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第4話 良いぞ戦え飯の種

今日のツェンタリアさん

「祝、人間形態の私デビュー! ちなみにこの格好はご主人様の趣味です。私としてはもう少し欲情させる格好(スクール水着とか裸シャツ)をしたかったのですがNGにされました。だったら媚薬使うしか無いじゃないじゃないですか! そうは思いませんか!?」


「ベイルムというのは便利な魔法ですね。私も覚えたいのですがどうもこういった魔法は苦手で……ドラゴンを丸焼きにするのは得意なんですけどね」

第4話 良いぞ戦え飯の種


●依頼内容「エアルレーザー・パラディノス・フェイグファイア軍から魔王城を防衛せよ」

●依頼主「アップルグンド国王シュタルゼ」

●報酬「30万W」


 素晴らしい一日を過ごすために素晴らしい朝食はかかせない。っというわけで俺は優雅にトーストを口に運ぶ。昨日の晩に出立の準備は終えてあるので焦ることもない。


「うーん、やっぱりツェンタリアの朝食はうまいな」


「ありがとうございます。今日はちょっと冒険したトーストだったのですがお口にあったようでなによりです」


「まさかトーストに焼き海苔を挟むとはなぁ。食べた後に口の中に広がるバター醤油の味わいも深い……それにしても海苔なんてどこで買ったんだ?」


「丘を下ったところにある干物工場ですよ。どうやら海産物全般の加工も行っているみたいで」


「あーあのテンションの高い工場長のいるところか」


 俺はあることを思い出して苦笑いを浮かべる。


「な、なにかあったのですか?」


「いやな、道歩いてたらいきなり工場長に『よお、お前いい体しているな。どうだ?俺達と一緒にヒモラーにならないか?』ってキラキラした目で言われてさ」


「それでご主人様はどうお答えになったのですか? ま、まさか『僕は一生ツェンタリラーなので……』と涼しげな顔でお答えに!?」


「なるわきゃねえだろ『あ、すみません。俺傭兵なんで』って普通の顔で断ったよ!」


「無難&ひどい!」


◆◆◆◆◆◆


「さってっと」


 新聞を読み終えた俺は伸びをして席を立ちあがる。格好はいつもどおりジーパンにTシャツ(【さるびあ】と書かれている)だ。ツェンタリアの方を見ると無言で頷いた。準備はできているらしい。


「それじゃあ行くとするかぁ」


「はい参りましょう」


 ツェンタリアの開けてくれた扉をくぐるとポツリと顔に何かが当たった。雨か、濡れるのは嫌なんで早く仕事を済ませたいところだなぁ。


「ご主人様、今日は乗りますか?」


「ああ、頼むツェンタリア」


 俺の言葉を聞いたツェンタリアが「了解しました」っと言って集中する。するとツェンタリアの体を赤い光が包み込んだ。


 次の瞬間、そこには絹のような毛並みの白馬がいた。立髪は比喩表現ではなく赤く燃え上がっており。体には先程までツェンタリアの持っていた荷物が装着されている。普段ならこれで終わりなのだが、今日は午前の内に遥か遠くの魔王城に到着しておく必要が有るため、もう一段階変身が必要になる。


「もう少々お待ちください」


 そう言ってツェンタリアが再び集中しはじめると、今度は青い炎が体を包んだ。誰かの攻撃を受けたわけではない。っというかこの家の半径200メートルには俺に悪意を持った生物が入れないようバリアを張り巡らせているのだ。


 ではなぜツェンタリアが青く燃えたのか。これはツェンタリアが本来の姿に戻るための変身の儀式である。


 一瞬でツェンタリアを包み込んだ青い炎はどんどん大きくなり、二筋の炎が空に広がった。その両端が段々と翼となっていく。数秒後そこには不老不死の輝きを宿す青く燃える馬、ペガサスがいた。


