この転生は予想外だっただろ
ハンニバル閣下の始めた戦争で、カルタゴは滅び、
バール自神も消えてしまった、さぞ、あわてたろう
バール自ら加護を与えたハンニバルに、手出しはできなかった、代わりに、自神消滅を回避するため、マゴーネを未来へと送り、カルタゴ滅亡を見せた
ローマには勝てないとわからせて、せめてカルタゴの滅亡を避けるように行動させるために
カルタゴが生き残る条件は、元老院強硬派の物理的な抹殺、カルタゴ滅ぼす派を皆殺しにすることだった
これは後にローマでも常套手段となっている
軍を率いて、ローマに進軍した将軍たち、マリウス、
スッラ、オクタビアヌスらは、元老院の生首をフォロ・ロマーノ広場に並べさしている
首都に進軍制圧しながらも、この儀式を行わなかったカエサルは、不満派、反対派の手によって暗殺された、意見の異なる一方しか生き残れない世界ローマでは
意見を変えない者たちの物理的な排除こそ、軍事クーデターと並ぶもう一つのローマの成功方程式だった
スキピオはこれができなかった、反対派によって、自身が失脚させられ、カルタゴも滅ぼされてしまう、
彼自身、同僚の抹殺などできる男ではなかった
彼の高潔さが、彼自身を縛っていた、
スキピオを活躍させ、元老院強派は抹殺する。
そのためには、ハンニバル戦争を史実よりさらに拡大させる必要があった
ローマ側を焦らせ、終わりの見えない戦争状態を作り出し、スキピオにカルタゴとの妥協こそ、ローマを生かす道だと考えさせるため、ハンニバルが勝つ必要があった、そして
講和ための生け贄として、元老院強硬派を差し出させる、無論それは元老院自身がの望むこと、そうでなければ、スキピオも納得しなかったろう
ハンニバル閣下は、伝説となり、語り継がれた、
バールの名とともに、裏切りのマゴーネによる悲劇の最後とともに、バールもカルタゴも残った
お前の思惑通りに
めでたし、めでたし、それでは収まらんよ
このマゴーネはハンニバルのため、戦いたかった、
自身の無能を克服したかった
それが望みだ
違うんだよバール、俺の不満とお前の力が合わさり、
今俺はここにいる
これはお前の望みから外れていないか、予想外じゃないのか、なあバール




