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第六十四話 VSゴーレム戦

※今回から、更新スケジュールを週2回に変更いたします。一話ずつは少し短めになりますので、ご了承いただければ幸いです。

 空中で体勢を整えることも、今となっては造作も無い。俺は斧槍を振りかざし、鉄巨人アイアンゴーレムの頭上から強襲する――!


「――行くぞ、ルシオラ!」

「力で命なき鎧をねじ伏せようと言うの……?」


 アイアンゴーレムの肩に座っている、妙齢の女性――俺は斧槍を振り下ろす前にその姿を一瞬だけ見て、あることに気がつく。


(なんだ……ルシオラの身につけてるローブが……いや、全身が、少し透けているような……)


 ――そこにいるルシオラの姿は、幻影。そんな考えが頭を過ぎる。

 戦闘を終わらせるためには、ゴーレムが動かなくなるまでダメージを与えるか、彼らに命を吹き込んでいるルシオラを倒すか――そのどちらもを同時に試みることは、今の俺には難しいことではない。


「鉄の塊だろうが、俺の斧の前には関係ない……! 我が手に宿る力は、神にも届く――『神威』!」



 ◆ログ◆


・あなたは『神威』を発動した!

・武器に『滅属性』が付与された! 攻撃力が120%上昇した!



「……それは、執行者を極めしもの……『神手ゴッドハンド』の奥義。そんなことを、『彼』が言っていたわね……滅びの力の前には、どんな物も形を留めてはいられない」

「その鎧を壊されたくなければ引け、ルシオラ!」

「自分の強さに自身があるのね。それなら、試してあげる……おいでなさい、蛮勇を振りかざす愚か者」

「引かないのなら――少しだけ、寝ててもらうっ!」


 斧槍を握る手に力を込める。アイアンゴーレムの手がその重量から想像もできない速さで振るわれ、俺を捕らえようとするが、それも空中ジャンプで交わし、隙だらけのアイアンゴーレムの頭上に回る。


 ――しかしアイアンゴーレムに頬を寄せながら、ルシオラはルシエをそのまま大人にしたような、凄艶なまでの美貌を崩すことなく、優雅にただ微笑する。


(何っ……!?)


 『神威』を発動した状態で、俺が繰りだそうとした技は――ギガントスラッシュ。手加減をかけ、アイアンゴーレムとルシオラのライフを1まで削るつもりで、斧槍を全力で振りぬいた。


「――うぉぉぉっ!」

「――あまりにも直線的ね。『物質転送トランスポート』」



 ◆ログ◆


・あなたは《ギガントスラッシュ》を放った!

・《ルシオラ》は『物質転送』を詠唱した! 《アイアンゴーレム》は転移した。


(そういうことか……!)


 俺の斧槍から放たれた斬撃が、それまでアイアンゴーレムがいた場所を素通りする――忽然と姿を消したアイアンゴーレムの気配が、俺の横に生じる。


「っ……!」


 途中で止められず、叩きつけた斧槍が地面を爆砕する。舞い上がる土と石の中で、アイアンゴーレムの圧倒的な質量を持つ拳が襲い来る。


「耐えられないということはないわね……? 受け止めてみなさい、坊や……!」


 およそ喜びという感情とは無縁に思えたルシオラの声には、確かな熱狂があった。戦いのさなかの興奮――容姿が淑やかであっても、それは好戦的でないことを意味しない。


(経験上、そういう女性も多く見てきてはいるが……!)


 戦いを楽しむルシオラの声は、俺が今まで知らなかった感覚を撫でるようなものだった。

 ――強さを見せることこそが、彼女に認められる方法。交渉はパワーだ、そんなことも時にはあっていい。


(こっちは受け止めるどころか、押し返すつもりだがな……!)



 ◆ログ◆


・『混沌を握りし手』の特殊効果が発動! 攻撃回数が増加した!

・あなたは返す刃を繰り出し、攻撃に転じた! スーパーカウンターが発生した!



「なっ……!?」


 この土埃の中では視認できないが、ルシオラの驚く声が聞こえた。それはそうだろう――俺の隙を突いたはずが、アイアンゴーレムのほうが硬直しているのだから。


 俺の装備している『混沌を握りし手』の二回攻撃の真価が、図らずも明らかになった。一回目の攻撃が外れたとき、二回目が発生すると、敵の反撃より早く行動して追撃を入れることが可能になるのだ。


「――もらったっ……!」



 ◆ログ◆


・あなたは追撃を繰り出した!

・《アイアンゴーレム》は物理攻撃に強い! ダメージを50%軽減した。

・《アイアンゴーレム》は滅属性に弱い! ダメージが200%増加した。

・《アイアンゴーレム》に1474ダメージ! 『生命付与咒』を3つ破壊した!