「……」


 俺は無言でツェンタリアを見上げていた。いつもの情熱的な赤い炎も綺麗だが、落ち着いた青い炎も見とれるほどの美しさだ。遠い昔は信仰の対象だったってのも頷ける。


 ツェンタリアのいつになくウキウキした声が聞こえてくる。


「それじゃあご主人様、飛ばしますよ!」


「あ、おい待て! 俺まだ乗ってねえだろ!」


 この状態になると本能が優先されるのかツェンタリアはあまり人の話を聞かなくなる。いきなり飛び立とうとするツェンタリアの尾をなんとか掴んだ途端、久しぶりの飛翔に言葉どおり舞い上がったツェンタリアに引っ張られ俺は空へと消えていった。


◆◆◆◆◆◆


「おうおうリヒテールのオッサンもよくまとめたもんだね」


 俺は世界で一番高い魔王城からエアルレーザー・パラディノス・フェイグファイアの主力部隊がひしめくジュラム草原を見下ろしていた。「よっぽど俺のイケメンフェイスを拝みたい奴が多いと見えるな」などとほざいている俺の後ろで今回の依頼人アップルグンドのシュタルゼが冷や汗をかいている。


「主力を揃えてきたか。どうやら敵は本気で我輩を討ち取る気のようだな……」


 俺はシュタルゼの言葉を聞いて吹き出した。


「おいおい笑わせるなよ、あんなもん全然本気じゃねえだろ」


「そ、そうなのか?」


 意外そうな顔をしているシュタルゼに俺は「一番重要な戦力が足りてねぇ」と言いながら右手をスナップして金属バットを取り出す。そしてツェンタリアにヒラリと跨ってシュタルゼにドヤ顔で言い放った。


「向こうが本気でアンタを討ち取る気なら、俺は今ここにいるはずねぇのさ」


 そうして俺は三国の主力部隊を上空から奇襲するべくアップルグンドの曇天へと上昇し始めた。


「今回の任務は魔王城の防衛では?」


 俺の「陣地の真上でおろしてくれ」という指示にツェンタリアが首を傾げる。


「攻撃は最大の防御って言うだろぅ?」


 軽い口調ではあるが金属バットを握りしめる手には力が入っている。


 ここまでは予想通りの展開だ。連携にヒビの入った3国が早めにアップルグンドを始末しようとすることも予想通り。そして俺の襲撃という最大の危機が去ったとはいえ追い詰められている状況に変わりないシュタルゼが遅かれ早かれ必ず泣きついてくることも予想通りだった。


 あとは俺がどれだけこの1戦で4国の軍のパワーバランスを調整できるかだ。


 それができなければ俺の計画は失敗に終わる。


 なにしろ現在の4国のパワーバランスはエアルレーザーを100とするならアップルグンドが70、フェイグファイアが40、パラディノスが30くらい。つまりここでアップルグンドが沈むとエアルレーザーの一強が確定し、あとは消化試合になりかねないのだ。そんな状況になってしまえば俺の出る幕が激減するのは火を見るよりも明らかである。


 もちろんフェイグファイアの竜王トレイランツも、パラディノスの聖王ヴァリスハルトも、エアルレーザーの剣王リヒテールと違って馬鹿ではないので戦況をひっくり返す何らかの策は用意しているのかもしれない。だが、現状各国のありのままの戦力を分析するとどうしてもこうなってしまう。


「ご主人様、到着です!」


「よぉしそれじゃあ……ちょっと左へ……」


 俺は駐屯地を凝視し水色の旗が多く立っている場所に近づいてもらうようツェンタリアに指示を出す。ちなみに水色の旗というはエアルレーザーの国旗だ。他に赤い旗がフェイグファイア、白い旗がパラディノス、黒い旗がアップルグンドとなっている。


「いいか、俺が降りてから10分後に同じ着地点を舐めるように飛行してくれ」


「了解しました!」


「それじゃあ……張り切って稼ぎますかね!」


 俺は右手に握る金属バットの冷たい感触を確認したのち、上空約500メートルから飛び降りた。


◆◆◆◆◆◆


 ズドオオオオオォォォォォンッ!


