第八話 風呂場(修羅場)
我が家の風呂は、熱い湯を沸かしたあと、それを冷たい井戸水と混ぜて温度を調節し、一時的に貯水槽に貯めるという仕組みになっている。それを外から浴室の中に引いて、バスタブに湯を溜めるわけだ。
マールさんが外で湯を沸かしてくれている間、俺はフィリアネスさんに抱えられ、アレッタさんと一緒にお湯が沸くのを待っていた。脱衣場と風呂場が一つになっているので、まだみんな服を着たままでいる。この辺りは、現代の風呂と違うところだ。
「は~い、準備出来ましたよ~。ああ、汗かいちゃった……」
「マールさん、そのかっこうで薪をくべてきたんですね……すみません、任せてしまって」
マールさんは布鎧だけの姿なので、汗をかくと布地が張り付いて……俺には縁がなかったが、部活少女が体操服で汗びっしょりになってしまったところを見てしまったような、そんな気分だ。
ちょっと顔に煤がついてしまってるけど、マールさんは気にしていない。アレッタさんはそんな彼女に本当に感謝していて、お礼を繰り返し言っていた。この信頼関係、親友ってやつか……いいな。俺もそんな友達を作らないとな。
「このお家って高い壁に囲まれてるから、外から見られる心配とかなくて安心だよ~」
「うむ、そうだな。貴族の邸宅はそうでなくてはならない」
マールさんは働き者だな。元々は、大家族を支えて家事をしてたりしたんだろうか。
それにしても……さっきからほっぺたにフィリアネスさんの胸がぽよぽよと当たっている。俺がもうちょっと大きくなっていたら、確実に鼻血を流しているだろう。無垢な赤ん坊でいるにも、そろそろ限界がきているが。
「さて……入るとするか。マール、アレッタ、先に入ってくれるか。私はそれまで、ヒロトを抱えているからな」
「はーい。なんだかんだいって、赤ちゃんを大事にしてますよね、雷神さまは」
「マールさんはまたそうやって……フィリアネス様は恥ずかしがり屋なんですから、デリカシーを持ってですね……」
マールさんをたしなめつつ、アレッタさんは着ているものを脱ぎ始める。それを途中まで賢者モードで見ていた俺は、ようやく事態に気がついた。
(そうだ、まだ脱ぐんだった……風呂イコール全裸だ……!)
母さんは服を着たまま、俺を湯に浸からせてくれてから、あらためて自分だけで風呂に入ることも多い。しかし三人は二択の余地なく、俺と一緒に風呂に入ってくれるようだ。
「ずっと縛ってたから、くせがついちゃって……ふぁ~、くるくるってなっちゃう」
「いつもながらすごい髪のボリュームですね、マールさん」
「湯に浸かる前に、私が洗ってやろう。いつも私が洗われてばかりだからな」
「いえいえ、大丈夫ですよ~」
マールギットさんが長い三つ編みを解くと、カールした髪が腰のあたりまで届く。その髪がかかって絶妙に隠されているが、胸の丘陵はロケットのように前に突き出ている……こうしてフィリアネスさんの高さから見上げると、胸で上が見えない。
「私もマールのように背を伸ばしたいのだが……一体何をしたらそんなになるのだ」
「赤ちゃんの頃から、お母さんのおっぱいをいっぱい吸って育ちましたから♪」
「マールさんのお母さまも、とても背が高いんですよね」
「巨人族でもあるまいし……と、それは言いすぎだな。許せ、マール」
「いいえ~、雷神さまが冗談を言ってくれると、胸がほっこりします」
マールさんは話しながらの動作が大きいので、身体の一部分がばるんばるんと上下に弾んでいる。あれでビンタされたら相当痛いだろうな……乳ビンタというやつか。いや、そんな言葉があるのか知らないが。
「ヒロトちゃんも、今のうちにおっぱいをいっぱい吸って、大きくなるんでちゅよ~」
(おわっ……た、高い高い!)
