表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
楽園喫茶のカフェラッテ!  作者: 冬森圭
一  犬と少女とカフェラッテ!
7/20

EX トーキング!

かくして居候することになったラテ。

そんな隙間の時間のおはなし、ただそれだけの一幕です。

  「……あ、あのぅ。し……しろーさん?」


「ん? どうかしたか」


  「えっと……しろうさんは、わたしのことがニンゲンの姿に見えるのですか?」


「そうだな。犬耳と尻尾はついてるけど、まるっきり人間にしか見えないよ」


  「……こうして会話ができるのも、そのせいなんですね?」


「ああ。不思議なもんだな」


  「今まではヒトに話しかけても、お話なんてしてもらえませんでした……」


「そりゃそうだろう。だが、俺はおまえの言うことばがよくわかるぞ」


  「ほんとうに不思議です……すごいです」


「うーん、すごいのか? 正直、俺は目のやり場に困るよ、色々と」


  「そうなんですか? しろうさんには、わたしはどんなヒトに見えますか?」


「そりゃあ、幼女……じゃなかった、少女に見えるな」


  「よ、ようじょ? 少女ではダメでしょうか?」


「ダメってことはないが……もう少し厚着をしてほしいね、うん……」




  「しろーさん、しろーさん?」


「どうした、犬っころ。……あ、“ラテ”って名前をつけてやったんだったな、すまん」


  「えへへ……名前、つけてくださってありがとうございます」


「イヤじゃなかったか? 直感で決めちゃったからな……」


  「い、いえ……ぜんぜんそんなことなかったですよぅ」


「そうか、そりゃよかった」


  「その……ちょっと、もふもふされて恥ずかしかったですけど……」


「もふもふ? 俺そんなことしてたか?」


  「えっ! すごくしてましたよ、もふもふ!」


「そうかな。あんまり覚えてないな、もふもふは。名前考えるのに夢中だったからな」


  「そ、そうですか……でも、次からはもふもふするときは、先に言ってくださいね……?」


「……なんだかすごくもふもふしてほしそうな顔をしている……ま、気が向いたらな」




評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
このランキングタグは表示できません。
ランキングタグに使用できない文字列が含まれるため、非表示にしています。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