・《ルシオラ》には攻撃が当たらなかった。



 追撃は通常攻撃にしかならない――しかし、技の倍率がかからなくてもダメージは4ケタに届いた。だが、アイアンゴーレムの鎧に傷こそついたが、倒れる気配さえない。

 だが、ルシオラも攻撃の範囲に入ったはずなのに、ダメージがない――当たらなかった、と表示された。


 俺の斧槍の刃が、彼女ルシオラの身体を通り抜けたのだ。


「……やっぱり、幻なのか。本体は、別の場所にいるんだな」

「……ええ。気がついたのなら、私を倒しなさいとは言わないわ。ゴーレムたちを倒すことができたら、試練は終わりにしてあげる」


 ダメージだけではアイアンゴーレムを倒せない――そんな気はしていた。人形やゴーレムと同じように、アイアンゴーレムの弱点を突かなければならない。

 しかし生命付与を使ったアイアンゴーレムとアースゴーレムの弱点は、全身にある――その一つ一つをどうやら『咒』というらしい。俺の斧槍が袈裟懸けに切った部分に、それが3つ含まれていたようだが、まったく動きを妨げられてはいなかった。


(消えたはずの付与咒が移動して、また全身にばらけていく……全て破壊するしかないのか……?」


「ゴーレムに命を与える魔術……ほぼ無限に使えるってわけじゃないよな」

「試してみればいいわ。闇雲に技を放ち続けて、あなたの体力が持つのならだけど。それに、仲間のみんなを放っておいてもいいのかしら……?」


 先程から、古城の中庭に響き続けている剣閃の閃きと、地面を砕くゴーレムの拳による地響き。俺はログでみんなの状況を把握し、善戦していることはよく分かっていた。


「――いくらでも砕いてさしあげますわ……っ、『爆裂飛び苦無』!」



 ◆ログ◆


・《ミコト》は『風火爆裂印』を結んだ!

・《ミコト》の攻撃! 飛び苦無を8本投擲した!

・《アースゴーレムA》に5回ヒット、合計540ダメージ! 『生命付与咒』を6つ破壊した!

・《アースゴーレムB》に3回ヒット、合計324ダメージ! 『生命付与咒』を4つ破壊した!



 10メートルはあろうかというゴーレムの巨体。その弱点を同時に破壊するために、ミコトさんは最適の武器を選ぶ――片手で四本ずつ、最大八本同時に飛ばせる『飛び苦無』だが、普通に投げても弱点に誘導などしないので、ただの『火遁爆裂印』ではなく、風遁を乗せている。『五行遁術』は、相性が水と火のように正反対でない限りは、同時に重ねてこんな芸当も可能なわけだ。


「ミコト、まだゴーレムは止まっていない! 反撃が来るから、一度引くんだ!」

「マユさん、私たちには頼れる味方がいるのですから……これもパーティの醍醐味ですわね……!」


 爆破の衝撃で怯みつつも、ミコトさんに反撃しようとする二体のアースゴーレム。しかし拳を振り上げたところで光弾が土くれの腕を射抜き、粉々に破砕する。


「……援護する。ご主人様以外を援護するのは、特別……」



 ◆ログ◆


・《ユィシア》は『竜煌弾』を放った!

・《アースゴーレムA》に3回ヒット、合計669ダメージ! 『生命付与咒』を3つ破壊した!

・《アースゴーレムB》に5回ヒット、合計1072ダメージ! 『生命付与咒』を5つ破壊した!

・《アースゴーレム》2体の攻撃がキャンセルされた。



「遠隔攻撃は一回り上ですわね……ですが、弱点の破壊精度は同じくらいですわ」

「……私の光弾は誘導するから、勝手に当たる」


 ミコトさんとユィシアは二人で二体のゴーレムを押している。しかし残り一体が右から攻めてくる――人型だったゴーレムが崩れて、フィリアネスさんと彼女が守っている三人に、波のように押し寄せる――!


「形など関係なく、命なきものを操れるということか……っ!」

「フィル姉様っ……!」

「大丈夫です、殿下。フィリアネス様と、名無し様……きっとお二人なら……」


 フィリアネスさんと名無しさんで、どう連携すれば質量による暴力を返せるか――そう考えて、今まで一度も試したことがなかった、ある方法に思い当たる。


(違う種類の魔術の中でも、複合することができるものは存在する……精霊魔術と法術、考えられる組み合わせは……!)


「大地の精霊よ、我が前に現れ、全てを防ぐ壁となれ! 『大いなる壁グレートウォール』!」

「我が魔力よ、その力を守りの壁へ――『防壁強化(バリア・レインフォース)』!」


 フィリアネスさんが大地に手をかざすと、彼女の前方の土が盛り上がって壁となる――それだけでは押し寄せる土くれを防ぐことは難しいが、名無しさんの魔力で強化すれば話は変わってくる。



 ◆ログ◆


・《フィリアネス》は『グレートウォール』を詠唱した! 大地の精が土壁を作り出した!

