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楽園喫茶のカフェラッテ!  作者: 冬森圭
一  犬と少女とカフェラッテ!
13/20

EX トーキング! ~帰り道

並んで帰宅する嗣郎とラテ。

そんな隙間の時間のおはなし、ただそれだけの一幕です。

  「しろうさん、しろうさん」


「ん、なんだ」


  「このあたりは本当に、“せんしゃ”が多いですよね」


「なにいってんだ、おまえ? ……あぁ、車のことか」


  「そうですよ、そうです。超強そうです、怖いんですよぅ」


「おまえな、犬とはいえ、車すら知らんとは。ほんとは山で生活してたんじゃないか?」


  「ち、ちがいますよぅ……! 車は知ってますってば。あのやたらとでっかいヤツですよ」


「……はぁ、トラックのことね……おまえはアレが戦車に見えるのな」


  「はい……でもせんしゃはもっとやわらかいと聞いていましたよ」


「……そのネタ、古すぎんだよ。というか、なんでそんなどーでもいいことは知ってんだよ」


  「えへへ……“ご主人さま”に色々と教えてもらいましたから……」


「天然ぼけに加えて、マイナーネタまで搭載してるとは。とんだ犬っころだ」




  「しろうさん、しろうさん!」


「今度はなんだ?」


  「なんだかおいしそうなにおいがします、です!」


「そりゃまぁ、どの家も夕飯時だしな」


  「“とつげきとなりのばんごはん!”ですね!」


「しねぇよ。いちいちネタが古いって」


  「そうですか……あのしゃもじを一度持ってみたかったのですが……」


「ま、今夜は桐谷家の食卓に突撃できるからいいだろ」


  「わう! それは楽しみですね!」


「いや、期待はするな。今日の夕飯当番は甘姉だ。どんなバッドサプライズがあるやら」


  「でもあまねぇーさんはお店の人ですよ? ミルクの」


「ミルクじゃなくて珈琲の店なんだが。とにかくあの姉は張り切るとろくなことをしない」


  「ますます楽しみですよ」


「おまえはなかなか怖いもの知らずだよ。泣き虫のくせしてな」


  「あ、あぐぐ……」




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