけの力を腕に込め、テーブルにエルナの手を叩きつける。大人げないと分かっていながらも性根が負けず嫌いなもんだからね。
でも、現実は全く違った。
「何で俺は宙を待ってるんだろう。」
何てゆっくりになったか思考のなかそんなことを考えていた。背中に強い衝撃が走った後、眠るように気を失いながら
「おい!ヤベーぞ!」
「早くポーション持ってこい!」
という声が聞こえた。