プロローグ⑵
そんな平凡的であまり特色のない僕だが、一つだけ特技がある
それは異常なほどの運動能力
しかしながらそのような能力を持っていると身体を壊しやすくなってしまう
元から身体が弱い(病弱)というところがあり尚更というほど身体を壊し学校も休みがちになってしまっていた。
時は進んで補習終わりの教室内
「やっ〜と終わったか。そもそもこの補習、僕一人だけって これじゃまるで僕がものすごく馬鹿な奴だって思われちゃうんじゃないかな?
ま、先生たちはわけは知っていることだし実際そう思われることはないんだけどね」
そう 誰もいない教室で僕 絹定 潤は言った
誰もいない・・・。
職員室には先生たちはいるだろうが 多分今、この学校にいる生徒は確実に僕一人だけだろう 。
僕は帰り支度を颯爽と済ませ早くこの蒸し暑い教室から 学校から 抜け出したかった
ただそれだけのつもりで早く帰路に着いたつもりだった・・・
学校から自宅までの帰り道
ここで一つ問題を出す
もし帰り道の途中 道の真ん中で女の子が
倒れていたらどうするだろう
A そのまま通り過ぎる
B 声をかける
C なんだがよくわからないから引き戻し別ルートから自宅へ帰る
僕の場合Aをする勇気もなくCをするルートもない 故にB 声をかけるを選択することになった。
これが僕の日常を崩すきっかけの一つになるなんてことに気づかずに・・・・・。