 陣地にいた兵士からすればたまったもんじゃないだろう。いきなり上から勇者だった人物が振ってきて、持ってた金属バットを地面に振り下ろしただけで雷がそこらに飛び散り半分以上の陣地が崩壊したのだ。


 だがこれで終わりではない。すぐさま俺は次の行動に移る。


「月に向かって吹っ飛べやぁ!」


 俺が金属バットを振ると数十人の敵兵が吹っ飛ぶ。


「クッ怯むな! 囲め囲めぇ!」


 だが敵もさるもの。最初の一撃と俺の追撃でかなりの被害を出したがすぐに混乱を収束させ統制の取れた動きで俺を囲んだ。


「へぇ、流石は3国の虎の子を集めた主力部隊だな」


 主力部隊の動きに俺は感心する。最前線かつ最難関の場所を俺に押し付けてたとは言え、そこそこの激戦地で戦った来ただけはある。


「いやそれにしても早すぎるか。どうやら優秀な指揮官の近くに落ちちまったみたいだなぁ」


「お褒めいただき光栄ッス、アニキ」


 主力部隊の囲いをかき分けて現れたのは小さな竜人だった。動物の革をなめした軽量な鎧を身につけ、分相応な大きな弓を担いでいる。顔は……俺の知っている顔である。


「よぉノイ、この見事な指揮はやっぱりお前か」


 この竜人の名前はノイ。小さいながらもれっきとしたフェイグファイアの王子である。ついでに言えば担いでいる弓は風弓グリュンリヒト、威力と速射性において世界に並ぶ物がない逸品だ。


「エアフォルクの野郎から聞いた時は耳を疑いましたが、まさか本当に傭兵業を始めたとは思わなかったッス」


「おいおい弓を引き絞って周りに合図出しながら話を始めんなよ、どう対応すれば良いのかわかんねえだろぉ?」


「そうッスねぇ、それじゃあお縄になっちまうなんてどうッスか?」


 十分に弓が引き絞られた所でノイの瞳孔が明るい場所の猫のように細くなる。これはノイの悪い癖だ。どのタイミングで矢を放つのか相手に手に取るようにわかってしまう。


「つまんねぇ冗談言うなよ……っと!」


 俺が這いつくばって矢を避けたのを合図に、周りの兵士たちが圧殺するつもりなのか一斉に飛びかかってきた。「冗談はよしてくれ男に抱きつかれて喜ぶ趣味はねぇ」おれは腕の力だけで上空に飛び上がりコレを回避。


「いきなり三本の矢射ってくるとはねぇ」


 先ほど俺が立っていた所を通り過ぎた矢の数は3本だった。コイツはやっかいだ。風弓グリュンリヒトから射出された矢が三本同じ所に当たると『全ての物を貫通する』というめんどくさい性質を帯びる。


 つまりノイの奴は俺を完全に殺す気だ。


 ノイは「さすがはアニキッス!」と俺のことを生意気にも褒めながらながら、すかさず弓を引き絞る。もちろん矢は三本だ。しかもこの野郎はご丁寧に避けにくい腹を狙ってんじゃねえか。


「褒め殺しってやつかね?」


 何でも貫通する風弓グリュンリヒト相手に盾を出すのもバリアを張るのも得策ではない。俺は風を操り体勢をすぐさま立て直し、空中で一本足打法の構えを取る。これでもむこうの世界では中学野球でそこそこ名の知れた強打者だったのである。