・《名無し》は『バリア・レインフォース』を詠唱した! 土壁の耐久力が強化された!

・《アースゴーレムC》は形状変化し、フィリアネスたちに押し寄せた! しかし壁によって防がれた。



「名無し殿に助けられたな……だが、これで終わりではないっ! ゴーレムを倒しきらせてもらう!」

「そうだね……この機会を逃す手はない。新たな生命付与を詠唱される前に、封殺する……!」



 ◆ログ◆


・《名無し》は『マジックブースト』を発動させた!

・《名無し》は『エンハンスウェポン』を詠唱した! ブーストによって範囲がパーティ全体に拡張された!

・パーティ全員の武器が一時的に強化された!



(そうだ……エンハンスウェポン。名無しさんが俺に初めてかけてくれた魔術だ……!)


 『初めて』というのは懐かしいゲーム時代。それを思い出すたび、俺は感慨を覚えずにはいられない――しかし、感傷に浸っている場合ではない。


「よそ見をしている余裕があるの……? それを慢心と言うのよ。圧壊しなさい、少年っ!」


 アイアンゴーレムは通常の移動をほとんど行わず、物質転送で近距離の転移を繰り返して、俺の攻撃を避けて反撃することを繰り返していた。

 ――肉を切らせて骨を断つという気は毛頭ないが、アイアンゴーレムが攻撃を仕掛けている間、その間は転移ができないということでもある。

 風を切り裂きながら、俺の身体より大きな拳が迫る――だが俺は、それをあえて回避しない。


「――俺の名は、ヒロト・ジークリッドだっ!」



 ◆ログ◆


・《アイアンゴーレム》の『疾風剛拳』!

・あなたは『魔法剣』を放った!

・あなたは『ヴォルテックス』を武器にエンチャントした!

・あなたは『ギガントスラッシュ』を放った! 『風渦巨斧斬』!



「ジーク……リッド……」


 ルシオラが小さく唇を動かすが、ゴーレムとの技のぶつかり合いの中で、その声はかき消される。


 アイアンゴーレムの拳は、術者によって様々な属性を付加される――今回選択されたのは風属性。

 それを相殺しつつ、俺はアイアンゴーレムの動きを止めるために『風渦ヴォルテックス』を詠唱した。文字通り、風の渦で敵の動きを一定時間止める魔術――それをギガントスラッシュに乗せることで、より確実にゴーレムの巨体の動きを止めにかかる。



 ◆ログ◆


・《アイアンゴーレム》は風の渦に捕らえられている。『行動不能』状態となった。



「ゴーレムの動きを止めたところで、物質転送を止められるわけでは……っ!」

「そいつはどうだろうな」

「っ……!?」



 今まで、そんな状況になったことが無かったのだろう――『行動不能』状態では、転移の魔術は作用しない。エターナル・マギアにおいて、麻痺などの状態異常はかなり恐れられていたが、それは緊急時に転移して離脱することができなくなるからだった。


 そして動きを止めたアイアンゴーレムからの、生命感知の反応を見る――『咒』の数は確かに減っている。しかしその中に、ひときわ強い反応を示す『咒』が存在していた。


「――ルシオラ……アイアンゴーレムに付与された生命の中には、『本体』があるんだな……!?」

「『本体』など、存在しない……あなたたちには、決してゴーレムを倒せない!」


 生命付与を無限に使うことができるのか。その問いのときに使っていれば、もう少し早く答えがつかめていたが――このタイミングでも重畳といえるだろう。


(……ルシエに攻撃させるようなことは、もうさせられない……!)



 ◆ログ◆


・あなたは『看破』を試みた!

・《ルシオラ》が嘘をついていると分かった。

・《アイアンゴーレム》の弱点を見極めた!



(これも『看破』の力か……情報が揃ったことで、敵の弱点が露呈した……!)


 アイアンゴーレムの甲冑の胴体や頭ではない――他の『咒』と違う輝きを放っている部分がある。おそらくそれは、看破した俺にしか見極められていない。


 アースゴーレムにも同じように、一箇所だけ他のものとは違う咒が混じっている。言葉にすればルシオラに気づかれて対策を打たれてしまうところだが、『指揮』スキルが情報の共有を可能にする――!


(全員で同時にゴーレムを倒す……行くぞ!)



 ◆ログ◆


・あなたは『アイスフィールド』を詠唱した! 《アイアンゴーレム》は凍結し、行動不能が延長された。

・あなたは『神威』を発動させた!

・武器に『滅属性』が付与された! 攻撃力が120%上昇した!

・あなたは『メテオクラッシュ』を放った!

・《アイアンゴーレム》にクリティカルヒット! 24480ダメージ! 『真・生命付与咒』を破壊した!



