セント=マリアの戦い
クレティアン自警団第二期十か年拡張計画の3年目、今年ももうすぐ終えようとしていた。
クレティアン船団所属の無人探査船「DZ_4752」がある星系に近ずきつつあった。クレティアン船団では各地で建造した無人造船所から数多くの無人探査船を飛ばしていた。それら探査船の目標はクレティアン船団の故郷を探すことであった。。しかし、DZ_4752が接近した星系は無人探査船のデータバンクに登録はなかった。船団の探していた星系ではなかったのだ。
しかし、星系外縁部から調査をするDZ_4752は第三惑星に先住民がいることを発見した。DZ_4752は、設定されている探査プログラムの中から未知の生命体を見つけた場合の探査手順「VL147」に沿って活動を始めた。
DZ_4752が星系到着から二日後、本隊への第一報が発信された。その中には興味深いことに、異星人達が宇宙船を建造し星系内に基地を建設していると報告がふくまれていた。
DZ_4752は、異星人達に見つからないように生命体が惑星外に進出していた場合の探査プログラム「VP147-4」に沿って活動を開始した。この探査の目的は、探査船が星系内を飛び回る電波を収集し、そのデータをすべて圧縮し本隊へ送信することであった。
データを受け取った、クレティアン船団の人々はその星系を、「セント=マリア星系」となずけた。
DZ_4752が星系到着から一か月後、クレティアン船団最高評議会にセント=マリア星系の第二探査報告書が提出された。報告書には、星系は赤く輝く恒星「セント=マリア」の回りを八個の惑星が回っている。
8個の惑星の内、第3惑星にだけ、生物が住んでいた。この惑星の生物の中で、自分達の惑星に「ニュウタリン」となずけていた生物がいた。
評議会は五日後にさらなる無人探査機を派遣することを決定した。無人探査機「DZu_5581〜5586」の六機が派遣された。
DZu級は二次探査用にDZ級を改良した機体であった。元のDZ級は、いろいろな星系を移動する機能を持っていたが、それをなくし単一星系の探査専用であった。DZ級は星系調査用の子機を10機格納していた。DZu級は移動機能をなくすことで星系探査用20機格納することが出来た。積んでいた子機は探査用のDTa級(総合型)・DTd級・DTe級・通信補助用のDTw級などを積んでいた。
DZ_4752が星系到着から二か月後、DZu_5581〜5586がセント=マリア星系に到着した。七基の探査機達は探査プログラム「VP247-1」に沿って探査を開始した。今回の探査の目的は、より詳細なニュウタリン人の情報を収集し、船団に敵対しないかを調査することであった。
探査機は複数のDTa探査子機を星系内に放った。探査子機は、ニュウタリン人はまだ外宇宙へ人間達を送ることができないが、惑星近辺には人々を送ることができることをニュウタリン製の宇宙船を確認することで確信した。
DZ_4752が星系到着から十一か月後、クレティアン自警団は、無人船での調査でえた先住民達の言語の解析をし、彼らの言葉と自分達の言葉を自動で翻訳するソフトを開発した。
時を同じくしてクレティアン船団で会議が行われた。その会議では、セント=マリアに住む先住民をどうするかが話し合われた。その中で、彼らの政治体系等も説明が行われた。
「皆様、お集まりいただきありがとうございます。
セント=マリアに住むをニュウタリン人の調査結果を発表させていただきます。彼らの科学技術を分析したところ、科学技術の発達段階が分野によって差があることがわかりました。
彼らの科学技術の発達段階の差には異星人の関与がうかがえます。」
DZ_4752が星系到着から十五か月後、クレティアン船団は、この星系が脅威になる前に制圧部隊を派遣することにした。クレティアン自警団に指令が出された。
DZ_4752が星系到着から十六か月後、クレティアン自警団は、「フレミン・ケイザル」を隊長とする先発隊を派遣した。彼らに先住民達との交渉をしてもらうことになっていた。
DZ_4752が星系到着から二十六か月後、先発隊が船団より出発して十か月後。そして、彼ら先発隊はセント=マリア星系に着いた。先発隊は強襲艦「ケイス=ラミン」・「ケイス=ラゴウ」・「ケスラ=マイダー」からなる特殊強襲分隊と補給艦2隻の121補給分隊・連絡艦2隻の02連絡分隊からなっていた。121補給分隊・02連絡分隊などを、星系外郭部に残し、強襲艦3隻で第3惑星に近ずいていった。
先発隊がセント=マリア星系に到着して三日後、強襲艦「ケイス=ラミン」は第3惑星軌道に到着した。先発隊は部隊を司令官のケイザルは惑星に向けて「私達は、はるかとうくからやって来た、知性生命です。私達は、あなた達と貿易がしたのです!どうか私と交渉をしてくれると言う惑星全体の代表者は、この周波数で話しかけてください。あなた方の住む惑星が4回転するまで待ちます。」という通信文を送った。しかし、いくら経っても返事は帰ってこなかった。 この惑星の1日は帝国暦で、4.3日ほどを要した。よって期限は、帝国暦で17.2日・約3.5週間であった。