「打ち返す気ッスね!? できるもんならやってみろッス!」


 ノイもコチラの意図を察したようだ。しかし、よっぽど実力に自信があるのだろう。お構いなしに矢を放つ。それを見て俺はニヤリと笑った。


 正直言うと大げさに一本足打法のポーズを取ってみせたが、あれはフェイクだ。三本の矢っていうのは、もはや呪いみたいなもんで『絶対に全ての物を貫通する』のだ。いくら俺が金属バットを使っても打ち返すことはできない。そのためちょっと手間だが別の方法を俺は選択した。つまり矢を打ち返すのではなく、騙してすかしてお帰り願うって方法だ。


「ばーか打つ気なんざさらさらねえよ!」


 そう言って俺は雷を金属バットに宿らせバントの構えをとる。これを矢に近づけると……


「軌道が!?」


「三本の矢は折れはしないが曲がりはするのさ! ほぉら返すぜぇ!」


 磁石にくっつく釘のように金属バットに吸い寄せられる三本の矢。そしてそのまま金属バットと共に矢を操りノイの方に向かうように仕向ける。しかし、ノイは慌ててはいない、どころかニヤリと笑った。それを見て俺も自分の置かれている状況を理解する。なるほど、これは……


「なーんてそれくらいはすると思ってたッスよ」


「……みたいだな。もう少しは俺のことを舐めてくれないと困るぜぇ」


 気づけば俺の周りに33本の矢が浮いていた。いつの間に射出したのかは知らないが大したもんだ。昔は6本が限界だったってのに。


「三十三弦濤、受け切れるッスか?」


「どうしようかね」


 返事を待たずに高速の矢が俺に向かって収束してくる。なにしろ一本一本が巨大なエネルギーを持った矢だ。そんな矢が三十三本も集まってきたら。


 爆発が起きる。


 それを見上げているノイ。


「……ゴフッ」


 少ししてノイは倒れた。


「……どうやら本物のアニキみたいッスね」


 倒れたノイが背に立つ俺の方に顔を向けて笑う。ノイの頭には大きなたんこぶができている。3割ほどの力とはいえ俺の攻撃を喰らってもギリギリ意識を保っているとは、タフだねぇコイツ。


「あったりめぇだろ、こんなハンサムが世界に二人といるか」


 なぜ俺がノイの後ろに回り込み、たこ焼きのようなたんこぶを作ることができたのか。その答えは簡単だ。


 すごいスピードで矢を避けてノイの後ろまで移動、そして一撃を食らわせたのだ。ぶっちゃけた話になるが、俺が少し本気を出せば矢を遥かに超えるスピードで移動できる。つまり、いくら三十三本の矢が殺到した所で避けることは容易なのだ。


「やっぱりアニキは凄いッス……」


「だろ? 凄いんだ俺は」


 ノイはそこまで言って意識を手放した。本物の俺に避けられることをわかっていてそれでも射ってきたのは、俺が敵になっている事実を信じたくなかったのだろう。ノイは意外と優しい奴だからな。……殺気は凄かった気がするけど。


「さて、それじゃあもうちょいヤッてくるか」


 少しシンミリとしたのもつかの間、俺はすぐさま陣地でホームランを打ち始める。


 それはそれ、これはこれ、お仕事は大事だぜ。そして5分ほど打ち込んだあと、飛んできたツェンタリアに掴まり俺は陣地を後にした。


◆◆◆◆◆◆


「よくぞやってくれた勇者! これで我輩の国も安泰だ!」


「ひとまずはな、そんなことより報酬くれよ。マネーマネー」


「うむ、素早い信賞必罰は武門の基本であるからな。今回は用意してあるぞ。ほれ」


 シュタルゼが合図をすると、小悪魔が札束を載せた台車を押して入ってきた。


「さすがだねぇ、10年も借り作って知らん顔してるどっかのハゲの王とはえらい違いだぜ」


左スナップで報酬を収納しながら軽口を叩いていると、シュタルゼが声のトーンを落とした。


「ならば我輩の専属傭兵にならんか?」


 シュタルゼの発言で場の空気が2・3度は下がった。冗談かと思って表情を伺うが目にはギラギラとした炎が灯っている。これはかなりのマジトーンだ。俺を除けば勝負勘が世界一優れているシュタルゼのこの言葉に対してヘラヘラと返すのはさすがに失礼だろう。