「……そんな……まったく注意を向けていなかったのに……!」


 ルシオラが驚くのも無理はない。今まで見当違いの場所を攻撃していた俺が、正確に叩くべき場所を叩いてしまったのだから。


 アイアンゴーレムの真の弱点――それは右足の内側に隠されていた。渾身の力で放ったメテオクラッシュで右足の装甲を削りきると、色の違う咒が消失し、アイアンゴーレムは動きを止めた。



 ◆ログ◆


・《フィリアネス》は『ゼロ・スラスト』を放った!

・《ミコト》は『バックスタッブ』を発動させ、『貫手』を放った!

・《ユィシア》は『ドラゴンネイル』を繰り出した!

・《アースゴーレム》3体にクリティカルヒット! 平均2452ダメージ! 『真・生命付与咒』を破壊した!



「どうやら止まったようだな……ヒロトの意志が伝わってきて、そのとおりに動いたが……」

「一体感……ですわね。ああ……この身体の火照りは、このままヒロトさんと戦わなければ鎮まりませんわ……」

「……ご主人様と戦うのは私。他の存在が傷つけることは、許さない」


 じゃれあうくらいにして欲しいものだが、ミコトさんとユィシアにしてみれば、戦うことは最高のコミュニケーションということだろう。対人戦で決着がつかなかったミコトさんとの戦いにも、いつか結論を導きたいところではある。


 ◆ログ◆


・あなたのパーティは戦闘に勝利した!

・あなたのレベルが上がった! スキルポイントを3手に入れた。

・《フィリアネス》のレベルが上がった! スキルポイントを3手に入れた。

・《ユィシア》のレベルが上がった! スキルポイントを3手に入れた。

・《ミコト》のレベルが上がった! スキルポイントを3手に入れた。

・《名無し》のレベルが上がった! スキルポイントを3手に入れた。

・《セーラ》のレベルが上がった! スキルポイントを3手に入れた。

・《ルシエ》のレベルが上がった! スキルポイントを3手に入れた。



 ◆戦闘評価◆


・特殊勝利条件を満たし、経験値が上昇した。

・巨大モンスターを4体撃破し、経験値が上昇した。

・あなたが総ダメージ量で一位となり、MVPを取得した。レベルアップに必要な経験値の3%を獲得した。



 前衛で活躍したみんなは多く経験値を獲得した――しかし俺にとって大きかったのは、ゴーレムがボスモンスター扱いだったということだ。

 ボスモンスターとの戦いでは、最も活躍した人物がMVPとなり、経験値が加算される。ミゼールでの育成期間を経てレベル62となった俺には、次レベルまで必要な経験値の3%でも膨大な数値となる――それこそゲームでは一ヶ月で1レベル上がるかどうかという、途方も無い数値だったのだから、3億くらいになるだろうか。異世界では経験値の数値が表示されないので、体感するしかないのだが。


 アイアンゴーレムは膝を突き、動く気配はない。その肩に座っているルシオラの姿は――先ほどよりもさらに薄くなり、ほとんど消えかかっていた。


 まだ、戦う意志があるのか。そう問いかける前に、ルシオラはふっと微笑んだ。


「ヒューリッドが言っていたとおり……私はやはりどうやっても、魔王と戦う者には及ばないのね……」

「……ルシオラ……?」


 赤い髪の付与術師の姿が薄らいで消える。そして、アイアンゴーレムが守っていた塔の扉から、鍵が外れる音が聞こえてきた。


「……公女殿下、ここから先にあるものを見ても、どうか心を落ち着けていてください。お母様は……」

「……はい。お母様が、皆さんと戦われているときに、感じました……そこにいたお母様は、幻です。きっと、魔術を使って作り出していたんです」

「ルシエの母君は、あの塔の中にいる……そういうことなのだな」


 アースゴーレムたちはまだ原型を留めているが、そのうち元の土くれに戻るだろう物言わぬ巨人たちを背にして、俺たちは塔の中へと進んだ。


 罠は仕掛けられておらず、塔の一階から頂上まで、ぐるりと内周に沿うように階段が作られている。しかし、俺たちはそれを登る必要はなかった――目的のものは、一階にあったからだ。


 肌を刺すような、鋭い冷気が流れてくる。その源は――氷で作られた巨人だった。

 アイスゴーレムとでも言えばいいのか。氷塊で作られたその巨人の胸の内部に取り込まれているのは――俺たちが先ほどまで戦っていた、ルシオラだった。

 幻影の姿と違うのは、その白い肌があらわになっていること。その手に、黒い杖――魔杖を握りしめていることだった。

※本日は「最強転生者は奴隷少女を甘やかしたい」のほうも

 同時に更新しました。

 http://ncode.syosetu.com/n7708db/

 久しぶりの更新になりますが、よろしければ

 ご覧いただければ幸いです。

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