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プロローグ

母は子供のような人だった。

いつも笑顔で、無邪気で、無駄に元気な人だった。………悪い意味で。

好奇心にまかせて暴走し、飽きたと言ってほうり出し、周囲に迷惑をかけ続け、それでも無自覚に笑っている人だった。


だから、俺を捨てた時も、きっと古くなった玩具と同じ感覚だったのだろう。




父は無気力な人だった。

生きる理由も、死ぬ理由も無く。

ただ与えられた仕事をこなすだけの、機械のような人だった。

迷惑もかけず、感謝もされず、まるで白紙のコピー用紙のような男。

どうせ母と結婚した理由も、「断るのが面倒だった」、といったところだろう。


だから、俺を捨てた時も、なんの関心も抱かなかったのだろう。




両親の下を離れた後も、特に良くなったことなんて無く。

宛がわれた施設の主は、「将来のために、自分の仕事は自分でやれ」なんてもっともらしいことを言いながら、子供に働かせて自分は寝ているだけの男だった。

そのくせ、国から小金を掠めとることだけは異様に上手かったことを覚えている。





そんな環境が続いたからか。

俺は両親のどうでもいいところばかり引き継いでしまったらしい。

女みたいな見た目は母に似て。

そして、どうしようも無く無気力なところは父ゆずりだ。


俺の名は朝霧(あさぎり)流次(りゅうじ)

流れ流され生きてきて、高校3年の夏。

俺の運命は、とんでもない濁流に飲まれることになる。


練習投稿第2弾。

基本的に行き当たりばったりで書いていきます。

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