マールさんがフィリアネスさんから俺を受け取って、いきなり高く持ち上げる。リカルド父さんもよくこうするが、同じくらいの高さだった。
そして俺を持ち上げた拍子に、はらり、と彼女の髪が、覆い隠していた部分を滑り落ちてしまう。
なぜ、男はこうも女性の胸が好きなのだろう。これは、類人猿から人間に進化する過程で、視点の位置が高くなったからだと言われている。昔はおしりに目が行くのが普通だったのだ。何の話をしているのだ。
(きれいな色だな……い、いや、ピンクじゃなきゃ嫌だってわけじゃないけど……)
「…………」
「あ、ぴったり止まっちゃいましたね~。怖かったのかな? 怖くないでちゅよー」
「赤ちゃん言葉を使えばいいってものじゃなくて……私に任せてください、マールさん。マールさんは良く転ぶので、危なっかしいです」
「アレッタちゃん、さてはヒロトちゃんを独り占めにしようとして……あ、雷神さま、どうしました?」
アレッタさんを牽制するマールさんの肘を、フィリアネスさんがちょいちょいとつつく。
「マール、とりあえずヒロトの服を脱がせてやれ。私やアレッタよりは慣れているだろう」
「はいはーい」
(この瞬間が、転生してきた中で一番恥ずかしい……)
◆ログ◆
・《マールギット》はあなたの装備を全解除した。
俺だって恥ずかしい思いをしているので、もはやおあいこだろう。三人の裸を見てしまっても……と思ったら、フィリアネスさんは、両手で顔を覆っていた。まだサークレットも外してないし、布鎧も脱いでいない。
「あ、あの。フィリアネス様、それでは目が隠れていませんが……」
「なっ……ち、違うぞ! 私は見たいわけではない、見てはいけないと思って……っ」
「雷神さま、可愛いですね~。私もこんなにしっかり見るの初めてですから、ドキドキしてますよ~」
「ど、ドキドキとか……これはあくまで、後学のためにですね……」
アレッタさんは言いつつも、切れ長の瞳で俺を見つめる。そんなに見ないでください、俺は0歳児ですよ。
「う、うーん……ヒロトちゃん、きっと立派な感じに成長めされるような……」
「ま、まじまじ見ないでくださいっ! ヒロトちゃんもきっと恥ずかしがってます!」
アレッタさんが俺をマールさんから奪い取る。ささやかながらも確かにあるふくらみ……間近で見ると、また違う味わいがある。色素の沈着という言葉からは無縁の状態で、マールさんといい勝負の色をしている部分は、少し小さめだが、全体との調和が取れている。
(……って、おっぱいソムリエじゃあるまいし、何を考えてるんだ。俺までまじまじ見てどうする……!)
しかし俺の葛藤をよそに、マールさんは予想以上の動揺を見せる。ほんとに男性に慣れてないんだな……ゼロ歳で思うことではないが、ちょっと可愛い。
「や、やだな~アレッタちゃん。私見てないよ? うん、全然見てない……きゃぁっ!」
「ま、マールッ……!?」
ばしゃぁぁぁんっ!
マールさんはアレッタさんにつっこまれて動揺し、つるっと足を滑らせる。フィリアネスさんの声もむなしく、彼女はバランスを崩し、湯船に顔面から突っ込んで水柱を立てた。
◆ログ◆
・《マールギット》の「ハプニング」が発動してしまった!
・《マールギット》は転倒した! 13のダメージ!
・《マールギット》は気絶状態になった。
(……白桃かな?)
浴槽から突き出ているマールさんのお尻を、俺はフルーツに形容した。あれはフルーツだ、フルーツならまだ許される。お嫁にいけない感じにならずに済む……!