 なので俺はジーパンの後ろに挟んである電卓をとりだし無言で打ちはじめた。こういう時は真面目に『吹っ掛ける』に限る。


「まず俺とツェンタリアの生活費、更に移動手段でもあるツェンタリアの維持管理費、さらに保険等を考えて……最後に俺という世界一の戦力を陣営に迎えるためには……こんな額になるけどよろしいかいね?」


 シュタルゼは提示された金額を見て「フム」と一言だけ頷いて沈黙した。そして「ガッハッハ、しばらくはどの国にも専属する気はないということだな、ならば良い」と破顔する。


「理解の早いアンタは嫌いじゃないぜ」


 しばらくではなく一生専属する気はないだが、大体こちらの意図は伝わったようだ。ちなみに俺が電卓に打ち込んだ額は、余裕で国が買えるレベルの金額である。ぶっちゃけそれでも確実に世界を取れるんだから安いと思うがなぁ。


 まあ場は和んだので、そのあとしばらく食料について雑談(アップルグンドは土地に栄養が少ないためサツマイモの栽培を薦めておいた)したあと俺はツェンタリアに乗って城を後にした。


◆◆◆◆◆◆


「ご主人様、お受けにならなくてよろしかったのですか?」


 空には星が散らばり、ちょっと小高い丘には俺の家が見える。これから高度を下げ始めるといったところでそれまで無言だったツェンタリアが口を開いた。


 質問の意味としては要するに『シュタルゼの下についたほうが良かったんじゃないのか』という意味なのだろう。確かに魅力的な話ではあった。シュタルゼは人物としては中々のもんだし現実的な額を提示すれば相手も喜んで俺を迎えただろう。しかし、俺は首を縦に振らなかった。


 俺が欲するものはそんなちんけなもんじゃない。まあこの辺りはツェンタリアに説明してもわかんないだろうから簡単に言っておこう。


「ツェンタリア、浮気な奴ってのはぐいぐい来るもんだ」


 家の前に着いたのでツェンタリアから降りる。


「あ、ご主人様、ちょっとお待ち下さい」


 家に入ろうとすると人間形態に戻ったツェンタリアが俺の横を通りすぎて家の前で振り返り、深々と一礼する。


「お帰りなさいませご主人様、ご飯にしますかお風呂にしますかそれともわた」


 「風呂で」と言ってツェンタリアの横を通り過ぎて中に入る俺。


 俺は脱衣所で服を脱ぎながら思考する。これで4国の戦力はほぼ同一レベルになった。ここからは全ての国から依頼が来るだろう。いや、それだけではない。あの新聞を見た個人や勢力からも依頼があるかもしれない。そんなことを考えながら風呂場に入って内側から鍵をかけた。


「ご主人様、お背中を流しま……おや?」


 俺が風呂場に入った瞬間に何者かが脱衣所に侵入、すぐさま衣服を脱いで扉を開けようとしているが、鍵はかけておいてある。ガチャガチャと扉を開けようとした後ツェンタリアの声がした。


「いらねぇよ、ちょっと一人でブレインストーミングタイムだ」


「そんな、それでは私は誰のお背中を流せば!?」


「芋の皮でも流してやれよ。というか服脱いでドアこじ開けようとする前に一言聞けよ。順番おかしいだろ」


 その後もツェンタリアが「ご主人様のヘタレ」だの「シャイボーイ」だの言っていたが、俺はその音を意識的にシャットアウトし今後の方針について考え続けた。


■依頼内容「エアルレーザー・パラディノス・フェイグファイア軍から魔王城を防衛せよ」

■結果「成功」

■報酬「30万W」

ブックマークありがとうございます。チンミになりま……励みになります。

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