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妖怪つぶやきシリーズ

【モフモフに騙されるな】触るな危険ーーモフモフ妖怪ワン公のつぶやきーー

作者: Fos B
掲載日:2026/08/21

【モフモフ注意】抱きついたら最後。妖怪ワン公のつぶやき


おいらはモフモフ妖怪ワン公だワン! 人間の飼っていたペットを捨てたり、いじめたり、物のように扱うドロドロした醜いヘドロのような澱(おり)から生まれたのがおいらだ。人間には、おいらはビション・フリーゼのように真っ白でアフロのように丸くモフモフした頭と、綿あめのようなボリュームのある巻き毛が特徴の犬っぽく見えるらしい。愛嬌たっぷりで、まるでぬいぐるみのような可愛らしさに見えるから、みんなすっかり騙されてるらしいよ。

じゃあ、おいらの本体はって言うと、姿かたちはハリネズミが針をめいっぱい立てた状態の、真っ黒い影のようになっている。だから、おいらのモフモフの姿に騙されてうっかり抱き上げようものなら、そのハリネズミのような針が人間に刺さって、決して抜けなくなっちゃうんだよ。

そうなるとどうなると思う?

おいらはさぁ、ビション・フリーゼに似てるだけあって、ものすごい寂しがり屋なんだよ。大勢の人混みにいたって、どんなに構われたって、どんなに撫でられたって、寂しくて寂しくてしょうがないんだよ。おいらの針が刺さると、人間もその影響で同じような状態になって、寂しくて寂しくてどうしようもなくなるみたいだよ。

寂しいから、おいらは仲間を増やしたいのさ。『寂しんぼ仲間』だな! そうなると、人間は寂しさのあまり自分勝手になって、ますます孤独になっていくんだよ。そうするとまた人恋しくて寂しくなって、悪循環の繰り返しさ。しょうがないよね、おいらに勝手に抱きついたり撫でたりしたんだからさぁ。人間ごときがさぁ、それぐらいの報いは受けてもらわないとね。おいらの仲間になれるんだから、光栄に思ってもらわなきゃさ。

おいらは人混みのあるところには、どこへでも神出鬼没さ。なんたって寂しがり屋だからな。

「またおいらのことを優しくなでた人間がいるぞ。また針がかかった。お仲間へようこそ、歓迎するよ。もっともっと仲間を増やそうねぇ」

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