「しっかりしてくださいマールさんっ! もうっ、こんな時に限って……おもたい……っ」
「ぼこぼこぼこ……」
「アレッタ……ここは最後の手段だ、尻を叩いてやれ。そうすれば活が入る」
「わ、分かりました……失礼します! せいっ!」
ぱしぃんっ!
アレッタさんの威勢のいい掛け声とともに、浴室に小気味のいい音が響く。びくん、と白桃が揺れて、マールギットさんが勢い良く身体を起こした。
「ぷはぁぁぁっ! い、いきなり何するのアレッタちゃん!」
「それはこっちのせりふです……はぁ。ヒロトちゃんもあきれてますよ」
あきれてはないけど、「ハプニング」って10ポイントで発動するわりにひどいな……マールさん、今までよく無事でいられたものだ。
「もう、マールさんには任せていられませんから、私が先にお風呂に入れてあげます。これくらいの温度でいいんでしょうか……」
アレッタさんが慎重に、俺を湯に浸からせてくれる。ぬるいくらいなので全く問題ない……うーん、気持ちいい。湯で布を濡らして拭いてくれるだけでもいいんだけど、やっぱり湯に浸かるとじんわりするな。めちゃくちゃ身体が熱くなるのが早くて焦ったりもするが。
◆ログ◆
・《アレッタ》があなたを風呂に入れている。
・《アレッタ》の「母性」が上昇した! アクションスキル「授乳」を獲得した。
(なにっ……!?)
アレッタさんが俺を風呂に入れてくれたことで、母性がちょうど20に……なってしまった……!
「ふぅ……マールさん、教えてもらわなくても出来てますよ。どうですか?」
「くぅっ……わ、私の方が、もっと上手く入れてあげられるんだからね~!」
「なにを争っているのだ……まったく。もう、恥じらっている間も無くなったではないか……」
◆ログ◆
・《フィリアネス》は「聖なるサークレット」の装備を解除した。
・《フィリアネス》は「祝福されたクロースアーマー」の装備を解除した。
(……や、やばい。これはやばい……!)
湯気が風呂場に立ち込め始めた中で、金糸の髪に純白の肌を持つ少女が立っている。
思考もまとまらず、「ヤバイ」とひたすら連呼することしかできない。乳袋に収まっていた豊かな実りの果実は、芸術的な均整の取れた形をしていた。彼女の性格を示すように、重力にまったく従わずにツンとしている。
そして神が一筆書きで作り上げたかのような脚線美。もっと筋肉をつけたいと言っていたが、今のままを保って強くなって欲しいと思わざるをえない。もちろん年齢を経れば、俺の知っている「フィル姐」に容姿が近づいていくわけで、永遠にこのままではいられないのだが。
(14歳に芸術を感じるのは、ロリコンじゃない……のか……?)
俺は今0歳児だから、14歳は年上で……まずい、混乱してきた。マールさんとアレッタさんを見ただけでも、俺はすでにのぼせそうなのに。
「私もなつかれているのだから、ヒロトを風呂に浸からせてやりたいものだ」
――そして一度目のチャンスが訪れる。俺は祈るような気持ちで、流れてくるログを待った。
◆ログ◆
・「魅了」が発動! 《フィリアネス》は抵抗に成功した。
(くっ……ま、まあ、そうだよな。一発で上手くいくわけがない)
魅了の判定は、十五分ごとに一回行われる。風呂に入っているうちに、最低でもあと一回はチャンスがあるはずだ。
フィリアネスさんは俺の心中の葛藤など知らず、お湯を桶で汲んで、床に片膝をついて肩から浴びた。濡れた金色の髪が身体に張り付き、さっきのマールさんと同じように、豊かな果実の核心を覆い隠す。
「石鹸が置いてあるのか。高い宿でも、無いところには無いからな……これはありがたい」
石鹸を使って身体を洗う姿さえ、どこか輝きをまとって見える。何をしても綺麗だ……。
考えているうちにフィリアネスさんは身体を洗い終えて、もう一度湯を浴びて泡を流す。そして濡れた身体を心持ち隠しながらこちらにやってきた。赤ん坊なので、隠しすぎるのも変だと思ってくれたらしい。
「ふぅ……湯をこんなに贅沢に使ってしまった。しかしマールが沸かしたのだから許すが、さっき突っ込んだときにかなり湯が溢れたぞ」
「大丈夫ですよ~、ここをひねればお湯が足せますから」
「注ぎ湯が出来るんですね……ヒロトちゃんをゆっくりお風呂に入れてあげられますね」
(い、いや……もうのぼせそうなんだけど……)
目の前が微妙にぐるぐるしてきた……このままではいけない。しかし、それは俺を抱えているアレッタさんも一緒だった。
◆ログ◆
・あなたはのぼせ状態になった。
・《アレッタ》はのぼせ状態になった。
・《アレッタ》は混乱している。
「……ヒロトちゃん……近くで見ると……意外に、つぶらな目を……」
のぼせやすいアレッタさんは、まだ風呂に入ってないのにのぼせてしまう。熱気にあてられたか……それとも、魅了状態で俺を抱きしめてるからなのか。
(……って、この状況は……!)
