開戦前夜
よろしく、お願いします。
ここから今まで文書と感じがガラリ変わります。
強襲艦「ケイス=ラミン」からクレティアン自警団先発隊のフレミン・ケイザルが電波で惑星に語りかけてから「ケイス=ラミン」・「ケイス=ラゴウ」・「ケスラ=マイダー」の三隻の強襲艦は第3惑星軌道を回っていた。
強襲艦「ケイス=ラミン」の艦橋で一人の隊員があっちへこっちへと忙しく動いていた。彼は、一段上に座る人物に、
「ケイザル隊長。もう三週間たちましたよ!期限まであと少しですよ。本当に返答はあるんでしょうか?」
「待つしかないだろ、ソンマヅラ副長。サイラ観測員、なんか動きがあるか?」
「ケイザル隊長。以前変わった動きはありません。」と艦長の方を向いてサイラは言った。
「そうか、ありがとう。セグラテン・ヒンダロンス司令官が明日には着くはずだから、司令官に指示を待つか。」とケイザルは言った。
セグラテン司令官は、強襲艦12隻・重武装船20隻・軽武装船40隻・補給船16隻からなる船団を率いて、セント=マリア星系に向かっていた。
「ピー。ピー。」
通信機が音を出し始めた。
「ケイザル隊長。セグラテン・ヒンダロンス司令官より圧縮通信です。」と通信長が隊長の方を見上げて言った。
「ありがとう、ケイズム通信士。メインモニターに映してくれ。」とケイザルは言った。
「ブーン。」
と音を出しモニターに電源が入った。モニターにセグラテン・ヒンダロンス司令官の顔が映し出された。
「ケイザル隊長。今こちらの時間で後八時間ほどで私もそちらに到着する。さっき着いた報告書を読んだが、相手に動きがないなら、私がそちらに到着する前に最終勧告を出して、攻撃開始を許可する。ケイザル隊長、よい報告を待ってるぞ!また後で。」
「プチ!」
モニターが暗くなった。
「ケイザル隊長!これで全部です。」とケイズムが言った。
「ソンマヅラ副長、最終勧告文の作成は終わっているか?送信をしてくれ!」とケイザルはソンマヅラに向かって言った。
「準備は万端です。ケイズム通信士、B2-1245の録画通信を惑星に向けて、発信してくれ。」とソンマヅラは言った。
「B2-1245を発信します。目標、セント=マリア星系第四惑星。」とケイズムは言った。
艦橋正面にあるメインモニターが光り、
「こちら、クレティアン警備団。自転四分の一回転後、威嚇攻撃を開始する。これは最終警告である。
この攻撃の後は、降伏をしない限り攻撃の停止はない!また、期間延長はしない。」と副長がモニターの中で喋った。すべていい終わって四秒後にモニターが暗くなった。そして、モニターの電源が切られた。
「通信終了。同一文を三回繰り返し送信をします。」とケイズム通信士が言った。
「ケイズム通信士、セグラテン・ヒンダロンス司令官に通信だ!通信文は、『ただいま、最終警告を送信しました。』と送信してくれ!こちらの現地時間も忘れずに添付してくれ!」とケイザル隊長がいった。
「分かりました!」とケイズム通信士は言った。
「サイラ観測員、攻撃目標の調査は終了しているか!」とケイザル隊長がいった。
「はい。準備万端です。登録まで終わっているので、いつでも攻撃できます。」とサイラ観測員は言った。
「これから六時間後に、攻撃を開始する。各員今から四時間後の20:00より第二種戦闘配備を取る。」とケイザルは自分の席のマイクに向かって言った。
「ケイズム通信士、「ケイス=ラゴウ」・「ケスラ=マイダー」に今の伝言を伝えて繰れ。」とケイザルが言った。
「ケイザル隊長、分かりました。」とケイズム通信士が言った。
「ソンマヅラ副長、当直任務を頼む!」とケイザル隊長が言った。
ソンマヅラが艦長席の方を向いて、近付いて来た。
「ケイザル隊長。了解。」と言った。
ケイザルが艦長席の端末から当直任務交替の時間を当直日記打ち込んでから席を立って部屋から出ていった。
最終警告から約四時間後のケイス=ラミン艦橋。艦橋にケイザル隊長が入ってきた。
「ケイザル隊長、依然動きはありません。」とソンマヅラが言った。
「ありがとう、ソンマヅラ副長。当直任務を交替してくれ。」とケイザルが言った。
「ケイザル隊長、了解。当直任務を解除します。」とソンマヅラが言った。
ソンマヅラが、自分の席の端末に当直任務解除の旨を登録した。
ケイザルがマイクに向かって「ただいま20:00より、第二種戦闘配備を取る。 2:00から第一種戦闘配備に入る。武装の点検に入るように。」と艦内放送をかけた。
艦橋には、ケイザル隊長・ソンマヅラ副長・ケイズム通信士・サイラ観測員・マツナガ技術官・タクラマ書記・オリティ参謀の七人がいた。
「ケイズム通信士、『ケイス=ラゴウ』・『ケスラ=マイダー』の準備はどうなっている。」とケイザル隊長が言った。
「『ケイス=ラゴウ』・『ケスラ=マイダー』共に第二種戦闘配備完了だそうです。」とケイズムが言った。
「わかった。惑星の通信を傍受してくれ。」とケイザルが言った。
