【モフモフに騙されるな】触るな危険ーーモフモフ妖怪ワン公のつぶやきーー
【モフモフ注意】抱きついたら最後。妖怪ワン公のつぶやき
おいらはモフモフ妖怪ワン公だワン! 人間の飼っていたペットを捨てたり、いじめたり、物のように扱うドロドロした醜いヘドロのような澱から生まれたのがおいらだ。人間には、おいらはビション・フリーゼのように真っ白でアフロのように丸くモフモフした頭と、綿あめのようなボリュームのある巻き毛が特徴の犬っぽく見えるらしい。愛嬌たっぷりで、まるでぬいぐるみのような可愛らしさに見えるから、みんなすっかり騙されてるらしいよ。
じゃあ、おいらの本体はって言うと、姿かたちはハリネズミが針をめいっぱい立てた状態の、真っ黒い影のようになっている。だから、おいらのモフモフの姿に騙されてうっかり抱き上げようものなら、そのハリネズミのような針が人間に刺さって、決して抜けなくなっちゃうんだよ。
そうなるとどうなると思う?
おいらはさぁ、ビション・フリーゼに似てるだけあって、ものすごい寂しがり屋なんだよ。大勢の人混みにいたって、どんなに構われたって、どんなに撫でられたって、寂しくて寂しくてしょうがないんだよ。おいらの針が刺さると、人間もその影響で同じような状態になって、寂しくて寂しくてどうしようもなくなるみたいだよ。
寂しいから、おいらは仲間を増やしたいのさ。『寂しんぼ仲間』だな! そうなると、人間は寂しさのあまり自分勝手になって、ますます孤独になっていくんだよ。そうするとまた人恋しくて寂しくなって、悪循環の繰り返しさ。しょうがないよね、おいらに勝手に抱きついたり撫でたりしたんだからさぁ。人間ごときがさぁ、それぐらいの報いは受けてもらわないとね。おいらの仲間になれるんだから、光栄に思ってもらわなきゃさ。
おいらは人混みのあるところには、どこへでも神出鬼没さ。なんたって寂しがり屋だからな。
「またおいらのことを優しくなでた人間がいるぞ。また針がかかった。お仲間へようこそ、歓迎するよ。もっともっと仲間を増やそうねぇ」