◆ダイアログ◆
・《アレッタ》が「採乳」を許可しています。実行しますか? YES/NO
「……私だって、マールさんにいつまでも……負けてられないんです……年上、ですから……」
「あぁっ……あ、アレッタちゃん! だめっ、アレッタちゃんにそれはまだ早いと思うの!」
「な、何をしようとしているのだ……アレッタ、とりあえず水を浴びてはどうだ、顔が赤すぎるぞっ」
慌ててアレッタさんを止めようとするふたり。俺はクールそうに見えたアレッタさんが、目を潤ませて見つめてくるのを一瞬だけ見たが、のぼせてきてはっきり顔が見えない。
しかし目の前にある、なだらかな丘陵とほのかな色めきだけはしっかり見えている。ぺたんこだ……今まで遠回しに表現してきたけど、この中で一番年上なのにぺたんこだ。でもスキルは採れる。
「あっちょっと待ってっ、待ってったらっ……めでぃーーーっく!」
「は、はしたない声をあげるなマールっ、待て、早まるなアレッタッ……あぁっ……!?」
「……ヒロトちゃんなら、私……してあげられる気がするんです……」
◆ログ◆
・あなたは《アレッタ》から「採乳」した。ライフが回復した。
・あなたののぼせ状態が回復した。
・あなたは「衛生兵」スキルを獲得した!
・《アレッタ》は運命を感じた。
(よし、手に入れたぞ……衛生兵スキルを)
俺の手が輝きを放ち、ぺた、となだらかな膨らみに触れたとき、またもや新たなスキルが身体に流れ込んできた。この感覚は俺も、女性の側も、癖になるものがあるようだ……アレッタさんはすごく満足そうな顔をしている。
「……ここまで経験するつもりじゃなかったのに。今回の任務は、想定外のことばかりですね」
「ば、バカモノォッ! よその赤ん坊に何をさせている、そんなところ、さ、触らせたりして、変なことを覚えたらどうするっ……!」
「赤ちゃんには甘えるのも必要なことですから、問題ありません。フィリアネス様もなさってはいかがですか?」
「う、ううっ……な、なんだその自信は! 私は認めないぞ!」
フィリアネスさんは涙目になって慌てふためいているが、アレッタさんは俺に微笑みかけるばかりだ。泣きぼくろが妖艶すぎて、なぜ未婚なのに未亡人みたいに見えるのだろう、などと思ってしまう。
そんな俺たちを、マールさんは湯船の中からじっとりと見つめていた。
「アレッタちゃんのこと……年上だけど、ちっちゃいってずっと思ってた。それは取り消します」
「ま、マールさん……怖いですから、いつもみたいに語尾を伸ばしてください」
状態異常が回復したので、俺にははっきりと、マールさんの姿が見えた。
(……ま、まあ、発育には個人差があるからな)
身体はダイナマイトボディとしか言えないマールギットさんだが、やはり十六歳ということで幼さを残した部分があった。見なかったことにしておく、それがデリカシーというものだ。
「……こうしてヒロトちゃんを見てると、お母さんになったときの気持ちが分かるっていうか……」
◆ダイアログ◆
・《マールギット》が「採乳」を許可しています。実行しますか? YES/NO
「遠慮しなくていいんだよ~……? アレッタちゃんより大きいし、きっとヒロトちゃんも大満足だよ~」