「хмллммабкфюяххлм………………」と通信機から音声が流れ始めた。
「翻訳をします。」とケイズムが言った。
通信機から男の声で音声が流れ始めた。
「二週間ほど前やって来た、異星人からの最終警告から四時間が経ちました。後、二時間で世界各国は足並みをそろえることができるのでしょうか?」
「ガタ!!」
「ただいま入りました情報によりますと、世界連邦本部で一時間後に記者会見を開くそうです。」
「今日は、宇宙外生命体研究の第一人者『マミーレ宇宙人研究会総裁カグラ教授』にいらしてもらっています。
カグラ教授、宇宙外生物の発生する惑星がある確率はどの位何でしょうか?」
「そうですね。」とカグラ教授が喋った。少し間を置いて、
「この銀河に四五十個でしょうか?宇宙まで出てこれる種族がいる確率はもっと低いでしょうが!」とカグラ教授が喋った。
「そうなんですか!では今回、来た生命は、」とアナウンサーが言い終える前に、
「 ピンポン」
「お話の途中ですが、速報です。фкёの世界連邦本部で、エルフィラリ国と、リュウヘール国の代表が会議場から出てきました。中継でお伝えします。」
画面が切り替わった。
アナウンサーが、会場から出て来た人にマイクを向けて、
「なんで出て来たんでしょうか、エルフィラリ国ямп代表?」と聞いた。
ямп代表が口を開いて、
「我々は世界連邦から脱退しました。」と言った。
「ピー」
通信器が受信音を発した。通信士が通信を受け答えした。
「隊長、惑星より通信です。リュウヘール国の国家首席だと言っていてます。」とケイズムが言った。
「ケイズム通信士、メインスクリーンに映してくれ。副長、作戦D1の準備を開始してくれ。」とケイザルが言った。
作戦D1は、惑星内諸国の意見がそろわなかった時に、個別に密約を結ぶ作戦だった。密約の内容を国ごとに変え、惑星内で争わせすべての国を滅ぼすという作戦だった。
「今、写します。翻訳を開始しています。」とケイズムが言った。
モニターには一人の男が映っていた。彼の後ろに写っている部屋は、宮殿のような内装であった。
「あなたが、宇宙人の代表者ですか?私は、エルフィラリ国大総統のリュンヘです。」とその男が喋った。
「はい。私がクレティアンのこの星系の担当者であるケイザルです。リュンヘ大総統ご本人から連絡してくださってありがとうございます。」とケイザルが言った。そして、彼は頭を下げた。
「こちらこそ!リュウヘール国とエルフィラリ国は、あなた方と話し合うことにしました。他の国は、同意できませんでしたが?あなた方の軍事力なら侵略できますよね。」とリュウヘ大総統が言った。
「できます。しかし、全体決議出ないとすぐに判断はできませんが!」とケイザルが困った顔を出さないように、ほほ笑んでいった。
しかし艦矯では、艦橋にいるみんなが困った顔をしていた。
「ちょっとこちらで考えたいので、三十分ほどお待ちください。話し合いが終わりしだい、こちらから連絡します。」と微笑んで、ケイザルが言った。
「わかりました。こちらの発信先はわかっていると思いますので、よい返事を待っています。」とリュウヘ大総統はほほ笑んで、言った。そして回線は切れた。
回線が切れたのを確認したケイザルは、微笑みをやめて、
「オリティ参謀。リュウヘール国とエルフィラリ国の調査内容はあるか!」とケイザルが言った。
「隊長、あります。調査内容を報告します。」とオリティ参謀は、自分の小型端末を手にこちらを向いて話した。
「まず、リュウヘール国についてです。今通信を頂いたリュウヘ代表の建国した国です。国家体制は、共産主義ですが、一部の人間だけが裕福で他の人間は食料にさえ困っています。我々の貿易相手には、不適切です。国際世論はこの国を非難しています。」
「つぎに、エルフィラリ国についてです。国家体制は、軍事政権です。十八週間前のクーデターによってできた国です。この国も、我々の貿易相手には不利です。この国のクーデターを手伝ったのが、リュウヘール国だそうです。この惑星では、エルフィラリ国はリュウヘール国の下僕だと思われているようです。」
「私の考えは、代表の口振りからして、欲しい物は我らの進歩した軍事技術だと思います。ただし、彼らは、すぐに代価を支払う能力はないと思われます。戦争に勝てば別ですが、彼らに惑星の統治をまかせるのは危険だと思います。」とオリティは言った。
「ありがとう、オリティ。彼らには、どんな返事がいいのか?」とケイザル隊長が言った。
「他の国が貿易をしたがらないなら、彼らに協力して、他国を滅ぼさせた方がいいと思います。その後は、我々がリュウヘール国とエルフィラリ国を滅ぼすべきです。他国が貿易の申し込みをして来たらリュウヘール国とエルフィラリ国を滅亡させ、他の国と貿易した方がよろしいと思います。」とオリティは言った。
「ピーピー」
「隊長、惑星から通信が入りました。」とケイズムが言った。
「なんだと!」とケイザルが言った。