「そ、そんな……ヒロトちゃんはもうお腹いっぱいです、そうに決まってます!」
「お、お前たち……なぜそうもヒロトを甘やかすのだ。そんなに気に入るような出来事があったというのか……くっ、わからない……」
フィリアネスさんは相変わらず顔を覆いつつも、目の部分が隠れていなかった。見届けようというのか……俺がマールさんの「恵体」、あるいは「騎士道」を受け継ぐ瞬間を。
「筋肉質に見えるかもしれないけど、ここはそうでもないから……はい、ぺたり」
彼女が言うとおり、俺はぺたり、と小さな手のひらで、はつらつとした若さに満ち溢れたマールさんの胸に触れた。
◆ログ◆
・あなたは《マールギット》から「採乳」した。ライフが回復した。
・あなたは「騎士道」スキルを獲得した!
・《マールギット》は幸せになった。
(この新しいスキルが得られる感じ……プライスレスすぎるな……)
満足感に浸っていると、マールさんはさらに俺を気に入ってくれたようで、満面の笑顔で俺を見つめていた。
「……こんな気持ちになるんですね~。えへへ……ヒロトちゃん……」
「も、もういいですから交代してください! 私の方が衛生兵なので、こういうことは得意なんです!」
「ま、待てっ、かなり赤くなっている……私と風呂に浸かったら、もう上がらなくては」
フィリアネスさんはそう言うけど、俺は「採乳」を定期的にしていれば、常に完全回復だ。
今は再度、「魅了」が発動するのを待つしかない。十五分だから、そろそろのはずだ。
(従騎士のふたりの固有スキルはコンプリート……しかし本命はまだ……っ!)
「む……おとなしいな。本当に大丈夫か? 顔色は良いようだが……」
フィリアネスさんが俺を抱えて、一緒にお風呂に浸かろうとする。そのとき、運命のログが流れた。
(頼む……っ!)
◆ログ◆
・「魅了」が発動! 《フィリアネス》は抵抗に成功した。
(うぁぁぁぁぁ!)
思わず頭を抱えたくなる。なんてガードが硬いんだ……サークレットなしでも鉄壁すぎる。
「……何かやはり不満そうだな。どうすれば、もっと愛らしくしてくれるのだ?」
「……まんま」
「お母さんがいないとさみしいんじゃないですか? よしよし、お母さんでちゅよ~」
「マールさん、さすがにそれは……赤ちゃんでも判別くらいつきますよ」
俺がこのとき「まんま」を、フィリアネスさんの授乳を受けたいという意味で言ったことは言うまでもない。
「む……少し湯が熱いな。やはりヒロトが心配だから、もう少し浸かったら上がるとしよう」
「はーい」
「了解しました」
こうして俺の戦いは終わった。しかし、翌朝になるまでなら、フィリアネスさんはサークレットを外したまま、この家で過ごすはず……。
(まだだ……まだ俺はあきらめない。ここであきらめたら絶対に後悔する……!)
一緒に風呂に浸かってくれている少女騎士に対して、闘志を燃やす俺。フィリアネスさんは鳶色の瞳で俺を見つめながら、小首をかしげていた。
勝負の行方は夜の部に持ち越されました。
父と母の目をかいくぐって
聖騎士に添い寝をしてもらえるのか?
フィリアネスの用件も明かされます。